あけおめ。ことよろ。

正月なので実家の大阪に寄生…いや、帰省した。

家族との暖かい交流があったり、食う寝る食う寝る食う寝る寝るというすばらしい生活が送れたのだが、それはさておき。

30日、世間は大掃除でもはじめましょか、という時期に大学時代の友達、Mえだ氏に会いに行ってきた。

Mえだ氏と会うときは、何故か何かしらテーマが決まっている。「昼間から京都の寺をサカナに飲む」「温泉入って飲んで食ってプハーッとやる」などだ。ちなみに様々な妥協が入り、目的イメージとは違うイベントになることも多い。

今回は、「薬膳料理で忘年会に疲れた体を癒す」がテーマであった。

薬膳料理。

食うと体の毒が抜けて、気分爽快になったり、痩せたり、攻撃力が上がったりする不思議な料理。体には良いが苦かったり、臭かったりする金返せ的料理。厨房の奥では鼻の長いおばあさんが怪しげな薬草の調合をしている神秘的な料理。

そんなイメージがあった。

さて、今回は年末で目当ての店がやってなかったり、場所が遠かったりしたので、「ハーブ料理」に行こうという話になっていた。

まずは大阪梅田にて、Mえだ氏と待ち合わせだ。

Mえだ氏の探し方は簡単だ。つまらなそうな顔にボッチャン刈、右手に競馬新聞、左手に赤鉛筆を持ち、競馬予想に熱中している好青年が居たら彼だ。
今回は、競馬新聞と赤鉛筆がないので、探すのに手間取ってしまった。

とりあえずほぼ時間通りに合流できた。目的のハーブ料理屋に少々迷いながらもたどり着く。ハーブ料理屋はビルの7Fだったが、エレベータで移動中、誰も居ないのになぜか5Fでドアが開く。5Fは、「ミニセーラー服スポーツキャバクラ」であった。常に5Fで止まるように、エレベータのボタンを押しておくという、新手の客引きだろうか。それにしてもなんちゅう名前だ。

そんなものはどうでもいい。我々は神秘的なハーブを食って、毒を出さねばならんのだ。ハーブ料理屋にたどりつくと、入り口にはいつごろから漬けてあるのかわからないような、薬草の油漬けがビンに入ってずらりと並んでいた。さすがはハーブ料理屋。

席につき、適当に注文する。
やがて、料理が徐々に運ばれてくる。

まずはチェリービール。
「…甘すぎる…」

そして、ハーブサラダ。
「苦ッ! これそのへんの雑草ちゃうんかっ!?」

肉料理。
「少なッ! こ、これで800円かッ!?」

パスタ。
「やっと安心できる食いもんが出てきたか…。」
「…。」
「…。」

ハーブ料理とはどういうものか良くわかった我々は30分あまりで店を出て、「フツーの店」を探す旅に出た。そして、結局炉端焼き屋でこれといって特徴のない料理を食べて帰って来たのだった。

また一つ、新しい世界を知ることが出来たところで今回の日記を終わる。




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