部屋に猫のおしっこ臭が充満してて、頭痛くなってくるぁああ!
色んな消臭剤を試したけど、全然だめだった。
正常な判断ができなくなって、怪しい消臭剤にも手を出してしまった。
コレだ。
バチルス菌にニオイのモトを食わせる方式の、業務用消臭剤。
ホントかよ。
そんな方式、聞いたことないぞ。
ダメ元のダメ元の、さらにダメ元で試したところ、私の部屋は劇的に消臭され、人をフツーに呼べる清潔な部屋に生まれ変わったのだった。
バイオミックスの実体は、黒い砂。
えっ!?
これどうしろっていうの?
消臭剤なら、スプレーに入ってるとか、もっと使いやすい形になってるものだろう?
実際、使うにはいくつか準備が必要だ。黒い粉をお湯で溶かしてしばらく置き、菌を培養するのだ。さらに、霧吹きに入れてから吹き付けるのだが、そのままだと粉が詰まって目詰りしてしまう。実際にバイオミックスを使えるようになるまでの手順を解説してみた。
ここからは、私が実際に試した内容をレビューしてみたい。
猫のおしっこ消臭には、バイオミックスを液体にする必要がある。
おしっこにまみれて、布部分に完全に染みこんでしまったオシッコ臭に対しては、バイオミックスも液化して対抗しなければらないのだ。
それがバイオ液だ。
バイオ液。
なんだか恐ろしい響き。
そして、見た目の印象が悪い。
一連の実験を行うために、粉状のバイオミックスをぬるま湯に溶かして活性化させる必要がある。
もっと怖い言い方をすると、「菌を培養して増やす必要がある」のだ。
あなたの見えないお湯の中で、バイオミックスたちが増殖していくのだ!
まず、霧吹きがあると何かと都合がいい。布だとか、靴だとか、壁にもまきやすいだろう? という訳で、霧吹きを買ってきた。100円ショップで売っていたものだ。
霧吹きの容器にバイオミックスを小さじ一杯くらい入れる。目分量でいい。そして、ぬるま湯をその上から入れる。
バイオミックスは微生物の塊なのだそうだが、熱湯を入れても生きているらしい。たいしたものだ。ただ、熱湯を入れると微生物は平気でも霧吹きの容器の方が溶けてしまうので注意してほしい。
そして、30分置いとく。すると、内部で微生物がもぞりもぞりと動き出し、うじゃうじゃ増えるらしい。(目に見えないくらい小さいので確認は出来ないが)
作り方をまとめておこう。
これで出来上がりだ。
ところで、30分後のバイオ液だが見た目は最悪だ。茶色くにごった泥水そのもの。
ここいらへんが、あまりメジャーになれない原因なんじゃあないだろうかと思う。
見た目の通り、スプレーすると「汚れる」ので、カーテンとかに吹き付けるのはやめておいたほうがいいだろう。
座布団の中身とか、布団の中身とかカバーがついてて汚れても目立たないものには使える。私は靴の中敷きに使ってたので、まあ汚れてもいっか…という感じだった。
注意!
水に溶かした微生物は2~3週間ぐらいで死ぬらしいので、それまでに使い切ってしまおう。微生物は生き物なので、死んだら臭いがする。使い切れない場合は、思い切って残りのバイオ液を捨ててしまった方がいいだろう。捨てる場合は、台所の排水溝にでも捨てておけば、排水溝の中がきれいになるはずだ。たぶん。
霧吹きにいれて使うと「あっという間に目詰まりを起こす」という悲しい問題が発生。
メールで販売元に問い合わせをしてみた。
そんなこと知りません、とか言われるかと思ったら、
「粉をティバックに入れてみてはどうでしょう」との返事が。
なるほど!!さっそく紅茶を買いに行ってみようと思う。
霧吹き改良! 「バイオ霧吹き 誕生」
▲紅茶を買ってきた。10個入りで約200円。
ブランドはどこでもいい。とりあえずコンビニで買ってきた。
▲取り出したティーバック
ティーバックはこのようになっている!ことは誰でも知っていると思う。まずは、このティーバックを使っておいしく紅茶を飲もう。紅茶を飲む前に中身の葉っぱを捨ててはダメだ!
