前回、塩水は怖いと思って真水で鼻うがいをした。鼻が痛かった。たかがうがいのくせに根性が試されやがると思った。

ところが、後日インターネットで検索すると真水でやると逆に鼻の粘膜を痛めることになります。塩水でやりましょう、との情報があった。

なんということだ。

痛いのを我慢して何度かやっていた鼻うがいが逆効果だったのだ。勝手にやっただけだが、裏切られた気がした。真水より塩水の方が体にやさしいなんて。

早速、塩を探す。棚の中にお徳用袋に入った塩があった。100円ショップに凝っていたときに調子に乗って買ったものだ。一人暮らしの身でそんなに塩が要るわけもなくずっと放置されている。

だが、ついに活躍の場が来たぞ。塩!たたかえ!

コップに塩、そしてぬるま湯を注ぎ込む。うっすら白濁した不気味な液体の出来上がりだ。

鼻を塩水につける。怖い。だが、このまま退くわけにもいくまい。

吸う!鼻から吸われた塩水が口まで来た!

真水のときは痛くて出来なかった、鼻から吸って口から出す技。

吸って出して吸って出して。第三者の目から見るとどう見ても異様な行為を繰り返し、コップの塩水がほぼ無くなった。

非常にすっきり。これか。これが真の鼻うがいか。

塩水が体にやさしいことを学習した日だった。そして、傷口に塩をすり込むという言葉は、私が思っているのと逆の意味かも知れないなと新たな疑問がわくのだった。

また下らない考え事が増えて嬉しくなったところで今回の日記を終わる。


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