今回のは長い。相当暇なときにでも読んでほしい。

私は高校生くらいまで家族で若狭湾沿岸および琵琶湖にキャンプに行っていた。前日に荷物をまとめ、明け方に出発する。

夜逃げのようでどきどきしたものだ。夜逃げは経験したことないが。

メンバーは両親、妹、私、親戚のおじさん、昔はじいちゃんとばあちゃんも一緒だった。

親戚のおじさんはキャンプの達人で、父親は車の運転の達人、母親は料理の達人であり、今思えばすばらしいパーティだ。私たち子供がなにも考えず遊びに没頭できたのも、きっとそのおかげであろう。

道中は、「キャンプの道中に聞くカセットテープ」というのが用意してあり、何年も何年も同じテープを聞いていた。

中にさだまさしの「雨宿り」だったか、見合いの相手の靴下に穴がぽかりん、という歌詞の歌があり、これを聞くと「ああ、今年もキャンプにきたな」と思うのだった。

現地に到着し、大人たちがテントをてきぱきと設営するのに感心した。

ほんとに初期の頃は三角テントだったような気がするが、徐々にテントも大きくなり漫画にでてくる家のような形をした、3部屋あるテントになっていった。

テントの設営が終わると、私と妹はサクッと水着に着替え、泳ぎに行く。熱くなった砂浜の砂を熱がりながら海まで耐えるのがまた楽しかった。

泳ぎ疲れ、テントに戻ると大人たちはメシの準備をしている。カセットコンロ+鉄板や鍋で焼きそばとか鉄板焼きとかすき焼きを食べた気がする。

泳いだりボート漕いだり、時には釣りをしたり。

夕方になるとなぜかゴムボートのオールをスコップ代わりに使って砂浜に落とし穴を作っていた。

砂浜を掘ると海水がでてくるのが面白かったのだ。

一度、ものすごくできのいい落とし穴ができたことがある。作ったことを忘れていた私が落ちたくらいだ。

そんなこんなで夜になる。晩飯を食う。

真っ暗な中でランタンの明かりで食う飯がまた最高であった。

その後花火。自分たちが花火をしなくても周りがやっているので、とても長い間楽しめる。

疲れて寝る。テントの窓から外を見て、「こんな真っ暗な外で自分は寝ている!」と変な感動をした。このときに使う毛布も、何故かキャンプのときだけでてくる毛布だった。

朝、私が起きる頃にはすでに誰かしら起きていた。

朝はフランスパンにバターを塗ったもの、みそ汁、コーヒーだ。

このパンとみそ汁がもう、どうしようもなくうまく、もう一度食えるなら食いたい。フランスパン&バターは今でも簡単に再現できるが、絶対あのときの味とは違う。みそ汁は巨大な麩(フ)が入っていたような気がするな。

おそらく、景色とか空気とか雰囲気とか、いろんなものが調味料になっていたのだろう。

遊んで食って遊んで食ってに飽きたころ、帰る日がやってくる。行きは明け方出発だったので比較的すいていたが、帰りは大渋滞。私たち子供は寝ている。運転をしていた父親は大変だったことだろう。

家につくと安心したと同時に、キャンプ場になんか未練を感じた。そして次の年、同じキャンプ場に来ると何故か懐かしい感じがしたのだ。

最後に家族でキャンプに行ったのはいつだったか忘れてしまった。高校生にもなったら友達とキャンプに行くものだよ、と誰かに言われた気もする。でも、それがどうしたと思った気もする。

このような楽しい思い出は次世代に引き継がなければもったいない。私は今、何の達人でもないが、これらの思い出を私流にアレンジして楽しい時間を作ってみたいと思った。

あれから15年くらい経っただろうか。

私は今、河口湖の隣の西湖に折り畳み自転車を持ってキャンプに出かけるのだった。

前置きが長くなった。

今回の目的は、「テントを張る」「なんか料理して食う」「夜、闇の中で蝋燭ランタンだけをつけて寂しがる」だ。

出発は土曜の朝五時。装備は9800円のテント、でこぼこしたところでも快適に寝られるマット、カセットガスコンロのすっげえ小さいやつ、キャンプ用の鍋(コッヘルとかいうらしい)、毛布もしくはカッパ代わりに使う防水上着。その他いろいろだ。これらを底板の入っていないボストンバッグに詰め込む。このバッグは、中学だか高校だかのときの親戚のおじさんに貰ったものだ。