何故かって?もったいないからだ!
使い終わったティーバックの上部をはさみで切って、中の紅茶の葉っぱを捨てる。そして、きれいにあらう。
▲きれいにあらったけど、茶色っぽいティーバッグ
なんと、ティーバッグというのはこういう長い袋が二つ折りになっているのだ。初めて知った事実である。
そして、ティーバッグの頭の部分を切ってしまったため、当初の想定の「袋状」ではなく、「筒状」になってしまっている。
つまり、底が抜けてしまっているわけだ。これにバイオミックスを入れても、漏れてしまいそうである。
どうしよう、もう一杯紅茶を飲むか、と考えていた。
そうだ、目詰まりしなければいいんだったら、霧吹きの吸い込み口にティーバッグをつけたらどうだろう?
▲改良されたバイオ袋つき霧吹き
吸い込み口につけたティーバッグは、取れないようにひもで縛った。ティーバッグについてた、タコ糸みたいなひもで縛ってみた。物を有効利用したような気分である。
かくして、バイオ袋(その正体は使用済みのティーバッグだ!)つきの霧吹きが誕生した。
そして名づけよう。お前の名は、「バイオ霧吹き」だ!
あとは霧吹きの容器にバイオミックスを溶かし、思う存分シューしてやればいいのだ!
使用済みティーバッグを使わなくても、100円ショップに行けば中身の入ってないティーバッグが売ってるよという情報を何人かの人にメールでいただいた!
なかなか見つけられなかったが、先日、ついに100円ショップで発見!
(当時の話。今は、普通に売っています)
こいつは袋自体が大きいので、袋の方にバイオミックスを入れるという本来の使い方が可能である!
実は私も初めて知ったが、霧吹きの構造というのはストローのような部分の先っちょから液を吸い、ストローの根元付近にある別の穴からは空気を吹き込んでいる!
つまり、いくらストロー部分をガードしても「吹き込みようの口」からバイオミックスの砂が入り込むといつしか目詰まりを起こすのである!まいった!
これを防ぐには、上記の「中身の入ってないティーバッグ」にバイオミックスを入れ、ホッチキスなどで口を閉じた後、霧吹きの容器部分に入れるという、本来の使い方が有効である。
世紀の大発見と思われたバイオ霧吹きは、長いこと使ってるとやっぱり目詰まりするという、悲しい結末を辿ってしまったのだった。
バイオミックスに液体タイプが出た。
どうがんばっても目詰まりを起こすバイオ液に悩まされた私には、画期的な商品。
バイオミックスの砂部分を取り除いた「上澄み液」で作られているため、目詰まりを起こさないのだ。
▲バイオミックス 液体タイプ
小さい。とても小さい。内容量は15ccで目薬ほどの少量だ。
けど、これは原液。そばつゆの原液タイプと同様に、水で薄めて使うのだ。そばつゆと違うところは、水で薄めてもしばらく放っておけば中で菌がどんどん増殖して「濃い」状態になるところ。そう、中に入っているのは菌なのだ。
液体タイプのメリット
粉タイプと比べて、大きなメリットが3つある。
茶色く汚れないとは言っても、シミ程度は出来てしまうかも。服なんかに気軽にシュッシュするのは避けておいたほうがいいと思う。
粉タイプを水に溶かすと「海の砂浜のようなにおい」がしていた。この液体タイプはほぼ無臭。商品紹介ページを見ると「ある程度においがする」と書いてあるので、においに敏感な人には何かしらにおうのかも知れない。
液体タイプのデメリット
実は、デメリットもある。それは、原液の保存期間が要冷蔵・3ヶ月程度と粉タイプと比べて短いこと。ワンシーズン用という感じだ。とは言え、においが気になる夏の間だけ使うと考えれば、充分かも知れない。
保存期間が短いが、かなり使い勝手はいいと言えるだろう。
公式サイトを見ると、ペット臭、タバコ臭、部屋の匂い、汗の匂い、便臭など消臭できると書いてある。
色んな物に効くって書いてあると、めちゃめちゃアヤシイ。
だって、バチルス菌って納豆に入ってる菌なんでしょ。
消臭できるったって、「匂いが5%マシになる」とか、その程度じゃないの?
