「あーあ、うちも500円ほしーなー」
ベネッセコーポレーションが顧客情報流失した騒ぎの謝罪として、情報が漏れた人に500円送っている。
それを知った強欲な妻は、そうつぶやいていた。
「うちは関係ないっしょ。進研ゼミとか買ってないし」
「ぶー」
どこかでブタが鳴いたかと思ったら、妻が「あたし、ふくれちゃってるぞ!」という演技をしている音だった。
よせばいいのに「ブタが鳴いてるよ」と言ったら、右肩甲骨のあたりを掌底で強打された。痛い。
翌日、
ベネッセコーポレーションから、「情報流出してごめんなさい。500円あげる」という、書類が届いてた。
昨日のひとりごと、聞かれてたんじゃないのか。
なんと恐ろしい、強欲のカン。
妻は驚きながらも、中身を読み、私に中身を確認してくれと渡してきた。
これは、「最終的にアンタが見たんだから、何かあったらアンタのせいだから。私悪くないから」という、前ふりである。
大丈夫、何かあったら適当にごまかすし、「そうだっけ、忘れたー」と答える準備もできている。
それはともかく、中には、500円が電子マネーやポイントなどに交換できる「コード」が書かれてた。
情報の値段は500円
昔、ソフトバンクが情報流出したときは、たしか、現金書留とかで500円送られてきた気がする。そこから、「情報流出したら、500円払えば許してもらえる」という流れが出来たのかもしれない。
だが、ベネッセは「あわよくば支払う金額を減らしたい」と考える邪悪な企業かも。
- 期限は12月15日までだから
- それまでに換金しないと、お金払わないから
- 500円は、偽善団体に寄付することもできるよ(ベネッセの名義でね♪)
いやー、これは、世の中の主婦が怒りそうだねぇ。
500円を手に入れる方法はわかりにくく、10分ほどかけて、なんとか妻のnanacoカードに500円チャージできた。
これ、めんどくさくて途中で挫折する人も出てくるんじゃないかなー。
と一瞬思ったけども、強欲な妻は、思いがけず500円もらったので上機嫌だった。
まあいいか。実害も出てないし。
妻は不謹慎にも「また流出しないかなー」なんて思っているのかも知れない。