ティラミス大福。
その語感に何かの冗談のような雰囲気が含まれる、ふざけたお菓子である。
その昔、「いちご大福」がヒットしてからというもの、あちこちで色んなものを大福に入れるのが流行った。そしてついに、時代は大福にティラミスを入れるまでになったのだ。
ティラミスというのは、1990年ごろ日本で流行ったお菓子で、生クリームを加えたクリーム-チーズと、コーヒーやリキュールをしみこませたスポンジ-ケーキを重ねたものである。
このふざけたお菓子、食べてみようではないか。
という訳で、注文。
▲ティラミス大福
見た目は、コンビニなんかで売っている「雪見大福」そっくりである。大福の中にアイスが入っているわけだから、仲間には違いないのだが、なんとももっさりした風貌である。
とりあえず、上品にスプーンで食べてみることにしよう。大福をスプーンで割ると、さくりさくりと心地よい音がする。中にはやっぱりアイスが入っている。ティラミスが入っているというよりは、ティラミス風アイスが入っている。
▲スプーンですくったティラミス大福の中身
せっかく大福なのに中身だけすくって食べるのはどうかと思ったが、食べてみる。ちょっとほろ苦いアイスだ。掘り進んでいくと、底にお酒のしみたケーキが入ってて、大人気分を味わうことが出来る。
ごちそうさま。
さて、このティラミス大福だが、企画倒れだったのか季節限定だったのか、今はもう売ってない。私は、おいしっくすというサイトで注文したのだが、非常に残念である。
ちょっとおいしいなと思っても、一般受けしなければすぐに販売中止になる。そんな厳しいお菓子道なのであった。
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