あと、納豆臭くなったりしないの?
疑り深い私は、全然信じなかった。
でも、バチルス菌の消臭に関する論文が出ていて、ようやく、コレ本物かも…と考えるようになった。
バチルス菌は、抗菌性活性リポペプチドを分泌するため、消臭への利用が進められているというのだ。
そのパピプペポみたいなやつが何なのか知らないが、バチルス消臭を、まじめに研究してる人も居るということはわかった。
バイオミックスの有効成分、枯草菌(バチルス菌)の消臭実験結果がある。
生ごみにスプレーした結果、24時間後には以下のとおりニオイ物質が激減した。
アンモニア(糞尿臭) → 1/32以下
メチルメルカプタン(玉ねぎが腐ったニオイ) → 変わらず
アセトアルデヒド(刺激的な青臭いニオイ) → 1/10以下
アミン類(魚の腐ったニオイ) → 1/40以下
別の実験では、糞尿臭の原因「インドール・スカトール」にバチルス菌を添加したところ…
インドール → 完全分解
スカトール → 1/3以下に分解
画期的な結果。
おそらく、これで勢いがついたんだろう。
120箇所の汲取式トイレにバチルス菌を撒くという実験に踏み切った!
結果は、80%の人が効果ありとの答え。
なお、2回散布でより良い効果が出たため、継続して散布する必要がありそう。
結論:平たく言うと、枯草菌はうんこ・しっこ臭に無敵の効果を発揮する。
バイオミックスの主成分、枯草菌が、カビの予防に効果があるという論文が出ていた。
抗かび効果が確認できたようだ。
ただし、枯草菌にもいろんな種類が居て、論文では「特にカビに強い枯草菌」を選抜したら効果があった、という内容。
バイオミックスは、飲食店のグリストラップ(排水口の油を溜めるところ)の悪臭の除去に効果のある菌を選別しているので、カビに対してはどの程度強力なのかは疑問。
風呂場(ユニットバス)に生えていたクロカビに対しては、バイオ液散布後3日で、カビがスッと取れるようになり、臭いも激減した。
ただ、あっさりしすぎていて、「水で拭けば取れたんじゃないの?」という気もしている。
バイオミックスには、バチルス菌という納豆にも使われる菌が配合されていて、それで消臭できるという。
うーん…本当なの?
と思ったので、消臭の仕組みをまず調べてみた。
まず、バチルス菌はNH3(アンモニア)の低減能力があることは知られているそう。
(私は知らなかったけどな!)
農研機構という、国の農業関連の研究機関で、論文が出ていた。
豚舎内の低級脂肪酸とアンモニアを低減する給与型微生物含有資材-2 農研機構
この論文によると、養豚場の豚の糞のアンモニアが、バチルス菌で61%減になったとのこと。
その後、研究が進んで、糞にバチルス菌を撒くと同時に、餌にもバチルス菌を入れることで、もっと消臭効果が高まるよ!っていう段階に来ている。
消臭飼料の「201」(におわん)っていう商品がそれ。
JACCネット 「201」プラス
農場の消臭で実績がある仕組みが、一般でも売られているってことで、一応の説得力はある。
先日、カビ対策の実験のため、容器に入れたバイオミックスをアホみたいに狭い部屋のあちこちに置いた。
だが、カビに効くかどうかという結果が出るまでに時間がかかりそうである。
ちょっと考えなしに始めてしまったような気がして、少しだけ反省している。
もっと、2,3日で終わりそうな実験にして置けばよかったなどと思う。
少なくともカビに効いたと言うためには、無事に梅雨を乗り切らないとダメだろう。
まあ、のんびりいくしかないか。
という訳で、カビ対策実験はそれはそれで続けて行くが、ちょっと副作用のようなことが起こったので報告しておこう。
私が外出先から戻り、玄関のドアを開けたときのこと。
ふあっ、というか、むあっ、というか、独特のにおいが私を襲う。
生活臭というかなんというか、色んな臭いが混じった、私の部屋のにおいだ。
猫の臭いだとか、猫のトイレの臭いもブレンドされているかも知れない。
それはもう、複雑な、たとえようのないにおいである。
