グルメ漫画で、田舎でとれたトマトを食べた主人公が、「あ、甘いッ!なんてみずみずしいんだッ!」などと驚いたりするだろう。
そんな大げさなと思っていた私だったが、この「塩トマト」を食べて、まさに「あ、甘いッ!なんてみずみずしいんだッ!」と思ってしまった。
▲見た目はフツーの小ぶりなトマト
私のトマトに対するイメージは悪かった。中からかえるの卵みたいな気味の悪い種がぶじゅぶじゅーと出てくる、奇妙な野菜。二十歳を過ぎるまでは、ずーっと嫌いだった。なんとか食べられるようになった今も、積極的に食べてみようとは思わない。
だが、「塩トマト」という不思議なネーミングに負けて、注文してしまった。
実験根性の旺盛な、余計なことをする私だった。
▲スパッと切ってみる
ナイフで切ってみる。驚くべきことに、スパッと切れた。私のイメージでは、切っているうちに実が押しつぶされて中から種がぶじゅぶじゅーと出てスプラッターな感じになるはずなのに。
そして食ってみる。果物のような味。かすかにしょっぱい感じがするが、それがまた甘さを引きたてている。私が子供の頃に、このトマトに出会っていたら、ほんの少し人生が変わっていたかも知れない。
数ヶ月して、そうだ、あの塩トマトをまた注文してみようと思ったのだが、すでに塩トマトはなくなっていた。まさに一期一会。品物の入れ替わりが激しい、悲しいネットショップなのであった。
※今回の注文したのは塩トマトです。おいしっくすで販売していましたが、今は取り扱ってないようです…。
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