ととっこ団通信
ととっこ団ぼうそう
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ととっこ団ぼうそう
 きー。

 ついにケージの扉を開放し、ことっこ・ぱくっこを部屋の中にご案内だ。

 ととっこ団は出てこない。ケージの奥の方でじっとこちらを伺っている。まだ私には慣れていない。そりゃあ、自分の体よりでかい顔を持つ巨人が相手なのだから無理もあるまい。私なら、お、お前、いつか食う気だろと思う。

 私は少し離れ、ととっこ団とは全く関係ない場所を見る。ととっこ団は、目をじっとみつめたりすると緊張するからだ。

 まず、ことっこがそろそろと扉の外に出てくる。私は寝そべっている。ことっこは、あっ外だという顔をしてなんだか低い体勢で地を這うように部屋の隅っこに隠れる。

 この狭い部屋も、ととっこ団にとっては未開の地なのである。ジャングルなのである。秘境なのである。

 しばらくして、ぱくっこも出てくる。やはり、扉を出た瞬間、低い体勢で高速ほふく前進をしながらしゅしゅっと部屋の隅に隠れた。

 人間も地震なんかのときは、なるべく頭を低くして逃げたりするが、それを本能でわかってるのだろうか。避難訓練も受けたことがないのに、大したととっこ団であった。

 ととっこ団は、やがて追いかけっこを始める。広めの場所で遊ぶとしたら、やはり追いかけっこなのだろう。大したもので、どちらかが一方的に追いかけるということはなく、交互に鬼が入れ替わるようなのである。追っては逃げ、逃げては追う。

 だんだん白熱してきて、しぱたたたた、と部屋の中を縦横無尽に駆け巡るととっこ団。部屋の中の障害物を巧みに使って隠れ、物陰から相手の隙をうかがう。

 ダンボール箱の裏に隠れたと見せかけ、箱を一周してぱくっこの背後をとる、ことっこ。一気に襲い掛かり、ことっこがマウントポジションをとる。ぱくっこも仰向けになりキックで応戦する。

 K-1なんかでは、マウントポジションになったらほぼ勝敗が決まってしまうが、ととっこ団は違う。組み敷かれたぱくっこが下からの高速キック。全弾命中、ことっこはひるむ。というか、下になった方が有利なんじゃないかという強力なキックであった。

 キックされて面白い顔になってしまうことっこ。ことっこは一時退く。ぱくっこはすかさず追う。

 しぱたたたた。ぱた。しぱたたたたた。

 部屋にととっこ団の足音が鳴り響く。暴走して手がつけられないととっこ団なのだった。

 私はカルカンをととっこ皿に盛り、ケージの中に設置する。いいにおいに動きを止めたととっこ団は、ケージを、正確にはカルカンを伺う。こいつが欲しければ、ケージに戻ってもらおう。

 まず、ことっこがケージに上半身だけを入れてカルカンを食い始める。私はことっこのお尻をそーっと押してケージに入れる。続いて、ぱくっこがこわごわケージに近づく。扉のないケージの側面をぐいぐい押してカルカンのところに行こうとするぱくっこ。

 そんなところをいくら押してもだめなのである。正面に回らないといけないのである。私は座り位置を変え、ぱくっこを正面に追い込んだ。

 偶然解けたパズルに驚くかのように、ぱくっこはあれっという顔をする。なぜ、さっきは入れなかったのに今は入れるのだろう。

 カルカンを食べ始めたぱくっこのお尻もちょいちょいと押して、無事に二匹収容完了である。お疲れ様。

 足音が響くので、防音マットでも敷いた方がいいだろう。

 ととっこ団はめしを食い終えると、折り重なって幸せそうな顔をして寝るのだった。


▲ことっこ(左)の尻枕で寝るぱくっこ(右)

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