このにおいは、部屋の中にしばらく居ると気にならなくなる。
私自身がにおいに汚染されて訳がわからなくなってしまうからだろうか。
単に慣れるということなのか。
慣れるぐらいだから、別に大したことないし、
そもそも私の部屋は臭くなどないのだ。えへん。
などと思っていた。
ところが、ここ数日、外出先から戻って玄関のドアを開けても「むあっ」がないのだ。
鼻が効かなくなったかと思うくらい、においがない。
私の鼻は、鼻うがいで日夜鍛えられているため、効かないどころか、
非常に敏感なはずなのだ。
ところが、においがない。
ここ数日、変わったことと言えば、バイオミックスを必要以上に部屋に配置した以外にない。
バイオミックスの主成分、「バチルス菌」は、おしっこの臭いだとかカビだとかを食ってしまうという。
食うことによって、結果、においを消すという生々しい製品なのである。
ところが、私の部屋には食い物であるおしっこ臭だとか、カビだとかがない。
将来発生するのかも知れないが、今のところはない。
これはつまり、必要以上に大量に設置したバイオミックスが、
腹減った飯食わせろ、さもなくばお前をとって食う、という状態になり、私の部屋臭を食ってしまったのではないだろうか。
真相はわからない。
まあ、200g入りのを買ってしまって、量が多すぎてもてあましているような人は、そういう使い方をしてみてはどうだろうか。
私は、これでもかというくらい使ったつもりなのだが、未だに200g入りの袋の半分も使っていない。
部屋に配置したのは70gくらいだろうか。
1kg分買った私には、さらに未開封の200g袋があと4つもある。
多すぎである。そろそろ臭いものがなくなってきて、どうしようかと思い始めている。
じゃあ、一応まとめておこう。
期間:2日ほど
効果:部屋臭が消え、外から帰ってきたときににおいを感じなくなった。
ただし、どの程度の量を使えばいいのかがイマイチわからない。
前回は、「私の足の臭いに対しては効果なし」と結果が出たバイオミックス。
なんだか少し傷つく結果だったが、めげずに引き続き実験をしてみたい。
今回の相手は生ごみだ。最近、健康のために野菜を取るようにしている私は、野菜の皮などの生ごみを出すようになった。
その生ごみをバイオミックスに分解してもらおうと思う。
▲生ごみ(玉ねぎの皮+にんじんの皮)
切ったばかりの野菜の皮である。さっきまで野菜だった、というか、今も野菜だが、見た目はあまり生ごみっぽくない。
だが、気を許すと、恐ろしい悪臭を放つ生ごみに成長してしまうのだ。
生ごみになったやつを写真に撮ったりすると、見ている人から苦情がでるので「できたて」を撮ったというわけだ。細かい配慮。
こいつをコンビニ袋に入れ、バイオ液をぶっかける。ついでに粉状のバイオミックスも少し振り掛ける。
これを玄関の端っこに放置した。
予想では、これが分解されて、んー、分解されて、えー、分解されるとどうなるのかわからないが、分解してもらうことにしよう。
分解中の様子はちょっと見たくないような気もしたが、見ないと実験にならないので袋の口を開けて、玄関の端っこの方に置いた。
生ごみ途上の物体が玄関に放置されている状態というのはなんだか気持ちが悪いが、我慢して結果を待とう。
次の日。生ごみは一体どうなってんだろうか。立派な生ごみになっていたりすると、ちょっといやだ。
どうだ!(袋入りでバイオミックスがまぶされた状況の生ごみ予備軍はちょっと写真にして公開するのはためらわれるので、画像はなし。)
玉ねぎの皮とにんじんの皮はちょっと干からびては居たが、変わり果てた姿になることもなく、そこに居た。分解されてどろどろになっているということもなかった。ちょっと期待はずれだ。
さて、臭いはどうだろう。生ごみの臭いになっていたら、そんなものはかぎたくない。だが、これは実験なのでしかたなく臭いをかいだ。
ほぼ臭いがしない。よぉーくかぐと、かすかに玉ねぎの臭いはするが、においは消えていると言っていいだろう。
