赤ちゃん用石けんを使ってみる
洗顔用の石けんなんて、そこいらのドラッグストアに売ってるじゃあないか。
だけど、私はせっかくなので面白洗顔石けんを使ってみたかった。
人呼んで、「池田さんの石けん」である。
池田さんがいったい、どこのどなたなのか、私は全然知らない。
だが、この石けんは、池田さんが「食べて品質をチェックしている」というのだ。
なんだそれ。
とあるマンガで、主人公のほっぺたをベロリと舐めて
「この味は…ウソをついている味だぜ!」みたいなことを言うシーンがあったが、
味で品質を確かめているというのだろうか。
土を舐めて、陶芸に適しているかどうかチェックする芸術家もいるらしいし、案外「味」というのは、色んな情報がわかるものなのかも知れないな。
そして、でも食べないでね、の文字。
食べられるのに、食べないでね。
これは、試されているのだな?
私は、ほんの少し石けんをかじった。馬油石けんだ。
味の薄い和菓子というか、なんというか。まずくはないが、うまくもない。
普通の石けんの泡が誤って口に入ったことはあるが、アレとはモノが違うようだ。
まあいい。
付属の、安っぽいネットに入れてあわ立ててみた。この感じ、小学校の水道にぶら下がっていた、レモン石けんを思い出す。
あれ、あまり泡立たないな。
余りにも身体にいいがため、泡立ちにくいという欠点があるようだ。
むっ、そして匂いも粘土みたいな爽快感のなさ。馬の油配合のせいか、少し生臭い気さえする。
まあ、顔洗ってみよう。
うむ、全く爽快感がない。これは一般受けしないだろうなあ。
ネットでの評判をみると、主に敏感肌の人や、アトピーの人が買っているようだ。
だから、肌への優しさは半端ない。ジェントルマン、いやジェントル石けんだ。
洗ったあとの肌のつっぱり感は全くない。ピリピリ感も。
だけど、爽快感がなあ。
まあいいや、なくなるまでは使ってみよう。