トラブル続きの日

今日はトラブル続きだった。
まず、朝会社についてロッカーを空けようとして鉄部分に触れたとき静電気を食らった。
気を取り直してトイレに行こうとして、ノブを握ったとき、特大の静電気を食らった。
この時点で、すでにテンションが下がりつつあったのだが、私は気づかなったのだ。
こんなものは、これから起こる惨劇の序章に過ぎないということを。

席につくと、上司のUさんが割とのんびりした口調で話し掛けてきた。
「あ、kabukiくん。xx(客先名)のシステム止まっちゃったんだって。電話しといて」
「あ、そうですか・・・・え!!」
つい返事の方ものんびりしてしまったが、それは一大事ではないのか。
なぜ、そんなのんびり口調で言うのか。
「いや、kabukiくんなら簡単に直しちゃうでしょ?ちょちょいっと。」
買いかぶってもらっては困る。
私は恐らく険しい顔で客先に連絡を入れ、朝オフィスに入るときに買ってきた「のほほん茶」も
ほったらかしにして客先に出かけた。
対応が終わって帰ってきたら昼だった。
もちろん、一人で対応した訳ではなく、現地に行って状況を見て、
「役に立ちそうな人」たちと連絡をとり、場合によっては来てもらって対応したのだ。

すっかりぬるくなった「のほほん茶」をすすっていると、バーバパパにそっくりなSさんが
話し掛けてきた。バーバパパを知らない人は、検索エンジン等で探してみると良いだろう。
聞くと、現在環境構築中のインターネット系システムにおいて、重大な設計ミスが発見されたため、
一緒に客先に謝りに行ってくれというのだ。
私のせいじゃないのに、と一瞬思ったが、当時一緒に仕事をしていたこともあって、
一応責任を感じ、行くことになった。ただし、説明資料等を用意しなければならないので、
夕方に行く、ということになった。

今日の予定を大幅に変更し、夕方の為に資料を作成する私であった。
何者もよせつけない厳しい顔とオーラを放っていたと思う。
そこに、フェロモン社員Hから、電話が入った。
「あのぅー、kabukiさん忙しいですかぁ〜? いえ、あの、忙しいと思うんですけどぉ〜」
うん、忙しい。じゃ。といって電話を切るわけには行かないので、
「んー、何?」
と不機嫌な口調で聞くと、
「あのぉー、kabukiさんの机の横のぉー。紙袋の中のパンフレットの枚数を数えてもらえませんかぁ〜」
こういう状況のときにこの口調を聞くと、普段の二倍くらいイライラする。
仕方なく、いちまーい、にまーいと数え始める。
「あのぅー、まだですかぁ〜」
「ああ、もうちょっとだけ待ってよ」
数えつづけていると、電話の向こうで何やらひそひそ声が聞こえた。
「ひそひそ…えっ、もういいって??だ、だって今数えてもらってるのに…」
ばっちり聞こえた。私は抑揚の無い声で言った。
「数え終わったよ。全部で丁度40枚」
「あ、そ、そうですかぁ〜。どうもありがとうございましたぁ〜。助かりましたぁ〜」
うそつけ、もうどうでもいいくせに。
どうでもいいことで時間を消費した私は資料作成を続け、夕方には客先に行って怒られて、
そして帰ってきたのだった。

今回は仕事の愚痴みたいになって申し訳無い。
次回はもっとうきうき気分のときに日記を書こうと心に誓いつつ、今回の日記を終わる。

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