だが、これは水分がなくなって臭いがゆるくなったということかも知れない。
よし。
完全に生ごみと化すまで様子を見てみよう。もし万が一、なんか変な虫がわいたりしたら、それはちょっと怖いので実験を中断することにしよう。
そのまま2日経過した。
通常であれば、とっくに生ごみと化して悪臭を放っているはずである。昨日のうちににおいをかいでおけば良かったか。生ごみの臭いを真正面から堂々とかぐなんていやだ。
でも、実験なんだからしょうがない。
コンビニ袋に入れて、玄関の端っこに放置しておいたブツを見てみた。
うわあ…、というほどでもない。2日前と姿はあまり変わっていない気がする。臭いもよーくかげば玉ねぎの臭いがかすかにする程度だ。これも2日前と変わっていない。
消臭実験としては成功と言っていいだろう。私としては、「た、玉ねぎの皮が砂になっている!ひいっ!」という状況を楽しみにしていたのだが、においが消えるだけにとどまった。
いや、においが消えるってことで全く問題ないのだが、そういう面白い結果になった方がなあ。
とにかくまとめよう。
まとめ
期間は3日、玉ねぎの皮とにんじんの皮(生ごみ)の臭いをほぼ消臭できた。
分解されて砂になってしまう、というようなことはなかった。
うちの風呂場にはカビが生えている。
風呂場、といってもユニットバスだ。トイレと風呂が一緒になっている、ワンルームマンション用の小さなものである。
壁や、トイレのふた、トイレの水を入れるタンクなどに、黒い斑点がたくさんついている。悪魔の水玉模様、すなわちカビである。
公式サイトによると、バイオミックスはカビにも使えるよ!と書いてある。
いや…もっとこう、根拠とかそういうのないの?
探してみたら、J-STAGEにいちごのカビ病を納豆菌が抑制するという論文があった。
実験によると、バチルス菌(納豆菌)を吹き付けたイチゴは、カビで腐る率が1/7になったという。
納豆菌によるイチゴの灰色かび病に対する抑制効果 J-STAGE
実際、カビ対策に特化したバチルス菌ベースの商品も出ているようだ。
↑中央にバチルス菌を塗ったら、その周辺だけカビが生えなくなってる。
じゃー、実際にやってみよう。
例によって、公開すると苦情が出るので画像はなしだ。個人的には、そんなにひどいカビでもないんじゃないかな、とは思う。そう思いたい。ただ、カビの模様を眺めていると背中がかゆくなってくる。
最近はカビもシックハウス症候群の原因とか言われて騒がれているようなので、そんなものを野放しにしておく訳にはいかないのだ。
今回はカビが相手である。カビとるんだったら、カビキラーとかがそこいらで売ってるだろうという気もする。
まあ、今回は環境にやさしい微生物浄化剤・バイオミックスがどこまで効果があるのかを見てみることにしよう。
うちは猫が居るので、カビキラーみたいな強力そうな薬品はなるべく使いたくないのだ。
まずはカビの強度を測るため、水で濡らしてティッシュでふき取ってみよう。
うむ、少しは取れるが、斑点は残ったまま。カビがすでに完全体になってしまっているんだろう。わからないが。
では、バイオ液を吹き付けてみよう。バイオ液は茶色くにごった泥水そのものだ。
余計汚れちゃうんじゃないかという不安も少しある。
けど、実験だからしょうがない。
私はあちこちにバイオ液をシューしてみた。
例によって、微生物たちが活動するまで少し時間がかかるため、結果は明日にでも見てみよう。
翌々日。実は、翌日は色々忙しくて、ほったらかしにしてしまい、翌々日になってしまったのだ。
さて、状況はどうだ。
泥水っぽいバイオ液が乾き、茶色く汚れている。バイオ液が透明だったらなあ。
とにかく、バイオ液をかけたところを濡れ雑巾で拭いてみよう。
カビの黒い斑点はあっけなくとれる。あれ。
なんだか、単なる汚れが落ちるかのようにカビの斑点が次々と取れていく。
めちゃめちゃ効いている。
効いているのだが、あっけなさすぎて感動がない。
