私の血液型はO型だ。

会社に入りたてのころにこっそり言った、「どうも、今年のおおがたしんじんです!」という冗談を思い出すと少しつらい気持ちになるが、とにかくO型だ。

自分以外のO型の人もわかる。

一番の特徴はおおざっぱ。おおざっぱを見たらO型と思え。

的中率は8割くらいだ。

自分以外の人に血液型を当てられる確率は9割以上だ。私は歩くおおざっぱか。

一度、A型と間違われたときはなんだか嬉しかった。あなたはきっちりした人ですね、と言われているようなのだ。

私は血液型に偏見を持っている。以下のような感じだ。

O型はおおざっぱ。A型はきっちりしてる。B型はきっちりしてるけどどっか変わってる。AB型はサンプルが少なくてよくわからない。だ。

こう並べて書くと、A型にあこがれるのもわかるだろう。

O型はいかにきっちりしようとも決してA型には及ばない。

A型は何も言わなくても鍋のアクをすくう。作法をきっちりする。うっかり鼻毛が出てたなんてこともない。もしまかり間違ってミスをおかすと大変だ。反省する。激しく反省する。次に同じミスを犯すことはほぼない。

O型は鍋のアクをすくう概念自体がない。作法は適当。鼻毛もだしがち。なにかやらかしてもまあいいか。という感じだ。

正反対の二つの血液型。鍋と作法と鼻毛というよくわからない部分で比較してしまってはいるが。

一緒にいるときは、A型は相手のだらしなさを我慢するし、O型はできるだけきっちりしようとする。

だが、O型がどれだけきっちりしてもA型には伝わらない。逆にO型はA型の我慢を見過ごしがち。

A型とA型。O型とO型の組み合わせは不幸な気がする。

前者はとどまることのないきっちり加減、後者はとどまることのないおおざっぱ加減。

A型は一つのミスもしないように慎重に進んでいく。O型はミスも構わずどんどん進んでいく。A型は途中でなかなか進めなくなってしまうかも知れない。O型は大きなミスをやらかして途中で力尽きるかも知れない。

こんな血液型が手を組んだら、ちょうどいいバランスになれないだろうか?

長い人生もうまいことやれるような気がしないだろうか?

そういうわけで、A型のあなた。よろしく。

まあB型とAB型の人もよろしく。

みんなによろしく言ったところで、今回の日記を終わる。

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