最近、遠くの人に会いに行く用事があったのだが、新幹線の指定席が早い時間にしか取れなかったため、待ち合わせ時間より2時間も前に到着してしまう予定であった。

2時間を消化するには?しかも一人で。喫茶店、ゲームセンター、その辺をぶらぶら…。どれもこれも2時間という時間の長さを考えると苦痛だ。

そこで、漫画喫茶で時間をつぶすことにした。事前にインターネットで現地近くの漫画喫茶を調べる。

リクライニングシートがあって、仕切りのあるスペースで漫画が読めるらしい。しかもテレビつき。DVDの貸し出しもあるぞ。インターネットも使えるらしい。

初の漫画喫茶。これも未知の領域に踏み込むという意味で冒険と言えよう。

さて当日。出発し、現地に到着。やはり2時間ほど時間がある。
目的の漫画喫茶は…、パチンコ屋のビルにあるらしい。

入ってみる。

まず靴用のロッカーがあり、ロッカーのカギを受け付けで預けなければならない。まんがの読み逃げ(?)を防止するためだろうか。

そして、使う席を選択するらしい。インターネット席、DVD席、リクライニング席…。ぬうっ、ここで身分証を持ってきていないことが発覚!
私にとって身分証は免許証なのだが、サイフを落としたときを考えて、普段サイフに免許証を入れていないのだ。

身分証がないと、インターネットが使えなくて、DVDも貸し出せないらしい。選択の余地はないのだが、受け付けの男に「どの席にしますか?」と聞かれた。

どの席って、インターネット使えないのにインターネット席選んだり、DVD見れないのにDVD席に座ったりする奴が居るのか!すっとこどっこいめ。

でもちょっと面白いのでわざと聞いてみる。

「インターネット席を選ぶと何が出来るんですか?」
「インターネットは使えませんが、漫画は読めます」
「では、DVD席を選ぶと?」
「DVDは見れませんが、漫画は読めます」
「なるほど…」
私は神妙な面持ちでうなづいた。
ここでウケを狙って「では、インターネット席を」というのもいいかと思ったが、私が吹き出しそうなのでやめた。

という訳で、リクライニング席を選択。

すげえ!スペースは1畳ほどなのだが、きっちり仕切りがあり、マッサージ椅子、テレビが完備されたほぼ個室だ。ドリンク飲み放題。寝ていることも可能だ。

そこで見たこともないようなマイナーな漫画を読んだり、飲み物を飲んだり、テレビを見たり、ボーっとしたり、ちょっと寝たりして過ごした。

これは使える!!

xxの看板の前、などといった普通の待ち合わせ場所では10分でも相手が遅れるとイラつくものだが、これならば2,3時間遅れてきても平気だ。

待つというのは基本的に疲れる行為だが、これは待っているというより、だらだらしているという感じだ。よって、まったく疲れない。

だあらだら過ごす。そして、相手から携帯メールで「そろそろ着く」のメッセージ。

私は、全く待ち疲れせず、2時間を乗り切ったのだった。

以上、私の漫画喫茶デビュー。


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