今回は古都、鎌倉に行く。当然、相棒である折りたたみ自転車も一緒のはずだったのだが、前日の天気予報では降水確率70%。 けど、週末にずっと家に居るのはいやだったので、とりあえず自転車なしで行くことにした。 ![]() 例によって明け方に出ようと思ってたのが、実際は9時出発。マクドでソーセージエッグマフィンを食って電車に乗った。 ![]() 鎌倉駅は、なんとなく歴史を感じさせるような形の建物だった。駅のどっかに『いざ鎌倉!』という言葉があるんじゃないかと思ったが、残念ながら無かったようだ。 雨が降りそうな天気だというのに、観光客は山ほど居た。私もそのうちの一人だ。 ![]() そう、私はあまり人が居ないところに行きたいのだ。そうしなければ、私の魂が開放できないのだ。 そう思い、道をわきにそれた。そこには木造のなんだか歴史を感じるような気がしないでもない建物があった。特に名所ではないので、人は誰も居ない。いい感じになってきた。 ![]() この店と対で、焼き鳥『将軍』とかがあれば完璧なのだが。 ![]() 銭洗弁天の境内はおじいちゃんおばあちゃんの団体が煙草を吸いながらワイワイ騒いでいた。どこを探しても弁天!という感じの像とか絵とかがない。くそう。 ![]() 中には源頼朝が夢を見て、その勢いでここを作ったという嘘が、いや、伝説が書いてあった。 これといって興味をそそられるものもないし、とっとと去った。 ![]() 道中、子供のころ良く見た覚えがある葉っぱを見たり、犬小屋に『おら、しんのすけ』と書いてあるのを見たりしながら進んだ。 ![]() 形もかっこいい。ロールプレイングゲームで召喚されそうだ。 ![]() 地元の人は礼儀正しく、すれ違うとこんにちはー、と挨拶をしてくる。こんにちはー、と返す。 ![]() とはいえ、さきほどの狐と比べると若干マンガちっくになっている。 ![]() 夫婦が永遠の愛を誓う内容や、受験生の合格祈願などのほほえましいものに混じって、 三十路までに結婚できますように。 女 というものが。この人はきっと『三十路』という響きが物凄く嫌いなんだろう。 かと思えば、 彼女が出来ますように。早く欲しい。かわいい人がいい。 男 というのもあったり。サンタにプレゼントを頼んでいるような言い回しだ。 ![]() 鎌倉の大仏を見るつもりだったが、観光客で混雑してそうだったし、もうめんどくさいのでいかないことにした。 そんな怠け者の私の横を人力車が通り過ぎた。さすが鎌倉だ。 ![]() 由比ガ浜というところまで行くのだ。二駅だ。 駅の構内にコロッケ屋があったので、コロッケとメンチカツを買う。店員の兄ちゃんはぼーっとしており、半分くらい魂が抜けかかってるんじゃないかという感じだった。 古都鎌倉には、そういう現象があっても不思議ではない。 ![]() どんよりした空に汚い砂浜、少し波が高い。 そして、すごく寒いのだがウインドサーフィンをしている人たちがいっぱいいた。 波の音がざざーっ。落ち着く。 寒いのだが、持ってきたスケッチブックを取り出し、海を描いた。絵の具は持ってきてないので、とりあえず鉛筆で描くだけだ。 描き終わると、もうそろそろ昼だ。私は昼飯を求めて、移動した。 ![]() それにしても怖い。夜にこの家の前は通りたくないな、と思った。 昼飯は近くに、ドイツ家庭料理の店というのがあって、窓から中を見ると、店主らしき鼻の長いおばあさんが居たので非常に興味をそそられた。 が、おしゃれそうな店だったのでちょっと遠慮しておいた。 結局、回転寿司屋に入って腹が裂けるほど喰った。ついでにビールも飲んだ。おいしかった。 ![]() 電車に乗り、窓の景色を撮ってみた。 ![]() よし、じゃあこれを鎌倉の大仏の代わりに見たってことにしとこう。 帰りの電車はとてもゆっくり寝ることが出来た。 今回わかったのは、やはり私は自転車旅行をするのが楽しいということ、人のあまり居ないところに行ったほうがいいということ、やっぱり風呂に入りたかった、ということだ。 しかしまあ、とりあえずは面白かった。たまには徒歩というのもいいかな、と思った。 |