ととっこ団通信
ことっこくすりのむ
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 ととっこ団の一員、ことっこにはこのところ、肝臓の薬を飲ませている。

 前回の血液検査の結果、肝臓関連の値が高かったせいだ。およそ20日間もの間、薬を飲ませ続けなければならないと言われ、当時は途方にくれたものである。

 ぱくっこは猫缶の中に薬を埋めておけば一緒に薬も食べてくれる。しかし、繊細で用心深いことっこは、薬を発見しては、それをよけて猫缶を食べてしまうのだ。

 薬はボタン電池のような形状の一般的なもの。なんだかメタンガスっぽいにおいがする。正直言って、くさい。はさみで半分に切ってエサに混ぜるという試みも失敗に終わった。

 エサに混ぜた場合は、目を放すとぱくっこが代わりに薬を食ってしまうので注意が必要なのである。

 薬を飲ませるのに失敗して三日目、このままではやばい。私はインターネットで猫に薬を飲ませる方法を検索した。首の後ろをつまんで、上を向かせて飲ませればいい、などと軽く書いてある。

 不可能に思えたが、やるしかない。

 まずは、ことっこをつかまえる。薬に対しては用心深いくせに私にはすぐつかまることっこ。ここまではOKだ。

 私のひざの上に座らせる。左手で首根っこをきゅっとつまむ。口を上に向け・・・、ここでことっこがじたばたと暴れだす。何か変なことをされると察知した、勘のいいことっこなのであった。

 右手の親指と人差し指で薬をつまみ、その状態で右手の中指をことっこの口にかけてくいっと引く。ことっこは暴れ続けている。私は狙いをつけ、ことっこののどの奥に向けて薬を落とす。

 はがはがはが。

 ことっこは嫌がって、さらに暴れる。それを抑えるため、私は変なところに力を入れてしまって腹がツッた。こんなところで日ごろの運動不足の報いを受けるとは。ことっこは、しばらくはがはが言い続け、しまいにはぺっと薬を吐き出した。

 私はことっこを離し、体をねじりながらのた打ち回る。左横腹のあたりがツッている。ひい。いたたた。

 安全な距離まで離れ、不可解な行動をとるニンゲンを不思議そうに眺めていることっこ。痛みが治まった私は、手順を見直して再チャレンジすることにした。

 ことっこの口を上に向ける際、のどの奥に薬をぽとりと落とせるぐらいの角度を保つこと。飲み終わったら大げさにほめること。すばやくやること。

 何度か失敗し、途方にくれる私。しかし、あきらめるわけにはいかない。ことっこの肝臓がかかっているのだ。

 さらに何度か失敗し、何かのまぐれでことっこが薬を飲み込んだ。

 ことっこ!

 よーしよしよしと大声をあげてことっこをなでる私。ことっこはかえってびっくりしているようだ。ぱくっこもけげんそうに見ている。

 大仕事を終えた私は、これから毎日これが続くのかと思うとどっと疲れてしまった。

 しかしその後は、私の薬飲ませ能力があがったのか、ことっこが慣れたのか、ことっこは割とあっさりと薬を飲むようになった。これでひとまず、ことっこの肝臓の平和は守られそうでめでたしめでたしなのであった。


▲ニンゲンの不可解な行動を見つめることっこさん(上)とぱくっこさん(下)
 
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強烈な猫のおしっこ臭を
じわじわ食べていく微生物剤を使って色々実験しています。


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