プロレスで片方のレスラーが一度も技を受けずに勝ってしまったような、もうちょっと苦労の後を見せてくれよ的な展開。
独特のカビくささも消えている。
ただ、効くまでに少々時間がかかるため、「もしかして、カビの匂いも気のせいだったかも」と思ってしまうのだ。
意外な落とし穴。
実験としては、カビがのた打ち回りながら死滅していき、死滅したカスが目に見える形で残っていたりすると最高なのだが。
だが、バイオミックスはそもそも真面目な環境浄化剤なので、そんなショー的なことを求めるのはよそう。よくやってくれたと言いたい。
まとめ
期間:3日
効果:バイオ液をカビに振りかけ、二日後に濡れ雑巾で拭いたところ、あっけなくカビが取れた。カビ臭も取れていた。
口コミによると
「紙コップにバイオミックス大さじ2杯入れ、部屋に一週間放置放置」
「100均でお茶パックを買って中にバイオミックス。そのままだと粉が漏れるので、チラシで作るくず入れの中に入れた」
など、粉が撒き散らないように工夫がいるけど、おおむね好評なよう。
ただし、一部には「全く効果ありませんでした」っていう口コミも。
見ていると、「浴室のカビ予防のために置いたけど、効果なし」っていうのが多かった。
カビが生える条件が揃っている場所に投入しても、バチルス菌が負けてしまうってことなのかも知れない。
なお、上記実験をおこなった風呂場には、換気扇がついていて、乾燥力と風の流れについては抜群だった。
猫の場合は尿臭だけど、犬は、脂の混じったような独特の体臭。
果たして、同じように効くんだろうか。
口コミによると、だいたい7~8割くらいの人が犬の消臭に効果を感じているっぽい。
当サイトでは、犬の消臭実験をしていないので、「犬にも効くっぽいけど、知らん」ということをお伝えしておこう。
バイオミックスと言えども、効かないケースはある。けっして万能の消臭剤ではないのだ。
例えば、人間の足臭が染み付いた靴には効果が無いし、空気の流れがないところでは効果を発揮しにくい。
また、カビキラーなどの殺菌力の強い薬剤と一緒に使うと有効成分の枯草菌が死んでしまうし、お湯で培養したあとに熱湯を足すと、熱で死んでしまうらしい。
枯草菌は「芽胞形態」という仮死状態でパッケージに入ってる
↓
芽胞形態は過酷な環境で耐えられる形態。
↓
お湯を入れると生き返って増殖する。増殖直後は芽胞形態が解除される。
↓
そこに湯を入れると、枯草菌は死ぬ。
私は、バイオミックス通常版(土っぽいやつ)でいろんな実験をした。
だが、「これはアカンだろう」と、試しさえしなかったものもある。
口コミ情報は、「タダで少量もらったから、適当な感想を書いた」というものがけっこうあった。オマエ、本当は試してないだろう、っていう感じの。
洗濯槽のカビ臭さをどうにかできる、という話だったが、あの土っぽいやつを洗濯機に入れる気にはならなかった。
壊れそうな気がする。
でも、口コミでは「洗濯機に水を入れ、大さじ2杯入れて洗濯したらニオイが消えた」というものがあった。
あれを入れて洗濯したのか? やっぱり、ところどころ、信用出来ない口コミが混ざってる気がする。
なお、「洗濯機まわりのカビ臭さを取るのに使った」という口コミは多数あり、こちらは信用できそう。
ただ、洗濯機関連で使ったという口コミは、1,500件中30件だった。かなりの少数派。
エアコンに粉状のバイオミックスをふりかけたら、部屋中粉まみれになりそう。
エアコンも壊れそう。
口コミで「エアコンに使った」という人は、1,500件中15件。
というか、部屋にバイオミックスを置いておけば、勝手にエアコンがバチルス菌を吸い込んでカビ防止になるんじゃないの。
まぁー、エアコンに使う目的で買う人は、超少数派ってことで。
空気清浄機に対してバイオミックスを使うのではなく、空気清浄機で空気の流れを作り出してバイオミックスを置いたという使い方。
うーん、これはなかなかの頭脳的なプレー。
猫のおしっこを布団にされた!というケース。1,500件中30件。
