Mえだ氏、最後の暴走

Mえだ氏が大阪に転勤になるため、別れを惜しむためにサシでお別れ会(というか、単に酒飲むだけ)を開いた。
集合場所は彼の住処である千葉某所だ。
私はある事情により、約束より30分も遅れてしまったのだが、彼は快く許してくれた。
いつもよりちょっと豪勢に、ということで海鮮炉端屋に入った。

まずビールで乾杯。
私「長い間、お疲れ様でしたー」
M「お疲れ様でしたー・・・って」
私「ははは、定年じゃないんやからなー」
M「はっはっはっは」
つまみを注文しようと、メニューを見る。
とりあえず、こんなときくらいは高級そうなのを食おうと思い、
「そんなに食えるんかい?」
と思うくらい大量に注文をした。

しばし歓談の後、ビールがなくなった。
メニュー中の「久保田」(新潟の日本酒)をチェックしていた私達であったが、
まだ早いかと思い、もう一杯ビールを注文した。
私「じゃあ、第二回目の乾杯。おつかれさまでしたー」
M「おつかれさまでしたー」
大量に注文したつまみも続々と運ばれてきており、
酒が進む。
私「じゃあ、次は」
M「くぼた。」
私「ふたつ頼んだら」
M「くぼたくぼた」
私「みっつ頼んだら」
M「くぼたくぼたくぼた」
この後、気が済むまでMえだ氏に「くぼた」を連発させたあと、
店員に久保田を注文した。が、今日は切らしているという。
M「ないねんて。じゃあ、何にする?」
私「くぼた!」
M「ないっちゅうねん!」
私「くぼたくぼた!」
M「くぼたくぼたくぼたくぼた!」
「あほや」と思いながらも「くぼた合戦」を飽きるまでやり、結局、「真澄」という日本酒を注文することにした。

真澄が運ばれてきた。
第3回目の乾杯をした。酒はあっという間になくなった。
次に「吉乃川」(同じく日本酒)を注文。第4回目の乾杯をした。酒はすぐになくなった。
次は趣向を変えて、カクテルにしょうということになり、「サムライロック」とかいう日本酒ベースのものを注文した。
サムライロックが運ばれてくる。
私「んじゃ〜、えーと、もう何回目か知らんけど、乾杯!」
M「かんぱ〜い」
ごくごく。
M「なんやこれ!甘い!!」
私「ほんまや」
M「こんな甘いん、飲んでられへん!さっさと飲んで次!」
サムライロックを一気に飲み干すMえだ氏。
私「そうやな。」
同じく一気に飲み干す私。
私「んー、もう味わからへんな」
M「そうやな、嗅覚はもうないな」
自分達の体の異常に気づきながらも、その後何回か日本酒を飲み、
店を出た頃にはふらふらになっていた。
とりあえず、Mえだ氏の家で再度飲もうということで、近くの酒屋に向かう。
Mえだ氏は飛行機というか、ホーミングミサイルのようになっていた。
M「ひゅいいーーん」
M「どっかあーーん」
と弧を描きながら道路を歩き、私を直撃したりしていたのだ。
ワインとビールを買って、Mえだ氏の家に到着。
私は酔った勢いで知り合いの女性に携帯で電話をした。
そしてMえだ氏に替わった。
Mえだ氏は
「私、京都のボンボンなんですー」
「親は土地いっぱい持ってるんですー」
「全力HPに書いてあるのは9割がた嘘なんですー」
とか大声で話していた。
「嘘は1割くらいじゃ」と思ったが、私は眠くなり横になっていた。
話が終わったところで、電話を受け取り、
「ん、じゃあおやすみ」と、言って電話を切った。
もう誰に対しておやすみと言っているのか、さっぱりわからない。
気持ち悪い。こみ上げてくるものが。眠い。

Mえだ氏に布団を貸してもらい、「これ枕。」といって洗濯物を渡されたりした。
就寝後、自分の寝言だかなんだかで起きた私は、Mえだ氏のトイレで吐いた。
真っ赤な液体が便器を染める。「血かっ!?」と思ったが、寝る前に赤ワインを飲んだのを
思い出し、また寝て10時ごろ起きた。

その後、朝飯食って、軽くゲーセン行って、特に感動的な別れもないまま、
「おれがそっち行ったら、ご馳走してくれな。じゃ」
と言い放って帰りの電車に乗ったのだった。

知り合いの女性には、酔っ払いの相手をさせてしまって申し訳無いと思っております。
この場を借りてお詫び致します。ごめんちゃい。
実は、まだちょっと気持ち悪いので、さっさと日記を終わる。


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