自転車通勤をしてみた。
私にとって通勤とは、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車を耐えて耐えて耐えながら会社までたどりつくという苦痛以外のなんでもない行為。
通勤が好きなのは痴漢くらいだと今でも思う。

ところが、この度のオフィスチェンジにより自転車で通うことが可能になったのだ。夢のようだ。
徒歩+電車でおよそ30分程かかる道のりなので、念のために1時間半ほど前に出た。念入れすぎじゃないか。

スーツ姿で自転車にまたがる違和感。だが、心地よい違和感だ。
駅周辺ルートを避けたためか、人はあまり居ない。風が気持ちいい。

途中でマクドナルドに寄ってソーセージエッグマフィンセットを食ったのだが、30分後に到着。

あまり汗もかいていない。普段の私なら、会社に到着した時点で「溺れたのか?」と思うほど汗びっしょりなのだ。駅から20分の歩きが影響していたのだと思う。

いずれ、帰ろうとしたときに自転車がない、ということがないようにちゃんとした駐輪場を見つけるのが今の課題だ。

今は都庁通りの広めの歩道に駐輪。「駐輪禁止」の文字もないし、歩く人の邪魔にもならないし、都民税もちゃんと払ってるし、ちょっとくらい大目に見てくだちゃい。

帰り道、都庁が下した罰なのか、雷雨を伴う大雨の中、私は500円のよく蒸れるレインコートを装着しながら、ずぶぬれで帰宅した。


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