2005年11月16日

ニュースの天才 大手ニュース雑誌に掲載された捏造記事

 大統領専用の飛行機に唯一置かれる雑誌、「リパブリック」。ニュース雑誌である。

 リパブリックに掲載された一記事が捏造ではないかという疑惑から、とんでもない事実が発覚していってしまう。

 主人公は、ハリーポッターが成長したような頭の良さそうな青年で、面白い記事を書きまくる。自分も忙しいくせに、同僚にも気を使う。コーヒーを持っていってあげたり、口紅をほめたり、パーティでは好みのビールを揃えておいたりして、非常に細かい気の使いよう。ユーモアもある。トレンディドラマに出てきそうな性格の、かっこいいやつなのであった。

 そんな主人公の捏造疑惑。同僚たちはもちろん、主人公をかばう。あの人に限ってありえないというわけだ。

 しかも、書かれた記事が雑誌に掲載されるまでには気の遠くなるような何重ものチェックがある。何人もの人間によって見直され、赤ペンを入れられ、弁護士までもが訴訟されないような内容であるかチェックしたりするのだ。

 本当に捏造なのか。だとしたら、その何重ものチェックをどうやってくぐりぬけたのか。

 真実に近づくにつれ、ぐいぐい引き込まれてしまう作品なのである。

ニュースの天才関連一覧(アマゾンドットコム

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大統領専用機にも常備されているという最も権威のある政治雑誌「THE NEW REPUBLIC」。その若手ライターであるスティーブン・グラスは、面白い記事を連発するホープであり、同僚への気配りを忘れない好青年です。
しかし1998年、彼が書いたハッカーに関する記事が他誌記者の注目を呼び、不審な点を問いただされたスティーブンの怪しげな対応に、新編集長も次第に疑惑の目を向けていきます。

この『ニュースの天才』は実話を忠実に映画化した作品。
今では、記事や番組のねつ造も"あって当たり前"のような、諦めに近い悲しいイメージもありますが、権威ある雑誌が「全くのフィクション」をニュースとして掲載し続けていたのには驚きです。
名声への欲望、余りにも多くのニュースが生まれ消費されていく中でそのソースをチェックする機構が麻痺していること、そして「いい人」の怖さ…。
再現にこだわったということで映画としての派手さはありませんが、実話の重みとキャストの演技の素晴らしさでぐいぐい引き込まれる、いい作品だと思いました。

同じく実話のねつ造モノ『クイズ・ショウ』や、コメディの『ワグ・ザ・ドッグ』などこのテーマの作品がいろいろある中、最もオススメの一本です。

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有名雑誌の記事捏造の発覚から、それを証明するまでの過程が書かれた作品。
直接的には「何故捏造をしたのか」は描かれてはいない。

が、繰り返される彼のある言葉、態度などから、彼の生い立ちが裏に描かれている。
主人公の両親が彼に何を求め、どういう態度をとってきたのか。
その結果、どういう人格が形成されてきたのか。
彼が何故、嘘をついてまで人から賞賛されることを望んだのか。

この裏の描写に気がつけば、単なる捏造証明サスペンスではないことが分かるはず。
直接表現されていないがゆえに、私にとっては重く圧し掛かってきた。
彼の言葉・表情などに着目してみると、また違うニュアンスの作品になってくる。

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Posted by kabuki at 2005年11月16日 14:49 | トラックバック
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