猫を飼っていると、どうしても避けられないのが尿の臭い問題だ。特に、猫の尿には強烈なアンモニア臭が含まれており、これが部屋中に広がると非常に不快だ。いくらネコを好きでも不快なのだ。
この記事では、猫の尿の臭いを効果的に消す方法について詳しく解説する。
猫の尿の臭いの原因
猫の尿の臭いの主な原因は、尿に含まれる「フェリニン」というアミノ酸だ。フェリニンは空気に触れると「チオール」という物質に変化し、強烈な臭いを発する。この臭いは、猫が縄張りを示すためや異性を引き寄せるためのフェロモンとしても機能している。
猫のおしっこが臭いのは、ちゃんと意味があるということだ。
自力でできる消臭方法
酸素系漂白剤を使用する
服やマットなど洗濯できるものに尿がついた場合、酸素系漂白剤を使うと効果的だ。まず、尿がかかった部分を乾いた雑巾で叩いて拭き取り、原液の酸素系漂白剤を塗り込む。その後、適正量の酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に1時間ほど浸け置きし、洗濯機で洗う。
クエン酸スプレーを使用する
洗えないものにはクエン酸スプレーが有効だ。クエン酸スプレーを尿がかかった部分にかけ、水スプレーでクエン酸を取り除く。この方法は、特にソファやベッドなどの吸収性のある素材に適している。
ちなみに、クエン酸は猫がめちゃめちゃ嫌がるので、猫の行動エリアにスプレーするのはちょっと気が引ける。逆に、近寄らせたくない場所にスプレーするのはいいかも知れない。
なお、クエン酸スプレーは、ある程度時間が経つとベトベトになるので注意。
重曹を使う
重曹は消臭効果が高く、猫の尿の臭いを中和するのに役立つ。尿がかかった部分に重曹を振りかけ、しばらく置いてから掃除機で吸い取ると良い。
だが、布などに染み込んでしまった場合は、奥の方にあるニオイの元がある限り、効果は限定的な気がする。
市販の消臭剤を使用する
市販の消臭剤も効果的だが、猫にとって安全な成分が含まれているものを選ぶことが重要だ。次亜塩素酸系や二酸化塩素系、バイオ系の消臭剤は安全性が高く、ペットに使っても問題がないとされている。
消臭スプレー
瞬間消臭力に優れており、猫のマーキング行為にも効果的だ。例えば、ジョイペットの天然成分消臭剤やニチドウの消臭剤などが人気だ。
天然成分は、猫に優しいのだが、やっぱり消臭力はイマイチ。
バイオ系だと、養鶏場の消臭にも使われているという業務用の消臭剤は抜群に効く。
だけど、部屋の中に使うのはちょっと使い勝手が悪いかも。
業者に依頼する方法
自力での消臭が難しい場合は、専門の業者に依頼するのも一つの方法だ。業者は専用の薬剤やコーティング剤、オゾン脱臭などの方法を用いて、根本から臭いを取り除いてくれる。
が、料金はけっこう高いし、本気でニオイを消すなら「特殊清掃」のような専門部隊に頼むことになる。
トイレの清掃
猫のトイレはこまめに掃除し、消臭効果の高い猫砂を使用することが推奨される。特に、鉱物タイプや木タイプの猫砂は消臭効果が高い。
経験上、「ヒノキ系」「お茶系」の猫砂は、高いだけあって消臭力が優れている。
お茶系は、猫によっては良いにおいすぎて、砂を食べてしまうことがあるということなので様子を見ながら。
参考)お茶の猫砂