部屋で回している空気清浄機のフィルターは、一週間手入れをしないと毛がびっしりと詰まっている。 背中や頭をなでてやると、ととっこ団は喜ぶのだが、毛が抜けまくる。こまめにブラシをかけても、抜けて抜けて抜けまくる。

　人間ならば、そんなに毛が抜けたらハゲちゃうんじゃないかと心配になるところだが、ととっこ団の毛は無尽蔵に生えてくるようだ。無限の毛を体にまとう、たいしたととっこ団なのであった。

　ある日、楽天でおいしそうな食べ物を物色していたところ、たまたま「ファーミネーター」というものを見つけた。料理の名前ではない。猫の抜け毛を、抜ける前にキレイに取り去るという画期的なアイテムなのだそうだ。

　私は、おいしそうな食べ物を少し我慢して、ファーミネーターを購入することにした。語感がターミネーターと似ていて、何かを徹底的に討ち滅ぼしてしまうような危険な香りがする。

▲ファーミネーター（ふくろいり）

　ファーミネーターは、少し大きめのカミソリっぽい外観だ。刃先にあたるところが、クシのようになっていて、奥のほうに刃がある。バリカンっぽい感じだ。

▲ファーミネーター（袋からだした）

　ファーミネーターを構える。刃先には、一応、安全のためにカバーがついてた。そして私は、こうしたカバーを瞬時に無くしてしまう自分をよく知っていたので、それならいっそのこと、と思いつつカバーを捨てた。では、試してみよう。

▲ぱくっこのおなかの毛を剃る。

　最近、ちょっとおなかに肉がつきすぎてきたと噂のぱくっこさんを捕まえ、というか、暑くてだらだらしているところを襲い、ファーミネータで横腹をなでる。説明書に寄れば、抜けそうなむだ毛だけを刈り取るそうだ。とてもそんな繊細なことができるような構造には思えないが、そうなのだそうだ。

▲むだ毛が取れた。

　まずまずの効果。ブラシよりもしっかり毛が取れるようだ。ほどよく取れる感じ。ただし、毛がからまったりしていると、ガッと引っかかって痛がるので、まずはブラシで毛をとかしてから使うのが良いそうだ。幸いにも、ことっこもぱくっこも毛は短い。

　で、結局おすすめなのかというと、「あると便利」というレベル。値段も約7，000円とけっこう高い。私はけっこうな頻度で使ってはいるのだが、ほんとはもっと安くなるんじゃないの？という感じがするのだった。

▲ケージの上でくつろぐ、ことっこさん（左）とぱくっこさん（右）

　今回紹介したのはファーミネーター です。

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