未だに使えるとはすごい。

これらを自転車に装備し、最寄り駅であるJR中野駅に向かう。


駅前で自転車を折り畳み状態にし、フロントバッグをボストンバッグに押し込む。これで荷物は大x2になる。

時刻は5:24。高尾行きの総武線に乗る。めちゃくちゃ混んでいる。

夜通しどっかで遊んだり、働いたりしてた人がちょうど帰る時間らしい。大荷物を抱えた私は、非常に邪魔な場所に立つ。まあ、どこに居ても邪魔なのだが。

国分寺の駅で、ダーッと人が降りていく。みんな国分寺の人っすか。いっぱい居ますな。ここでやっとドア横に座ることができた。

JR高尾駅で松本行きの中央線に乗り込む。こちらはまあ、この時間にふさわしいぐらい空いている。

まわりは登山や釣りの人ばかりで、自転車持ち込みをしているのは私くらいだ。「こんなことをしているのは私くらいだぜ!アホだぜ!」という変な優越感を感じる。

大月で富士急行に乗り換え。

社内で乗り換えのアナウンスがあるが、接続時間が二分。大荷物を持っている私は間に合わず、25分待ちだ。待っている間、暇なので写真を撮った。



まだ暇なのでもっと写真を撮った。富士急行の電車。



あとでここがどこかわかりやすいだろうと駅名も撮る。



富士急行の発車の音楽は「ふ〜じはにっぽんい〜ち〜のやま〜」だった。

がらがらかと思っていたが、おばちゃんの登山グループが多数乗り込んできた。席はもう満員。

河口湖駅に到着する。電車に輪行の本物というか、ロード用の自転車で電車に乗っている人がいた。河口湖駅というくらいだから、駅の前はもう湖だろうと思っていたが、見えなかった。

コンビニで朝飯・パン二個と富士の水という名前のミネラルウォーターを買い、どっかの公民館の前で食う。

富士山が見えた。電車の中で登山おばさんたちが富士山よぉ〜富士山よぉ〜と指を指して大騒ぎしていたので、多分富士山だろう。



事前にインターネットで調べておいたスーパーで食材を買う。パン、インスタントラーメン、卵、豚肉の細切れ、魚肉ソーセージ、チューブに入ったバター、野菜炒めセットを買う。

米はアルファ米という、お湯を注いで待てばご飯になるやつを事前に買っていた。予定している献立は、昼ラーメン、夜、肉野菜炒めとみそ汁、朝パンとみそ汁というものだ。

朝のメニューは、前置きにでてきた伝説のメニューの再現である。

すべての準備が完了し、今回の目的地、西湖に進む。非常に自転車が通りやすい、いい道である。山梨県万歳。



目的のキャンプ地は西湖の一番西にある「西湖キャンプ場」ストレートでわかりやすい名前だ。ここはオートキャンプの設備がしょぼいらしいので、絶対に空いていると思ったのだ。

ルートは、河口湖、西湖の南を走る国道をひたすら西に。そして、ほどよく西に進んだら北上して西湖の一番西にたどり着く。というものだ。国道の名前も特に決めていない。適当。

なんというか、すべてが上り坂だった。降りて自転車を押す。ゆるい坂道は乗って登る。



焼きもろこしの看板がやたらある。名物なのだろうか。写真は遠くから撮りすぎて失敗。



途中から下り坂になる。

今まで貯めたエナジーを一気に放つ感じだ。気持ちええ〜。

対面から、ロード車に乗って派手な服を着た「本物」のサイクリストが登ってきた。「ほへ!はへ!ほへ!はへ!」とか言っていた。

これはあれだ、テニスで打つときに変なかけ声をかけると力が入るというのと同じ原理だろう。だが、その後ろからきた本物は「ふっ!はっ!ふっ!はっ!」だった。人それぞれなのか。

