去年からはいているサンダルがかなりくたびれてきた。去年、ひとりでどこかに遊びに行くことに抵抗を感じていた私が、自分の中の壁をぶちやぶり始めた時期に買ったサンダルだ。

かかとを固定するタイプの、黒に赤のラインがついたサンダル。自転車ででかけて、なんだか暑かったのでなあんとなく買ったサンダル。値段が安かったという理由だけで買ったサンダル。

そんな適当に買ったサンダルで、私は山に出かけ、海に出かけ、島に出かけ、野宿をしたり、キャンプをしたり、延々と上り坂を上ったりした。

つまりこのサンダルには私の通った道が刻まれているのだ。外見はもう、なんというか小汚いと言っていいぐらいだ。かかと固定のベルトも縫い目がちぎれかかっている。

商品価値は0だろう。だが、私がこのサンダルに感じる価値は相当なものだ。

さて、ここまでサンダルに対する思い出を語ってきた。自分を納得させ、ある決心をするためだ。

私は新しいサンダルを買う。そして古いサンダルは、うむ、えー、古いサンダルはっ!あー、えーと・・・靴箱の奥にしまっておこうかなー。

狭い部屋に住んでて、いらないものはどんどん捨てないといけないのに、またこんな決断をしてしまった。

まあ、靴箱の中はまだ隙間があるしとか、そういう問題じゃないとか考えがまとまらないまま今回の日記を終わる。


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