怖い話2

千葉の友人宅に遊びに行ったときのことである。
夜の9時ごろ千葉の最寄駅に着いて、迎えに来てもらった。
途中、大き目の神社の横を通った。神社の中は真っ暗である。神社には木がたくさん生えていた。私はふと真顔で、

「なあ・・。あの神社の木に登ってる子供・・こんな時間に何してるんやろ?」

と友人に話し掛けた。
友人は、えっ、という顔で私の方を見たが、私は前方を見たまま歩きつづけ、
数秒後にダッシュした。真顔で。
10mくらいのところで止まった。友人もダッシュして追いついてきた。

私は「いや、冗談冗談」と言ったが、どうも友人にとっては洒落にならなかったらしく、ちょっと涙ぐんでいるようだった。その後、友人宅についた私は、麦茶のおかわりを出してもらえない等の冷たい仕打ちを受けた。

なお、友人は未だにその神社の横を通るのが嫌らしく、いつも遠回りをしているようだ。
すまん。本当にすまん。

多分女の子とかにやると、9割の確率で口を聞いてもらえなくなると思うので注意してください。

また、うちで飼っている猫も時々何もない空間を真顔・・いつも真顔なのかも知れないが・・で見つめている。
「何か居るのか?」
「うにゃあ」
「居ないのか?」
「うにゃあ」
「ごはん食うか?」
「うにゃああああ!うにゃああああ!」

なんじゃ、腹減ってるだけかい、と思うのだが、やはり何かが見えているのかも知れない。
人間も時々、目の汚れだか細胞だか、透明の小さなうにゃうにゃが見える時があるが、
それなのだろうか。猫がしゃべり出したら聞いてみたいと思う。

・・が、しゃべり出したらそれこそパニックだと思うので、しゃべれるようになっても
話し掛けないで下さい。よろしくお願いします。




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