昨日喰い残したドーナツやパンを食い、朝飯ってことにした。ホテルをチェックアウトし、高知駅へ向かう。天気はいい。 初日からこの天気なら、と思ったが、自然や様々な偶然に翻弄されながらも、なんとか満足のいく結果にたどりつくってのは悪くない。 20分ほど待ち、電車に乗る。行きは徳島のほうをぐるっと回ってきたが、今回はまっすぐ北に向かう感じだ。キャンプ道具を持った人たちがいっぱい居たりして車内は込んでいた。込んでいる中、大荷物を抱えて立つ私。 何回か乗換えをすれば、実家の大阪にたどりつける。青春18切符を使っているので、特急には乗れないのだ。 まずは一回目の乗り換え。 ごめん。いや、いいんだよ気にしないで。 そういう駅名だ。 もう電車乗って帰るだけだと思ったのに、こんな面白駅があるとは油断できない。 そして目が笑ってない二頭身のマスコットも居た。名前は書いてないが、「ごめんくん」とかそういう安易な感じに決まってる。 晴れた日の大歩危。行きも帰りも私の心をがっちりつかむ、インパクトのある駅だ。 晴れた日の景色はよく、心が洗われる。なかなか汚れが落ちなさそうだと陰口をたたかれようが洗われるのだ。 かれこれ1時間半ほど電車に乗っている私はだんだん飽きてきて、外の景色を撮った。 ものすごい勢いで後方にふっとんでいく景色。木や、田んぼや、山や川。普段はなかなか見られない光景なのだが、見慣れてしまうというのは悲しいことだ。 電車の扉も、降りる人はそれぞれ手で開けてくださいというスタンス。 車内はクーラーがかかっていて、人が降りない駅では扉が開かないので冷気は逃げずに済む。たしかに効率が良いが、単にJRが電気代節約してるだけじゃねーのかとも思う。 いつのまにか、瀬戸大橋の手前までやってきた。来るときには回りに人がいっぱい居たのであまり写真を取れなかったが、今回はガラガラだ。撮るぞ。 瀬戸大橋に突入だー! 船をメンテナンスするときに多分使う機械だー! 瀬戸大橋を通過する時間はおよそ20分。その間、私は立ち上がって窓にべったりくっついて外を見ていた。子供か。 瀬戸内海は海の中にぽつりぽつりと島が浮いている感じがなんとも不思議な感じだ。色んな角度から眺めてみたい。 太陽の光があたって、いい感じの海。 きらきら光る海。そうだな、これを今回の旅のシメの光景ってことにしたいな。 けど、もう少し瀬戸大橋は続く。 やがて、岡山県が見えてきた。今回の冒険、最後の盛り上がりもこれで終わる。 岡山に到着し、次に兵庫県の姫路、実家の大阪は高槻に到着したときには、既に日は暮れていた。 朝の10時から電車に乗って、到着は夕方6時。8時間も電車に乗っていたのだ。それだけ遠くに行ったってことか。 次回は今回の冒険を越えてやろうなどとは考えず、また近場で健康ランドに入り浸ろう。そう心に誓い、駅から自転車に乗って帰ったのだった。 実家に帰りつくと、飼い猫のトトにサカリがついてものすごい声で鳴き叫んでおり、家族から苦情が出ていた。 ■高知県 土佐周辺の宿情報 |