ととっこ団通信
ととっこ団じゃらされる
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ととっこ団じゃらされる
 しゅぱしゅぱしゅぱぱっ。

 部屋のすみっこから、ととっこ用に7,8年前に買った猫じゃらしが出てきた。私が相手をしてもらおうと猫じゃらしを振ると、ととっこがめんどくさそうに相手をしてくれていたのを思い出す。

 猫じゃらしがあって、部屋にはこと&ぱくが居る。となれば、じゃらすしかあるまい。

 ことっこはだいぶ慣れたが、ぱくっこはまだびびっている。こいつで一気に仲良くなれるといいのだが。

 まずは、控えめに猫じゃらしをくねらせる。一瞬動きが止まり、とびかかることっこ。ことっこは、なんでだか知らないが、飛び掛る寸前に眉を寄せた困った顔になる。ヤンキーが凄んでいる顔のようにも見える。ぱくっこも同じようにとびかかる。よし、猫じゃらしたぞ!

 私は立ち上がり、腰をかがめて猫じゃらしを地上スレスレの低空飛行で大きく左右に動かす。およそ1mほどの距離を猫じゃらしが行ったりきたりする。ことっこが飛び出してきて追う。全力疾走で追う。

 端っこで逆方向にターンすると、ことっこも思いっきりグリップを効かせて、つまり爪をたててターンする。大丈夫、こんなときのためのコルクマットなのである。

 ことっこの体力を見てやろうと思い、何回も何回も猫じゃらしを振るう。10往復ほどして、疲れたのは私の方であった。猫じゃらしの走行ラインがふらつく。ことっこは、私の右足の上でスパイクの効いたターンをかます。がりっ。見る見る血が浮いてくる。

 ふふ、この感じ、懐かしいなあ。足から血が出ているのに、私はにやついている。他人に目撃されたらかなり変な人だと思われる光景なのであった。

 続いて、ぱくっこを猫じゃらしてみる。

 猫じゃらしを、前後左右、さらに上下にと3次元的に動かす。ぱくっこはころげまわりながら、じゃらされる。私はすごく楽しくなって、猫じゃらしを振り回し続ける。気がつくと1時間ばかり経っている。無限のスタミナを持つ、大したととっこ団なのであった。

 物凄く運動したととっこ団は、腸の働きも良くなったのかぷりぷりと大量のうんこをし、ものすごい勢いでカルカンを食べ、大人しく寝た。遊び盛りの、元気なととっこ団なのだった。


▲猫じゃらしを狙うぱくっこさん(右)と、そのしっぽを狙うことっこさん(左)

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