「全く効かない」が1件、「劇的に変わらなかった」が1件、「効いたけど茶色いのが気になる」が2件、あとは★5つが25件ほど。優秀。
私も実際にやったが、感動するほどニオイが取れるのと引き換えに、通常版だと確実に茶色シミになる。
使うとしたら、シミになるのを覚悟で布団に使って、布団カバーでシミをごまかす使い方が良さそう。
フローリングに猫のおしっこをされた人の口コミによると…
「ダメだった」が2件、「臭いが薄らいだ気がするけどイマイチ」が1件、「とても効いた」が2件ほど。
うちのフローリングは、ビニール式というか染みこむことがないタイプだったので、木目調のヤツの場合はバイオミックスの効きもイマイチかも。
バイオミックスは、コヒタセロイという会社が販売しています。
バイオミックス(200g) 3,885円(税込み)
レギュラーサイズ、といった感じ。結構な量があるので一般の家庭で使う場合は共同購入したりすると良いかも知れません。これを買うと、頻繁に使ったとしても、半年ぐらいは使えそう。
部屋のにおい消しや、カビ対策のために粉のまま使う場合は、このくらいの量があると安心です。部屋の広さにもよりますが、私の場合(ワンルームマンションです)だと少なくとも1年ぐらいは使えそうです。
バイオミックス(300g) 5,460円(税込み)
300g入り。リピーター向け。最初からこんなにはいらないです。
私は2回目に1kg入りを買いました。これは使える、まとめ買いしないと!と思ったからです。
普通の人は、いきなりそんな大量に必要ないでしょう。1kgの大きな袋が来るのかと思ったら、200g入りの袋が5個送られてきました。小分けされてた方が便利といえば便利。
商品説明には「グリストラップ…」とありますが、猫のオシッコ対策用のバイオミックスと中身は同じ。
バイオ原液(15cc) 3,675円(税込み)
無色透明、バイオミックスの液体タイプ。15ccって少なすぎるんじゃないの?
いえ、中身は菌なので水で薄めてしばらくおいておけば勝手に増殖します。量的には粉タイプ200gとだいたい同じ。霧吹きに入れて使っても目詰まりしない、吹きつけ先があまり汚れないというメリットがあります。ただし、要冷蔵で保存期間は3ヶ月程度。
バイオセット(バイオ原液15cc + バイオミックス200g) 6,825円
バイオミックス液体タイプ15ccと粉タイプ200gのセット。バラで買うよりも少し安くなる。
付属の不織布(ふしょくふ)にバイオミックスを入れて、靴箱や風呂場などに置くと見栄えを気にせず消臭できるというもの。100円ショップで似たような袋を買ってきてもOK。
50g入りのお試し用があるので、最初はコレ買いましょう。
消臭剤 犬 猫 ペット カビの消臭 お試しバイオミックス50g 【代引不可】
私は1kg買いましたが、買いすぎでした。
ふつう、これだけの量を買うのは飲食店の厨房の排水溝のにおいとりをしたいとか、そういう目的のプロだけです。一般家庭の猫のおしっこ臭を取るためだけに1kgも買った私は、客観的に見るとちょっとアホな人です。
ちなみに1kgという量は、養鶏場をまるごと消臭できるレベルらしいです。猫友達がたくさんいる人は、共同購入して分けあったりするといいんじゃないでしょうか。
※リンクをクリックすると楽天市場にジャンプします。価格は変更になる場合があります。このページの価格とリンク先の価格に差異がある場合は、リンク先の価格を正として下さい。
バイオミックスは、(株)コヒタセロイという会社が製造・販売しています。取扱商品はすべて送料無料のようです。
バイオミックスは、私が試した消臭方法の中でイチバン使える方法でした。ただし、万能ってわけじゃなく、白い布に使うと汚れるし、水洗い出来ないものにも使えないという欠点もあり。猫のトイレの猫砂の下に敷いたこともありましたが、これはあまり効果ありませんでした。あくまで、臭いのモトのオシッコが取り除かれてないとダメみたいです。