2005年11月28日

黙秘 多くを語らない母

 ぶすっ、という表現がぴったりのおばさんが、殺人容疑で取調べを受けている。

 家政婦として勤めていた家の奥さんが階段から転げ落ちて死んだのだ。長いこと疎遠だった娘も、事件だということで帰ってくる。タバコをばかすか吸い、精神安定剤を山ほど飲みまくる。新聞記者をやっている、忙しい娘なのだった。

 母はぶすっ。娘はイラッ。久々に会った親子は、重苦しい空間を作り上げる。

 私は、つらい展開の映画は嫌いだ。借りてきたのはいいけど、なんだかいやな展開だし、ここで停止ボタンを押して返そうかと思ったぐらいだ。

 けどまあ、レンタル代がもったいないし、別のことをしながらなんとなく続きを見ていた。

 徐々に過去が明かされる。離れて暮らしている娘は母を憎んでいるが、それは何故か。長いこと電話が止められているが、それは果たして電話代が支払えないからなのか。

 徐々に、ぶすっとしたおばさんの、「母」の部分が見えてくる。決して口には出さない母の、思いやりが見えてきてしまうのだ。

 見終わると、何かがじんわりと心に来る映画。いやな感じではない。

 ふと思い出して、私も実家の母にメールを書いたりしてみた。

黙秘 キャシー・ベイツ関連一覧(アマゾンドットコム

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キャシー・ベイツがとてつもなく頑固だけど娘を愛する気持ちが強い、
母性-「お母さん」を感じさせる役が泣きたいくらい胸にせまりました。
20余年も奉公人婦として働き続け「その人の一生は手に出る」といったシワだらけの手、
女主人との友情とは簡単に言えない繋がり、細かい描写がサスペンスという枠ではなく
「母と娘」の葛藤が我が身のように心にせまりました。
「世間がどう思おうが娘には信じてほしい」という母親の思いがとても切なかった。

ほか、薬づけの娘役のジャニファー・ジェイソン・リー(とても良い女優さんだと思います)
の名演も光っており、投げやりになりながら精神的に破滅していく心情が
伝わる良作だと思います。

テーマは重いと思うのだけど、見ていて飽きないエンターテイメント性もあるし、
この地味さは本当に勿体ないなと感じます。

黙秘 [DVD]/ダニー・エルフマン

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原作のファンとしては、名優や名監督に支えられ、考え得る最高の形で映画化された事を感謝します。

キングは「スタンドバイミー」「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」ばかりが取り上げられますが、
隠れた名作として本作をプッシュしたいと思います。

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とにかく冒頭からグイグイと物語に引き込まれ、
131分間、全く飽きることなく鑑賞を終えました。

かなり内容的にはドロドロしたお話ですが、
観終えた後、なんともいえない清涼感に包まれました。

映画を観た!、という充実感が間違いなく味わえることは保証します。


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Posted by kabuki at 2005年11月28日 00:47 | トラックバック
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