猫って、前足の使い方がウマイので、ドアを器用に開けて部屋に出入りする。
それはいい。どんどん入ってもらって構わない。
だが、閉めないのだ。
人間なら、「開けたら閉めなさい!」と言われるところ、猫らはそんなもん知らんとばかりに、開けっ放しなのだ。
夏や冬など、エアコンを入れているときは困る。
暑いし、寒い。
言ったところで、アイツらは何怒ってんだコイツみたいな態度をとるだけだ。
そこで、私は作った。試行錯誤しまくって、自動ドア締機を作ったのだ。
自動ドア締め機をDIY
100均以下の部屋に余ったもので、自動ドア閉め機をDIYすることに成功した。
仕組みはこう。こいつはプロトタイプで、「猫対応自動ドア閉め機 Ver0.1」とでもしておこう。
ひもの先には、近くにあった重りをひっかけてある。
これが完璧に機能するのだ。
一点だけ注意するのは、ひもをある程度長くしておかないと、ドアを大きく開けたときガッ!と引っかかって、画鋲が外れて頭上から降ってくる。
私は実際に試してみて、怖い目にあったので間違いない。
しかもこの仕組み、猫が開けられる程度に少し隙間を残して「ふんわり閉まる」完全にばたんと閉まらないのだ。素晴らしい。
ちょっと見にくい、S字フック周辺に使ったパーツを紹介しておこう。
S字フックじゃなくても、何かしらフック状のものなら行けると思う。荷造りひもと摩擦が起こらないような、すべすべした材質なら鉄でもプラスチックでも良いだろう。
S字フックを画鋲で壁に固定しているのは、「ダブルクリップ」と呼ばれるコレ。
ダブルクリップ ブラック 超特大サイズクリップ幅 50mm 10個
つまむ部分を画鋲で固定しているのだ。
クリップのつまむ部分はグッと押し込めば外れるので、S字フックをうまいこと差し込むのだ。
そして、組み合わせ方はこう。
これで全然困らずに使えているけども、見栄えが最悪なのと、やっぱり何かの拍子に画鋲が降ってくるリスクはあるので、針が長めのピン型フックに変えようかと思っている。
具体的にはこれだ。
ベロス ダルマボードフックピン 白 3本入 BHP-3512W – 送料無料※600円以上 メール便発送
通販でも3個で253円のなので、近所のホームセンターに行けばバラ売りで安く買えるかも知れない。
ポイントはひもが通るフック部分が引っかからなさそうな、すべすべ、なめらかーな感じであること。
見栄え云々いうならば、ヒモもちゃんとしたのを使ったほうがいいかもしれないな…。
上記のプロトタイプ自動ドア閉め機は、ある日画鋲が外れて私の頭上に降ってきた。危ない。これは本当に危ない、と思って改良を加えた。
まず外れやすい画鋲をコレにした。
【郵便選択時:送料140円】【保持力画びょうの8倍・超強力・石膏ボード専用】ハイパーピンかけまくり ハイパーピンS 【プッシュピン/画鋲/穴 目立たない】
2本の針が、壁内部でクロスすることによって強力な保持力を発揮する、その名も「ハイパーピンかけまくり」保持力は、通常の画びょうの8倍だ。
すげぇ、「通常の8倍」ってだけで、テンション上がる。
刺すときにも力が要るが、その分少々引っ張っても抜ける気配がない。8倍は嘘じゃないな。
ついでに、S字フックを「カナビラ」にした。もとは登山用具だけども、小さいタイプがキーホルダーとして売っているのだ。完全な輪にひもを通す形になるので、ちょっと乱暴に動かしても外れる心配がなくなった。
何度かテストしてみたところ、かなり安定している。あとは、重りのとこにつけてるフィギュアと、荷造ひも、ダブルクリップの部分をもうちょっと見栄え良く改良したいと思う。
でもまあ、機能的には困ってないのでこのまま何年も使い続けるかもしれない。
市販の家庭用自動ドア閉め機
見栄えは絶対、こっちのほうがスマート。
ドアを大掛かりに加工するキャットドア系(猫用の小さい扉を作る)以外で、「猫がドアを開けっ放しにして寒い」問題を解決してしまうアイテムが、とうの昔に作られていたのである。
オフィスのドアなんかには、鉄のアームがついた自動ドア閉め機がついてるだろう?こういうやつだ。
マンションの玄関なんかにもついてて、そんなにお高いもんでもない。ドアクローザーという名前だそうだ。
だけど、部屋で使うのって大げさじゃない?
そんな仰々しくなくていいんだけど…と思って探し続けていたら、これが見つかった。
朝日工業という会社が作っている、ミニドアクローザーだ。
バネ入りの棒をドアの開く側につけておくと、開けた後にドアをグイーッっと押し戻してくれる。
価格は2,000円ちょっと。
いいじゃないか、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ。
取付の際、壁にネジ穴を開けるので賃貸だと使いづらい点と、その構造上、ドアを完璧にバタンと閉めるのはムリという点がデメリットだ。
だけど、猫を飼ってる家は、奴らが出入りするドアを猫でも開けられるように、完全に閉めず、少しだけ開けておくだろう?完全に閉めると「開けてぇ~!開けてぇ~!」とうるさいのだ。だから、これでいいのだ。
ゆっくり閉まるので、猫がドアに挟まる可能性も低いだろう。パーフェクト!
「閉められない猫」を飼っているあなたは、チェックしてみるといいかも。