途中、コウモリの穴という名所の前を通った。コウモリマニアにはたまらない場所なのだろうが、私は素通りだ。

そして湖が見える。

「出た〜〜〜!」と声に出して叫ぶ。周りには誰もいないし。湖の向こうの山は、多分富士山。



湖が見えたということは、西湖の西についたということ。つまり目的地もすぐだ。着いた。

テントは一つもない。

愛想のない管理のおばさんに1000円払って入る。道路を隔てて上の方にはバンガローと呼ばれる掘っ建て小屋がいくつかあった。

テント設立予定地で写真を撮る。左手奥は多分富士山。富士山かどうか、いまいち自信がない私だった。



テントを張る。初めて組み立てた9800円のテント。感動。ほんとは四方にロープ張ったりしないといけないのだが、めんどうなので省略した。いいのか。



火器は持ってきていたが、すぐ横にかまどが作ってあった。



めちゃくちゃ暑いが昼飯を作り始める。鍋で魚肉ソーセージを煮る。



煮ている間、暇なので写真を撮った。テントから右手の光景。



出来た。魚肉ソーセージおよび卵の入った、結構豪勢なラーメン。暑いのであまり食欲がないがとりあえず食う。まずくはないがおいしくもない。



持ってきていた小さなノートと四色ボールペンで景色を描いた。描けば描くほどダメな絵になっていくので、適当なところで完成にする。なんだこりゃあ。曇ってきて、奥にある富士山が見えなくなっている。

<元になった景色>

<絵>


キャンプ管理所の前の自販機でジュースを買い込む。ビールが売っていない。まあいいか。自販機があるかぎり快適に過ごせそうだ。また、太陽が雲に隠れて過ごしやすくなってきた。



オートキャンプでよく見る光景、車にテントの入り口の布を固定して日陰を作るという技をまねしてみた。

この快適空間で1時間ほど寝る。

知り合いから携帯メールが届く。
「おめでとう、今日は雨」
嫌われているのだろうか。

ラジオを聴いてみると、山梨はところにより一時雨」だそうだ。「ところ」がここじゃありませんように。



しばしトンビのぴーひょろ声、虫の声などを聞く。なごむ。

近くの道路をバイクが集団で通った。族かと思ったが、単なるツーリングらしい。うるさかった。

地面には巨大アリがいっぱいおり、てんとう虫もいる。ぼ〜っと過ごす。日焼け止めを塗ってなかったので、両腕ともすごい焼けようだ。真っ赤。

コーヒーをわかして、というかインスタントなので湯を入れるだけだが、飲んだ。



どうも子供会か何かのイベントがあるらしく、子供たちがカヌーや釣りを始める。にぎやかだ。

こどもが「みみずつけてー」と言い、お父さんに「自分でつけろっ」と怒られていた。お父さんの言い方が大人げない。

何故か、「みみずつけてー」というフレーズが頭に残った。

その間も、走る工事現場のようなバイクが集団で通り過ぎるが、他は至って静かだ。時間がゆっくり過ぎていく感じ。

時間はもう夕方6時を回っている。飯を作ることにした。豚コマと野菜で肉野菜炒め。しまった調味料がない!

しょうがないのでバターを入れて、昼に食ったラーメンのスープの素の残りを入れ、なんとか味をつけた。



お湯を入れておいとくと食える、アルファ米。お湯入れて放置。


肉野菜炒めが冷めないように、ふたをしておく。上に乗っているのは「冒険王」と名がついたナイフ。これも親戚のおじさんに貰ったものだ。かなり年季が入っている。



野菜入り魚肉ソーセージ入りみそ汁を作る。野菜とソーセージを入れて煮た後は、インスタントみそ汁の素を入れるだけという単純なものだ。



アルファ米が出来る。ちゃんとした米になったようだな。



肉野菜炒めは最高の出来、みそ汁も味が薄いがまあまあ。
ただ、アルファ米の量が多すぎる。
結構腹一杯になったが、さらにまだ半分以上のアルファ米が残っていた。
気合いを入れて食う。



