喰いしん坊が面白かったので、同作者の土山しげる漫画を読み漁った。
amazonのアンリミで読み放題対象になっているものが多い。
潰れかけた店の復活請負人、北方歳三がダメになりかけた店を店主の心ごと叩き直していくグルメ漫画。
毎回、店主に体力をつけさせるために料理修行じゃなく、筋トレめいたことをさせる。で、「料理の修行ですよね?」と聞かれると「質問は許さん!」と怒鳴りつけるのだ。ひどい。
27巻まで続いたロングセラー。その後、極食キングにつながってく。
土山しげるが「バトルグルメ漫画」みたいな路線を見出した作品。劇画調で、基本的に熱い展開、ギャグに走ることもないのだが、「むちゃくちゃだな」と思えるシチュエーションを、大真面目に描くので、結果として笑ってしまうというか、「そういうものかも…」と納得してしまう。
本当にしょうがねぇなこのマンガは!とか言いながら楽しむのが良さそうだ。
以下のようなアクの強い人達が登場するエピソードが満載。
- カロリーゼロの「完璧な」学校給食を作ろうとする給食のおばちゃん
- 筋肉をつけるために大量の食事を摂るボディビルダー
- 息子の胃袋を大きくするために無理やり大量の食事を与える父親
- 太らないように食べた後に自ら吐く人
- ゲームセンターのダンスマシンのリズムに合わせてうどんを食べながら踊る人
元暴走族のリーダーが父親のラーメン店を引き継ぐという話。
主人公の源田義経は(2つの意味で)腕の立つラーメン職人で、わずか数日で美味しいラーメンを作り上げるほど。
チェーン店のラーメン屋と、ラーメンバトルを繰り広げていくという話。
例によって、熱の入った登場人物たちとのやり取りが面白い。
登場人物の名前は例によって、歴史上の人物だとか食に関係するダジャレめいた物が多い。まあ、覚えやすいしわかりやすいのかも知れない。
学校の部活で「大食い部」というのがあり、廃部の危機から一転して大食い甲子園を目指すという話。
基本的に、甲子園モノのスポ根漫画で野球が大食いに替わった漫画だけど、大真面目にやっているのが「大食い」なだけに、ところどころおかしみがある。
大食い部新監督、盛山空太郎が大食い部を叩き直して行くのだが…。
「ポジションを言えっ!」と言われて、「先鋒です」「次鋒です」「中堅です…」と答えるのだ。それってポジションか?順番じゃないのか。
あと、監督が選手の誰よりも大食いだというエピソードで、30分でラーメン20杯とか言ってるんだけど、おいおいそんなに急いで食ってるように見えなかったぞ…と各所で突っ込みたくなる。
「胃祭りにあげてやるぜ!」「腹だめしに相手してやれっ!」といった言い回しも面白い。オッサンのダジャレ感。
「喰いしん坊」のキャラも一部出てくる。空念がレベルアップして、偉いお坊さんになったりしてるのだ。
突っ込みたくなるのだが、大真面目に話が進んでいるので、もうちょっと様子を見てみようという気になって、気がついたら、めちゃめちゃ読み進めてしまっているのだ。
そういうスタイルの漫画。
土山しげる漫画のまとめ
そこそこ続いてるシリーズが大量にあって、全部読むのに相当時間がかかりそう。
どれも似たようなテイストと言えばそうなのだが、「乱暴グルメ漫画」としては、安心感がある。