最近、私は平日でもときどきプールに行っている。
近所の杉並十小温水プールというところだ。小学校のプールなのだが、夕方以降は一般に開放される。

プールは全部で3つの区画に区切られている。水中歩行用、一方通行用、自由遊泳用だ。

水中歩行はその名前の通り、プールを歩く人用。ヒザの病気などをしたおばあさんやダイエットに熱心な特に太ってない女性などが多い。

一方通行用は泳ぐ方向が決まっており、ぶつかる心配がないが泳ぐスピードをアピールしたい人が後ろからあおってくる為、結構せわしない。自由遊泳用はみんな好き勝手に泳ぐためコースの端から端に、人にぶつからず移動するのは困難だ。

私の普段の行動は、水中歩行コースで少し歩いたあと、一方通行コースへ。50m泳いだらまた歩いて体力を回復、を繰り返す。繰り返すといっても今までの最大が合計150mだ。

水中歩行中はそこらを泳いでいるチチやシリを、いや、泳ぎのうまい人を眺めながら歩く。ただ歩くだけではつまらないので、道中、昇竜拳や虎の拳の型を適当にでっちあげてそれを練習する。

そんな水中歩行中、視界の向こうから、ずどばしゃっ、ずどばしゃっ、と豪快な音を立てて水柱が立っていた。

見ると横幅の広い女性が、一方通行コースをバタフライで迫ってくる。波は荒れ狂い、水柱は立ち、人々は逃げまどう。海の怪獣のようだ。

その体型のことはあまりしつこく言うまい。だが、なぜバタフライなのか。なぜもっとも周りにダメージを与える泳ぎ方を選択したのか。よくわからないが、バタフライで100往復するとその女性にかかっている魔法がとける、などの事情があったのであろう。

私は「津波を起こす者」と勝手に命名し、その女性のことはもう気にしないことにした。そしておもむろに一方通行コースへ。私の前の若い女性は背泳をしていて、私は平泳ぎだった。泳いでいる間、自動的に前の人の股間にフォーカスが合ってしまう。なんだか、女性の股間を目指して泳いでいるようで楽しか…恥ずかしかった。

疲れてプールからあがり、更衣室で着替えていると横の兄ちゃんがなるべくチンチンを周りに見せないように素早い着替え技を繰り出していた。甘いな…大人の男はチンチン丸出しの時が勝負なのだよ。

と、ちょっとシモネタっぽくなったところで今回の日記を終わる。


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