ととっこ団(こと&ぱく)は、食べ盛りだ。
ものすごい勢いでカルカンを食べる。鹿児島県の名物お菓子にカルカンというのがあるが、それとは別物である。キャットフードのブランドなのである。
部屋の中で暴れていることっこ、ぱくっこは、私がメシの準備を始めると即座に気がつく。
め、めしらしいぜ姉ちゃん! そ、そうね!
ことっこは、皿に入れて細かく砕いている最中のカルカンを空中で食おうとする。こら、待ちなさい。もうひとつの皿にもカルカンを入れ、細かく砕く。ちなみに砕くのは、コンビニでコーラを買ったときについてきた、プラスチックのフォークである。
ことっこに少し遅れて、ぱくっこがおそるおそるやってくる。
やがて、二匹はものすごい勢いでカルカンを食べ始める。ことっこは、後で食べようと思って、半分ぐらい食って休憩する。ぱくっこは、一気に全部食って、ふと横を見るとことっこの分が残っているので嬉しそうに続きを食べる。
しばらくして、続きを食べようと戻ってきたことっこは、空っぽになった皿を見て、あれっという顔をする。そして、悲しそうに皿をぺろぺろなめるのだ。
私はいたたまれなくなって、かわきもののキャットフードを少量、ことっこのお皿に入れる。ぱくっこに見られないように入れる。ことっこはかりかりと食べ始める。同時に生まれたはずなのに、もはや全く体格が違うことっことぱくっこなのであった。
ただ、ぱくっこはオス、ことっこはメスという違いはあるので、単純な比較は出来ない。どうか二匹とも元気に育ちますように。
ある日、ぱくっこがずるずると何かを口にくわえて引っ張っている。見ると、私がカルカン砕きに使っているフォークであった。いけまちぇん!私は幼児語でぱくっこをしかり、フォークを元の位置に戻す。
つづいて、ことっこがフォークをぱく、とくわえてずるずる引っ張っていく。こら、いけまちぇん!もはや何の違和感もなく幼児語で話す私であった。これは誰にも聞かれたくない。
どうやらととっこ団は、このフォークを振り回せばメシが出てくると思っているようだった。そんな魔法のフォークはないのである。私が都度、袋から出しているのである。
だが、ととっこ団が腹を減らしているということはわかった。用意しよう。
ととっこ団は喜んでメシを食い、「フォークを振り回せばメシが出てくる」という都市伝説が徐々に現実になっていくのであった。
▲とっくみあいもするけど、なかよしのことっこ(右)とぱくっこ(左)
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