※トークマスターの販売は終了したようです。競合製品(低価格ラジオ録音機や、スマートフォン)の普及で需要がなくなったか?
ラジオICレコーダー TALK MASTER II-S(トークマスター) 税込 34,800円 送料無料
ラジオとして見ると、めちゃめちゃ高い。しかし、メモリ方式のMP3プレイヤー・ICレコーダー・予約録音機能つきのラジオとして使えるのだ。特に予約録音は、他の製品がせいぜい1〜2番組予約できる程度なのに比べ、物凄く充実している。異なるタイマー録音を20もセットできるのだ。「日付指定」「毎週月〜木」など、きめ細かい指定が出来る。
トークマスターUには、メモリ128MBのタイプと、512MBのタイプのものがある。512MBタイプの方が少し高いが、その差は約5000円だったので、私は512MBタイプのを選んだ。
当時は、なかなか人気があったらしく、2週間ほど待った。(※今は一週間程度で入手できるようです)
思いがけない不満点
■電源アダプタがでかい
小さめのみかんぐらいの大きさでずっしり重い。携帯電話の電源アダプタ並みなら、旅行にも気兼ねなく持っていけるのに。旅行先にガンガン持っていきたい私としては、乾電池が使えないこともあって、これは結構デメリット。
■メモリ512MBは内蔵タイプだった
多分、製品説明をよく読めば書いてあったと思うが、メモリ512MBは内蔵だった。てっきり512MBのSDカードがついているものと思っていて、SDカードなら、パソコン−トークマスター間ですばやく移動できるのに…と。これはまあ、私の勘違いだ。SDカードスロットはついてるので、後からSDカードを買えば使えるので問題なし。512MBで最大32時間録音できる。1GのSDカードで64時間。つまり、内蔵メモリとSDカードをあわせて、96時間分ものラジオ番組を持ち歩くことができる。
■マンション内では入りにくい局がある
これも仕方ないと言えば仕方ない。他はそうでもないけど、文化放送(1134)が、かなり入りづらい感じ。AMラジオ用のループアンテナが必須なのかなあ。何が問題かというと、うちの立地条件とかそういうのが問題なんだと思う。トークマスターに限らずラジオ全般に言えることだが、特に鉄筋のマンションの場合は入りにくいようだ。
■0時をまたがる番組を録音するときは少々面倒。
夜中の0時をまたがる番組を録音する場合、例えば23:00〜1:00の番組だと、「23:00〜24:00」「0:00〜1:00」の二つに分けて予約しないといけないようだ。えーっ、なんでそんなどんくさいことになってんの?という感じ。(これはファームウェアバージョンアップで解決します。→トークマスター2のファームウェアバージョンアップページ)
■付属のイヤホンが使いにくい
耳からすぐ抜けるので、使いにくい。「また耳スポした!」(耳からスポっと抜けてしまう様子を私がそう名づけた)と、キーッとなってしまう。リモコンつきイヤホンが別売りされているが、これもデザインが微妙だ。また、付属イヤホンは作りがチャチですぐ壊れてしまった。イヤホンつきの限定「ホワイトバージョン」にはイヤホンが2つついてるが、絶対このホワイトバージョンを買ったほうがいい。お気に入りイヤホンを別途買う場合は特に問題なし。
期待が大きいと、ついつい不満点が目につきやすいもの。けど、地面にトークマスターを叩きつけるほど頭にくる不満は、ない。今度は思いがけない満足点を上げてみよう。
思いがけない満足点
■操作がフィーリングで出来る
十字パッドで主な操作、液晶部分に日本語表示でメニューが出るなど、特に説明書が必要なところはなかった。しいて言えば、電源オフのやり方が「再生ボタン長押し」だったことがわからなかったぐらい。長押しは曲者だ。押してみて、思い通りの動きをしなかったら長押し。そういう文化がまだ、私の中に根付いていないのが敗因だと思う。
■mp3形式で録音される
録音は独自形式で、パソコンに渡すときに専用ソフト使って変換するんだろうと思ってたが、録音すると即mp3化。mp3ファイルとして保存される。パソコンに保存するときは、USBケーブルでつなげばUSBメモリとして認識されるのでドラッグドロップするだけ。これは思いがけず便利。ただし、きっと、商品説明をよく読めば書いてあることなんだろう。mp3はノイズに強いようで、放送時に多少のノイズが入ってても、録音したものを聞くと気にならない程度になっている。
■手動録音で「一時停止」が出来る
ICレコーダー機能で、録音中にもう一度録音ボタンを押すと、録音が一時停止される。なので、思いついたことを吹き込んで、少し考えて、続きを吹き込む、なんてことが簡単に出来る。まあ、これは最近のICレコーダーだと当たり前かも知れないけど。もちろんラジオ録音を手動でやるときも一時停止が出来る。
■タイマー録音ごとにフォルダが自動的に分かれる
地味に便利。予約番号ごとにフォルダが作られる。また、ファイル名には日付が入る。※システム設定で「フォルダプレイ」を選ぶとフォルダが表示される。
■録音したラジオ番組を聞く際、いったん電源を切っても録音の先頭に戻らない
そんなの当たり前じゃん、と思うが、Nさんによると大事なポイントだとのこと。一般のICレコーダーなんかだと先頭にもどっちゃうらしい。
■電源ON時のデフォルト音量が決められる
好みの音量を保存できる機能。こういうアナログ機器なら当たり前…という機能が充実していて、安心できる。恐らく開発にはラジオマニアが関わってて、色々細かい注文を出したんだろう。
思った通りの満足点
■最大20のタイマー録音予約が出来る
これだけのために買ったようなもの。これさえ出来れば、あとは些細な問題のように思える。日本語表示の設定画面で必要項目を入れればOK。局、日付もしくは曜日、時間、音質を指定できる。もちろん、繰り返し予約(毎日、毎週)ができる。
細かいなぁ〜と思ったのは、曜日指定。毎週、月〜金といった指定ができるのは当然のこと、「月・水・金」「月〜木」というラジオならではの曜日指定がある。
また、チューナーは1個だけなので、同時刻に放送している2つの番組を同時に録音することは出来ない。というか、チューナーが二つあるラジオなんて、ない。
凄そうだけど私は使わないなぁーと思った点
■早聞き・遅聞き機能
これは、多分英語学習用の機能だろう。英語を早回しして聞くと、「英語耳」とか「英語脳」が出来るとかで英語を覚えるのに効果があるらしい。遅聞きの方は、聞き取れないときに使うんだろう。
■10倍速早送り・100倍速早送りが出来る
100倍速は再生中に早送りボタン長押し。
■液晶を消して、ノイズを防ぐ機能がある
なんかよくわからないのだが、液晶画面を表示しっぱなしだと、ラジオにノイズが入るらしい。そのノイズを軽減するために、液晶を2秒表示したら消す機能がついている。ためしに液晶を消してみたが、私の耳では特に違いはわからなかった。こだわる人には必要なのかも知れない。 |