すっかり寒くなり、ととっこ団（こと＆ぱく）も丸くなるのかと思いきや、相変わらずどたばたと元気がいい。
当時、ととっこ団長が暖かいホットカーペットや暖かい電気ストーブ、暖かいふとんなどを目ざとく見つけてあったまっていたのを思い出す。特にそういうあったかグッズがない場合は、私のそばにやってくる。
私はわざと暖房器具をオフにしておびき寄せ、私がととっこ団長であったまったりしていたのだ。
さて、当初は電気ストーブやホットカーペットにも警戒していたことっことぱくっこだが、徐々に、「あれはあったかいものだ」ということがわかってきたらしい。
そういう新しいものは、まず、ことっこが試すことになっている。ことっこは新しいものも恐れない先進派、ぱくっこは見たことないヤツは信用しないという保守派なのである。
ことっこが、電気ストーブの前をふわりと通り過ぎる。
ん？
Uターンして、再度、電気ストーブの前を通り過ぎる。
ここだけあったかい！
気づいたことっこは、電気ストーブの前で座ってあったまる。だんだんと、体全体があったまってきて、そのうち寝てしまう。かなりの適応力を見せる、大したことっこなのであった。
一方、ぱくっこはと言えば、前足を折りたたんで寒そうな格好だ。ぱくっこは、ことっこの行動を見て学習する。決して自分からは新しいものには近づかない。
今のところ、ぱくっこのあったかスポットはテレビの上と、ホットカーペットの上に固定してある布製キャリーの中だ。無理やりストーブの前に連れてきても、いやがって逃げてしまう。
ぱくっこは、さすがにもう、「食べられる！」とは思っていないようだが、何か変なことをされるんじゃないかと思っているようだ。
たまに鼻をくしゅくしゅとすすっているぱくっこである。私はストーブの前であったまってほしいと思ったが、とりあえず待つことにした。数日後、恐る恐るストーブの前、と言ってもかなり離れていたが、座り込み、「ちょっとあったかいかも？」という顔をしながら眠るぱくっこがいた。
おめでとう。ぱくっこは、文明の利器、ストーブのあったかさを得ることが出来た。おめでとうおめでとう。
その後、あったかさのあまりノドが乾いたのか、水をがぶのみするととっこ団なのだった。
▲ストーブであったまることっこさん
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