いまどき海外に行ったからといって特に自慢にもならないかとは思うのだが、私にとっては貴重な体験なので、日記として記しておこうと思う。

ちなみにタイトルは「いだかれたひび」と読んで欲しい。「だかれたひび」だとなんとなくいやらしい感じになってしまうので注意が必要である。大人の世界だ。

私の妹は現在オーストラリアに住んでいる。何故オーストラリアに居るのかは国家レベルのトップシークレットであるため、ここで明かすことは出来ない。いや、私の身の危険を承知で明かそう。単に英語の勉強に行っているだけである。ついでに人生勉強もしているらしい。

この妹に会いに行くためオーストラリアに行こうと思う。お前も一緒にどうか、と両親に言われたとき、32歳にもなって夏休みに行きたいようなところが思い浮かばない私は即刻OKした。

オーストラリア。それはオージービーフの国。それはコアラとカンガルーが支配する永遠に続く草原。それは虫の幼虫を生でうまそうに食う原住民の甘美な世界。それは四国の兄貴のような形をした広大なる国。

全く持って、発想が貧困であった。

しかし、日本に行ったことの無い人の中には、日本はサムライやニンジャが支配するチョンマゲの国だと思っている人もきっといるはずだ。したがって、いい勝負なのだ。何故勝負するのかはわからないが。

今回、大阪に住む私の両親と合流した後にオーストラリアに向かうことになった。新幹線で2時間半(東京→大阪)、大阪の実家で一息つく(6時間)、関西空港へ向かう(2時間)、オーストラリアのブリスベン空港へ(約9時間)である。

はっきり行って移動時間は退屈であるため、前日に徹夜を敢行し、移動時間は眠ることにした。これは思ったよりもうまく行き、移動時間のほぼ全てを居眠ることでクリアできたのだ。

朝、東京を出て、次の日の朝。やけに黄色みがかった真っ黄色の太陽光が飛行機の窓から差し込んでくるのをみて、
 「さすがオーストラリアだ!太陽の色が違う!」
と驚いたのだった。



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