あたたかそうな上着と新しいかばんをゲットした私は早速どこかに出かけたかった。あんまり遠いとこはちょっとやだったので近場をチョイスした。

東武動物園。

まあ動物でもみれば満足するだろうという単純な考えによるものだ。

行きかたはえー、北千住までいって東武なんとか線にのれば着くらしい。

さて、私にはどっか知らないところに用も無いのに出かけるときにはちょっとした儀式がある。行こうかな、めんどくさいからやめようかな。混んでたらいやだな。どうしようかな、と悩むことだ。

そして、大体最後には、えーい、なにも考えずにいっちゃえいっちゃえ!となるのだ。だったら最初から悩まなければいいのに、と思うかも知れない。だが、私はそんな効率のいい人間ではないのだ。私には必要な儀式だ。きっと。

猫も半分布団に入ったままお見送り。うむ、ご苦労。

帰ってきたらご飯やるからおとなしく待っててくれ。

さて、まずは北千住だ。JRと地下鉄を組み合わせてなんなくたどりつく。こっから東武伊勢崎線に乗れば、無事動物園につけるのだ。

だが、路線図を確認すると、予想外に動物園は遠そうだ。いったい何駅乗ればいいのか。

時刻はすでに夕方4時。うだうだ悩んでるからだ。

さて、このまま行くと動物園到着は5時ごろになってしまいそうだ。東武動物園の入場料は1500円と高く、もとを取れなさそうだ。よし、こっから帰ろう。それなら電車賃だけで済む。

だが、さすがにそのまま帰るのは悔しいので霞ヶ関で降りた。

別に霞ヶ関に何があるわけでもないだろうが、休みの日はきっと人も少なくていいかんじだろうと思ったからだ。

霞ヶ関はなんとか省の建物がいっぱいある。赤レンガのこれはなんだっけな、まあ多分これもなんとか省の建物だろう。

前の道路は工事中だった。どうでもいいが。

少し歩くと桜田門という交差点についた。桜田門から警視庁を連想するか、桜田門外の変を連想するかでその人の性格が少しわかるかもしれない。

そのまままっすぐ進むと皇居だ。お堀には水鳥がぷかぷか浮いていた。よかった、これで曲がりなりにも動物を見ることができた。

はたして、こんなもので満足してしまっていいものかどうか。

反対側には白鳥だかあひるだかわからないが、ちょっとでかいやつもいた。

そしてやけにまるっこいすずめも居た。写真ではさっぱりわからないが、丸の中に3匹居る。

おまえは球か!というくらい丸かった。

それは寒さに耐えるために羽根の下に空気の層を作って・・・とかいう豆知識は聞きたくない。丸くなってることに純粋に驚いておいた。

そして広々とした空。都内も結構すてたもんでもないなあ。


さらに、そこいらをジョギングというかマラソンというか走り回っている人が多かった。

この寒い中、走り回って何が楽しいのかはさっぱりわからないが、まあがんばってほしい。

私も寒い中、用もないのにこんなとこで写真をとって、何が楽しいかはわからない。

写真をとるタイミングをうかがっていると、ちらちらとこちらを気にしているランナーが居たので撮ってあげた。

おめでとう、あなたはよそのおっさんのマイナーなホームページに掲載されましたよ!

こうしてみると豆粒のような大きさだ。ちなみに下の方にいる白い服の人がそうだ。

30分くらいで飽きた。

そしてどこにも寄り道せずに帰ってきた。

私は今回、どっかいくときは朝のうちから行こう、ということを学んだのだった。いや、学んだことにしとかないとなんか悲しい気がするし。

帰ると、出かけたときよりも深く布団にもぐりこんだ猫が私を迎えてくれた。

まあそんなわけで今回の日記を終わる。


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