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混沌 新・金融腐食列島 上 |
| 発売日2004-07-16 | |
| 高杉 良 /講談社 | |
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※以下のコメントにはアマゾンドットコムからの引用も含まれています。
しかし、何故、世界金融戦争に苦杯を舐め、日本の金融界が前代未聞の危機に瀕して多くの銀行が跡形も無く消えて行ったのか、その苦悶と現実感が、この小説には、全く現れて来ないし感じられない。何故、金融再編成が必須なのかと言う厳粛な現実もなく、そして、再編成への銀行トップの高邁なビジョンもシナリオも、経営者としての哲学も描かれずに、愚昧と言うべき都市銀行の合従連衡の駆け引きと編成への推移だけが白々しく、延々と展開されているだけである。
これが現実だと言うのなら何をか況やであるが、しかし、これが、経済小説と言うものであろうか。
実際に読んでいて、今日のような日本のメガバンク成立の動向や金融再編成を扱った評論や、経営学や経済学のような専門書のドキュメンタリー・タッチの本の方が、遥かに面白く感じるのは何故であろうか。