ととっこは、夏は暑がり、冬は寒がる。私だってそうだ。ごく当たり前のことである。しかし、その態度が面白い。
暑いとき、ととっこはフローリングなどのひんやりした場所にぐてーっと拡がって寝る。ああ、今は暑いんだなということがよく表現されている。
寒いとき、ととっこは丸くなる。猫はこたつで丸くなるという歌があるが、その通りである。暖かいところが大好きで、こたつやストーブの前で丸まっている。私が外出してて暖房器具がオフになっているときは、器用にふとんや毛布にもぐりこんで丸くなっている。
ととっこの姿が見えなくて、近くの毛布をぴろっとめくると、ととっこが丸くなって入っている。
私は、ととっこ入っとる!と驚く。
風呂敷で包んだかのように、きれいに包装された感じで入っているのだ。芸術的である。プロの仕事である。
めくられたととっこは、んぅー!と嫌がる声を出して、前足で顔を覆う。まぶしいから開けないでくれという訳だ。私は毛布を元通りにして、ととっこを再包装する。よく見ると、毛布が呼吸で上下しているが、なかなかの隠れっぷりである。
冬の寒いときは、そんなふうに自分でなんとかするととっこであったが、夏の寒いときはだめだ。夏だったら暑いんじゃないかと思うかも知れないが、夏場は冷房というものがある。冷房が強いと、ととっこは前足を内側に折りたたみ、おなかが冷えないように工夫する。きれいに盛り付けられた和菓子のようなととっこであった。
さらに冷えてくると、文句を言いにくる。私の近くまで来て顔を覗き込み、んなぁ!と抗議する。
私が寝ているときは、抗議のあと、壁をひっかく。
滅多なことでは、爪とぎ以外に爪を立てないととっこだったが、壁をひっかくと私があわてて対応することをよく知っているのである。私は飛び起きて、冷房を切る。
寒くて縮こまっていたととっこは、徐々にびろーんと伸びる。私もびろーんと伸びる。ととっこの顔をうかがいながら冷房をつける。ととっこが抗議する。冷房を切る。省エネになると考えれば、それはそれでいい感じの繰り返しであった。
ととっこは、暑いときは暑がり、寒いときは寒がるのが一番だと私に教えてくれているのである。自然派の、がんこなととっこなのであった。
▲暑くて伸びているととっこ団長
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