なんとか食い終えた。
しかし、なんで食う直前の「これが晩飯です!」という感じの写真を撮らなかったんだ。
だが、それも私らしいのでよしとする。

もう月が出ていた。



ロウソクランタンに点火。まだまだ明るいが、まあいいや。

今夜はこれでとことん寂しがってやるぞ。



暗くなってきた。

テントの中に移動、ランタンを設置する。カメラのフラッシュが作動したので、あまり寂しい感じはない写真が撮れた。



なかなか暗くならないので寝てしまった。

携帯電話に実家の親から電話がかかってきて起きる。

何事かと思ったら、「キャンプしてるんやって?寂しがってると思ってなあ!うわあっはっは!」とのこと。寝起きなのでめんどくさそうに受け答えをしながら、「お前に電話したらいっつも不機嫌そうやわ!」とまた言われるんだろうなあ、と思いながら電話を終える。

外はいい具合に暗くなっていた。なんか暗闇に光の玉が浮いているのは、何かの超常現象だろうか。



写真の左上拡大。ぎゃ〜


右の闇拡大。うごぉ〜


まあ、実害なかったからいいや。

中に戻りまた写真を撮る。入り口を閉める際、ロウソクランタンに手が引っかかり、腕にロウを浴びる。あつつつ。一人SMごっこだ。とりあえず大事がなくてよかった。

暗くなったので寂しい写真が撮れるかと思ったが、明るいときのと変わらなかった。



例の子供会がよる10時頃までキャンプファイアーやら花火やらをやっており、特に寂しい時間は得られなかった。

子供もテンションがあがっているらしく、「うきょおおお!」「あひいいい!」などと叫んでいる。何故か、私にとっては子供の声よりも、子供をしかる大人のどなり声が耳障りに聞こえた。おめーが一番うるさい。多分、子供会でキャンプに行くといろいろと世話を焼いてくれる職業?の人だ。

キャンプ場で、幼児番組のお兄さんぽい言動で「ボクがこのキャンプ場のキャンプ長だよ!」とか言う人。私は、子供会の頃からこういう人たちを「子供だと思って馬鹿にしている大人」という目で見てきたため苦手なのかもしれない。

あのお兄さんたちはどうやって食っているのだろうか。全国の子供会イベントめぐりだろうか。そんなリアルなことを考えた。

しかも静かになったら寝てしまったため、寂しがる、という目的は全く達成出来なかった。

朝まで、まるで自分の家にいるかのようなゆったり感で寝た。そういえば、折り畳んだ状態の「どっかいこう号」(とたしか名付けた自転車)を撮るのは初めてだ。



すでに7時前。どんだけ寝るんだ私は。

朝飯を作る。

朝飯は、残った食材をできるだけぶち込んで炒めた「ごった炒め」にパンとコーヒー。
昔味わったあの朝飯、フランスパンにバター、みそ汁の味はよみがえるのか。

すでにみそ汁が欠けているが。

50点。私は自分の作った朝食に厳しめの採点をし、帰り支度を始めた。



ぱぱっと片づけたかったが、そうもいかず30分くらいで準備完了!

もちろんゴミは持ち帰る。分別も空き缶、ペットボトルと生ゴミくらいは分けるぞ。けど、管理事務所の脇にゴミ箱と空き缶入れがあったのでそこに捨てる。



朝はもう、釣り人がいっぱいだった。釣りはやっぱり朝早くこないと連れないらしい。昨日は到着が昼前だったから釣り人も少なかったようだ。



なんとこのキャンプ場の名を持つバス停が。

ちなみにこのバス、乗るときはバスの手前で手を挙げてバスを止めて乗り、降りたいときは運転手に言う、という人間味あふれる昇降方法が採用されている。いいなあ。



帰りは違うルートで帰る。

西湖、河口湖の北を東に向けて走り、適当なところで南下して河口湖駅に戻るという計画だ。

平地平地で非常に走りやすい。来るときの苦労はいったい。

オートキャンプ場をいくつか通過。車+テントが過密気味に乱立していた。あのあまり人が居ない西湖キャンプ場にして良かった。

私は一人で居るとき、集団で居る他人の近くに行くのが苦手だ。

途中、みじかいトンネルを抜ける。



途中、なんとか村の役場のシンボル、翼の生えた妖精を撮る。やっぱ妖精でもなんでも女の人の裸はええねえ、というおっさん思考によるものだ。



ああ、綺麗でええねえ。汚れきった私の心を少しづつ洗いながら自転車をこぐ。



河口湖接近!

