今日はととっこ団（こと＆ぱく）にワクチン注射をうってもらってきた。
生まれて二回目の注射である。
思えばととっこ団長は、ワクチン注射は一度もうったことがなかったが、特に風邪を引くこともなかった。けど、本当は年に一回ワクチン注射をしといた方がいいんだそうだ。ならば、そうするとしよう。
ととっこ団は、生後3ヶ月ぐらいのときに第一回目のワクチンを、保護主さんにうってもらっている。実は、初回のみ一発目のワクチンをうった後、一ヵ月後ぐらいに再度ワクチンをうたないといけないのである。以降は年に一回でいいそうだ。理由はよくわからない。
ととっこ団を布製キャリーに詰める。この布製キャリーは、普段からととっこ団の遊び場の一部と化しているので、特に抵抗はなかった。一つのキャリーに二匹入れるのは無理だったので、安いショルダーバッグ型キャリーを買ってくる。
ぱくっこは大人しく入っていたが、ことっこの暴れようったらなかった。以前、ぱくは風邪を引いて病院に連れていってるので、ああ、またかと思っているのかも知れない。だが、ことっこにとっては初めての経験である。
ああ、まるまる太らせて食べるという作戦だったのだ。今日が食べられる日なのだ。
きっとそんなことを考えながら暴れることっこなのであった。
両手にキャリーを持ち、タクシーで動物病院に向かう。ことっこも、食べられる覚悟をしたのか、おとなしくなっていた。
病院の受付で、問診票を書く。二匹分だ。以前、ととっこ団長を連れてきたときにも書いているので特に問題なく書けた。待合室のイスで待っていると名前を呼ばれる。人間の方の名前だ。
診察室でまずは体重測定である。ことっこ2.3kg、ぱくっこ2.6kg。うむ、やはりぱくっこの方が重いのだな。
担当は女性の先生で、手にボールペンで色々とメモが書いてあった。なんか面白いことが書いてないかどうか見ていると、ワクチンの説明が始まったので聞くことにした。
まずは、ことっこ。先生は顔を見ながら、どこか悪いとこはないですかと聞く。ちなみに、顔を見られているのはことっこである。私ではない。
特にないですが、ハナクソがたまりがちなんですと応えると、先生はしばし返答に困り、大丈夫でしょうということになった。いよいよ注射である。
注射器を人差し指で、ぴしっ、ぴしっとはじく先生。そして、ことっこのおしりに注射をぶすり。
いたたたた！と、私はつぶやいたが、ことっこはむっとした顔をしながらじっとしている。人間の子供なら泣きわめいて大騒ぎしそうなものだが、どっしり構えた、大したことっこであった。
続いてぱくっこだ。ぱくっこは、キャリーの中でぐうぐう寝ていた。病院という怖いとこにきていながら、私よりも肝がすわった、大したぱくっこである。
先生に、この子は骨格がしっかりしているから、まだまだ大きくなりそうですねと言われる。さらに、そのキャリーに入りきらなくなるほど大きくなるんじゃないですかと付け加えられた。そんなに大きくならなくていいのである。
先生は顔を見ながら、どこか悪いところはないですかと聞く。私は、ときどきくしゃみをするんですと答える。まあ、それはそんなに頻繁でなければ問題ないんだそうだ。
そして、おしりに注射をぶすり。特にリアクションはない。私がまた、いたたたとつぶやいているだけである。
これで注射は完了だ。待合室で20分ほど注射後の様子を見て、特に問題なさそうなのでワクチンの証明書というのをもらった。これは誰に証明するためのもんなんだろうか。よくわからないが、もらっておこう。
会計は、初診料が1,500円に、注射が4,000円。二匹分でトータル5,500×2の11,000円だ。まあ、そんなもんだろう。会計は加護亜衣似のスタッフがやってくれたが、私は特に加護亜衣に興味はないのでどうでもいいのであった。
家に戻り、しばらくはテンションが低かったととっこ団だったが、しばらくして元気を取り戻し、またどたばたと暴れている。安静にしていなさいと言ってもきかない、暴れん坊のととっこ団なのであった。
▲ぱくっこのおしり（左）を発見した、ことっこさん（右）
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