すっぱいレモンが甘くなってしまう魔法のフルーツ。
テレビなんかで何度か紹介されているのを見たことがある。面白いけど、特に必要性を感じない、イロモノ的なフルーツだ。
ある日、ふとネット通販のサイトでミラクルフルーツを見つけてしまった私は、実験ごころを刺激され、ついつい「ショッピングカートに入れる」をクリックしてしまっていた。
一週間ほどして、ミラクルフルーツが届く。
▲ミラクルフルーツ
想像していたよりも小さい。ピーナッツ程度の大きさで、乾燥剤と共に一粒づつ厳重に袋に入っていた。生ではなく、ドライフルーツ化しているのだ。
これが一粒250円だ。そんなもん、悪ふざけ以外に買う人がいるのかと思ったが結構居た。糖尿病などの、甘いものを制限されている人が、糖分を抑えつつ甘みを楽しんだりするそうだ。
では、実験を、いや、試食を開始しよう。まずは、レモンを食べてみる。
▲レモンを切って食べてみる。
舌を中心に口の中がきゅうっと激しく縮まるような感じ。つまり、すっぱい。スプーンで軽くレモンをすくって、汁をすすってみただけだが、猛烈なすっぱさだ。降参である。
続いて、いよいよミラクルフルーツを食べてみよう。
▲ミラクルフルーツを食べる
ミラクルフルーツは、中にでっかい種が入っていて、食べるところはほとんどない。いきおいよく噛んだりすると、種で歯をいためてしまうので注意が必要である。臆病者の私は、おそるおそる噛んだので、無事だった。
味は、まさにドライフルーツ。干しぶどうのような味をイメージすれば近いんじゃないだろうか。特においしいものではない。
さて、これで私の舌はすっぱいものを甘く感じる状態になっているはずだ。全く実感はないが、再びレモンを食べよう。
めちゃめちゃ甘い!というほどでもないが、グレープフルーツに砂糖をふりかけて食べている程度の甘さがある。先ほどは一口で降参したレモンだが、全て食べることが出来た。
▲レモン完食
だが、舌以外のくちびるだとか、のどだとかは、すっぱさに対する感じ方はまったく変わっていない。くちびるやのどがぴりぴりする。ただ、味だけが変わっている感じだ。
味が変わるだけなので、調子に乗ってレモンを大量に食ったりすると胃を悪くするので注意が必要である。
風邪でビタミンCを大量に取りたいときに使えるかも知れないが、どうしてもふざけた使い方しか思い浮かばないと思いつつ、今回のお取り寄せを終了する。
>>>ミラクルフルーツ
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