来るときは南のコースをたどったため、見れなかった河口湖だ。ダウンタウンがガキの使いやあらへんで!でバス釣り大会をやっていたというあの。



河口湖のすぐ近くをずんずん進む。波打ち際で少し、ざざ〜という音を聞いていたい気がした。



さすが河口湖、ボートは掃いて捨てるほどあるらしく、植木鉢代わりに使われている。最初にこれを考えた人、結構すごいと思う。



絵になるカモ!と思って撮った風景。やっぱりというか結局というか、絵になっているのかどうかよくわからない。



道の駅勝山だったろうか。正面に芝生の公園が。芝生でごろ寝。ええねえ。もうここは天国かと。



水田発祥の地を主張するより、芝生が綺麗なことを主張すべきだと思う。



ソフトクリームを買う。3種類あって、これは一番シンプルななんとかミルク。おお、そのへんで買うのと違ってミルクたっぷりって感じですなぁ。

そしてわかるだろうか、私の手が境界線付きで日焼けしているのを。



再び走り出す。河口湖の真ん中に謎の小島が!

釣り餌補充用だろうか?



河口湖を抜け、市街地へ。風呂だけOKのところがあるので入る。(河口湖温泉寺

受付の女性が和風顔のいい感じの笑顔の人で、私の心を5%ほど奪われた。

絵に描くとこんな感じの。


バスタオルセットと入浴料で1600円ほど。

風呂に入ったら、腕の日焼けしたところがしみた。「うはぉっ!」と声が出たが、近くに誰も居なかったのでまあよかった。

「私も色々温泉行ってるけど、この温泉はねぇ〜だめだねぇ」と語る温泉うんちくおやじが出現し、べつのおっさんを餌食にしていた。

ここの名物なのか、炭石鹸、炭クリーム、炭シャンプー、炭ボディソープと炭で統一されていた。使ってみたが、なんか普通だったような気がする。

風呂から上がって軽食コーナーで休憩。ビールとおつまみセットを注文した。

ここは寺を改造したのか、寺風に作ったのか、あちこちに寺!という感じをかもし出していた。



山梨の名物、ほうとうが。

煮込みうどんみたいなものだろうと思ったのと、あまり腹が空いてなかったので注文しなかった。まだ朝の10時だったし。



おつまみセットって、いかくんとさきいか、海苔はわかるとしてもベビーボーロとチョコライススナックってのは何を飲んだときのつまみなんだ。教えてくれ。

こんな朝からつまみ頼む客いないと思って用意してなかったのだろうか。で、その辺のお菓子を適当に盛りつけて即席おつまみセットにしたとか。



そして、わずか40分強で寺温泉を後にする。

店のおやじさんが、「お客様、もう少しごゆっくりなさっても」と笑いながら言っていた。

ありがとう、受付のお姉さんの笑顔とおっちゃんの愛想の良さは忘れないよ。こうしてみるとほんとに寺!という感じだ。



寺温泉を後にし、さらに走る。

どうも目的地の河口湖駅をすぎてしまったようだ。星の力GPSが告げるには1.2キロほどオーバーしたということだ。

戻り道は登り道。登りたくない。

しかし、このまま進むと富士吉田駅という駅に下りながらたどり着くことが出来るのだ。富士吉田駅は、富士急行で河口湖駅から2つほど行った駅。ここから電車に乗っても全く支障はない。

着いた。



自転車を変形、袋に入れて電車モードに移行。

駅の入り口を挟んで反対側に本物のサイクリストがやはり自転車を電車モードにしていた。

そして富士急行、JR中央線と乗り継いで帰ってきたのだ。

会話のはずまないカップルが途中、近くに居たのが気になった他は特に何事もなくJR中野駅に到着した。

目的もだいたい達成した。7割くらいは。

このところ趣味らしい趣味を持たない私であったが、折り畳み自転車で小旅行という趣味が出来そうだ。言うと長いので人に聞かれたら「旅が趣味」ということにしておこう。

家に帰ると、飼い猫のトトが暑さのあまりびろ〜んと延びて寝ていた。



自転車に乗ったのは30kmほど。図らずも湖一周を果たしている。

山梨県 河口湖 駅ちかホテル情報まとめ
今回の冒険で訪れた場所・宿などをまとめています。


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