冒険しようぜ
北海道編 5
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北海道の刑務所見物
あ、牢の中にも入れるんだ。だって、他の客も入ってるもん。

と思ったら、人形だった。やけにリアルである。これは、面会に来た妻と話す囚人というシチュエーションだと思う。


人形のリアルさに感心していると、ひらがなで「おおわし」と書かれた鷲とあざらしの剥製が唐突に飾ってあった。刑務所関係ないんじゃないの。


偉い人に何か報告して、ねちねちと小言を言われているところ。

「じゃあ田中が死んだらお前も死ぬんか」などと言われていそうな感じだ。


これは民家だろうか。

囲炉裏の前を占領するオヤジと、遊ぶ子供たち。

この民家に入るとき、何者かが動いてる気配がするなと思ったら、奥の間から他の客がぬう、と出てきてめちゃめちゃ驚いた。


かまどだ。かまどの奥には便所があり、「このトイレは使えません」と張り紙がしてあった。

ということは、使おうとした客が居るということか。


死体安置所ではなく、囚人たちの寝床。丸太が枕になっていて、朝は木槌で丸太をぶったたかれて起こされる。

入り口付近には見張りの人形がいて、上半身がぐるり、ぐるりと動いていた。無防備に入り口から入ってきた私は、そいつに驚いて声をあげてしまったくらいだ。

別のところを見ていたMえだ氏の反応をみてやろうと思って待っていたら、彼は反対側の入り口から入ってきたためびっくりシーンを見ることは出来なかった。

けど、女2人連れの客がひゃぁ、と驚いていたので私は満足して先に進んだ。

刀を鍛えている囚人。手前には炉をしゅごーしゅごーと動かしている囚人が居たが、そいつの前に回りこんで写真を撮った。

続いて、色々展示してある建物があったので中に入る。


白い服を着た人形がお出迎え。

入り口には氷の固まりがどん、と置いてあってなんなのこれ?と思ってしばらく見ていたら、他の客がハンカチを氷に押し付け、冷やしたりしていた。

うーん、そういう使い方をするもんなんだろうか。

それとも単に、冷房の代わりなんだろうか。


雪の中を進む囚人。

当時、北海道に送られたら高確率で熊に食われるからいやだみたいなことが解説に書いてあった。


これは囚人服。座っている奴がつけられているのは拘束具だそうで、悪いことをするとこれをつけられて独居房に入れられたりしたらしい。


こっちは、なんていうんだろう、刑務官?管理する人の制服だ。いろいろあんだな。


そんでもって、サーベルやライフルなどの武器が。


大工作業をする囚人。左の囚人が怖いくらいのニタニタ笑いをしていて、脱走とかそういうことを考えてんじゃないかと思わせる。


当時の食事サンプル。学食以下だ。

ちなみに500円払うと、監房食という当時の食事を再現したものを食べることが出来る。

当時の食堂を再現した場所で、囚人人形に混じって喜びながら飯を食っている客が居て、皆から写真を撮られていた。私も撮ろうと思ったが、その客と目が合ってしまったのでやめた。


野外作業中の囚人。力んでいるなあ。


牢屋はこんな感じで、廊下の両端に牢屋がずらりだ。

ほとんどの牢屋は空っぽだが、ときどき中で反省しているやつがいる。


すんません。ほんとすんません。


あ〜、やっちまった…。


廊下に立ってるのは人形だ。

だが、そこらにいるのは皆人形だと思っていると、スタッフのおっさんが黙々と事務処理をしてて飛び上がることがある。

他の客もときどき、うわぁと驚いているのが面白い。わざとやってんじゃないかとも思う。


囚人の風呂も覗くことが出来る。残念ながらポコチンはついていなかったようだ。

他の女性客もついてないとわかるとちょっと残念そうだった。気のせいかも知れないが。

ちなみに当時、風呂は週に1回とか月に1回とかだったが不衛生で病気になる囚人が多発して、だんだん改善されてったんだそうだ。


今度は野良仕事だ。


離れてみるとリアルだが、近づくと目の焦点が合ってない怖い囚人。


調子に乗ってもう一枚、アップで写真を撮ってみる。

不気味だ。

背後に写っているのはMえだ氏。人形や写真をぱっぱっと見てさっさと回る私と違い、解説文をちゃんと読んでいた。偉い。


網走刑務所の歌。

適度に地名も入って、それっぽくていいんじゃないだろうか。


そろそろいいんじゃないかと、適当に土産なんかを買って帰りのバスに乗る。

私はここでちっこい木彫りの熊をお土産に買ったのだが、帰ってきて何かの拍子に捨ててしまったらしく未だ見つかっていない。幸い、誰にも土産をあげるとは言ってなかったので、最初から買ってないことにしておこう。

まもなくバスが来て、網走駅方面に戻る。


昼飯は駅周辺の回転寿司へ。

私は回ってる皿には手をつけず、全てを握ってもらったが、Mえだ氏はひたすら回ってる皿を食べていた。文化の違いだろうか。

回転寿司でも、ネタは本格的で、本当に味がわかんのかと言われるとどうだろうと思うが、トロがめちゃめちゃうまかった。


そして、ひらめのえんがわの握り。私はえんがわと言えば軍艦巻きになってる奴しかしらないが、にぎりにしてもうまいものだ。


さらに、カニの外子にチャレンジしてみる。

紫色のつぶつぶがうじゃじゃーっとなっていて、得たいの知れないものが生まれそうな感じだ。

意を決して食べてみると、特に味はなく、ぷちぷち感を楽しむものなんだろうと思った。

ごちそうさま。なかなか良かった。


さて、もう空港に向かう時間だ。

バスに乗り、女満別空港へ。女満別は「めまんべつ」と読む。

今回、飛行機チケットの予約をするときに初めて知ったので、ここでひけらかしておこうというわけだ。めまんべつ、めまんべつ。くっしゃろこ。おしゃまんべ。


空港には北海道カレーがあった。果たしてこれを北海道カレーと呼んで北海道の人たちから文句が出ないのかというような芋だらけのカレーだった。


もう、空港に着いた時点で旅は終わりである。

おみやげを買って、帰りの航空チケットのチェックアウトをしたら搭乗時間が近づいてくる。Mえだ氏に「んじゃ、達者で」といつも通り簡単な挨拶で別れた。これが一生の別れかも知れない。

飛行機は北海道を離れ、雲の上へ。さようなら北海道。

飛行機は羽田に到着、私は空港で飯を食ってリムジンバスで中野へ戻ってきたのだった。

日常に戻ってきたところで、今回の冒険を終わる。

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