六角大王とPoserでデータをやりとり
低価格ながらなかなか使えるというソフト、
六角大王を購入してみた。
このソフト、モデリングが簡単に出来るというところが非常に評価されているようだ。モデリングというのは、ポリゴンの板をぺたぺたと貼り付けて、カバンやイアリングなどの小物を作ってしまうことだ。達人になると、なんと人間のフィギュアさえも作ってしまえるという。
せっかくだが、私はモデリングにはあまり興味がなかった。六角大王を買うとついている1,000点の小物が目当てだったのだ。車や家、家具、船、武器など様々なジャンルの小物が付属しているのだ。こいつをPoserに持ってきて、Poserの小物を安く買ってやろうという魂胆だった。
結果から言うとその魂胆はハズレだったのだが、とりあえずレポートしてみたい。
六角大王を起動。
▲すごいデザインの起動画面
いまどきガングロ(顔が黒いということである!)の人がばーんと出てきて、どういうつもりなんだという気分にさせられる。よっぽど不評でユーザに物凄い文句を言われたのか、環境設定でこの起動画面の絵ヅラを変えられるのだ。だったらもっと差しさわりのない絵にしておけばいいのにと思う。
バージョン5→5.1へのアップデータが出ているので、まだ適用してない人はダウンロードしておこう。
しばらくして、下のようが画面が出てくる。操作方法はさっぱりわからないが、動画で操作を教えてくれるヘルプがついててかなり親切である。だが、操作方法に慣れるには時間がかかりそうだ。
▲起動直後の画面
さて、今回の目当てである「1,000の小物」を呼び出してみたい。「路線バス」を選んで開いてみる。イラスト調のバスが表示される。ほうほう、なかなか雰囲気が出ていていいのではないか。
Poserの小物には、日本風の小物はなかなかないのである。
▲路線バスを呼び出してみた。
他にも色々呼び出して、一通り見てみた。かなりの充実度である。「交差点」だとか、「ファミレスの内部」だとか、「オフィスで会議中の風景」なんかが入っている。これはかなり良いのではないか。
一つ残念なのは、六角大王にはレンダリング機能がないこと。やはり他のソフトにデータを持っていって、そこでレンダリングすることを想定しているんだろうか。
だが、色々いじっているうちに、恐ろしくキレイなアニメ調の表示が出来ることがわかった。下の画像を見てほしい。
▲車をアニメ調表示
私は、これほど美しいアニメ調表示(もしくは、トゥーンレンダリング)を見たことがない。本物っぽさとイラストっぽさの絶妙のせめぎあいなのである。しかも、日本車だ。Poserの小物でこんなリアルな日本車なんて、まず出回っていないのである。レンダリングなんかしなくたって、このまま十分使えそうではないか。
やり方は、画面上部の「表示」から「表示設定」を選び、次のように設定してみただけだ。
▲表示>表示設定
これは背景として、かなり使えるのではないか。他にもいくつか呼び出して、アニメ調表示してみよう。
▲ファミレス内部
▲かば
もう、この時点でいい買い物をしたという気持ちは最高に高まっていた。
では、いよいよこれらを外部ファイルに書き出し、Poserに渡してみよう。
書き出し可能なファイル形式のうち、Poserに渡せそうなのは以下の通り。正直言って、どれもよくわからない。
- LightWave3D形式(lwo)
- 3D Studio形式(3ds)
- WavefrontObj形式(obj)
とにかく、順番に六角大王→Poserに渡してみた。
- lwo 一番マシだが、テクスチャデータが渡せないようだ
- 3ds: 読み込むと、信じられないぐらい巨大なサイズになったらしく操作不能になった。
- obj 一色のみのカタマリになって渡された。
lwo形式でそれなりにデータが渡せるが、渡さずに六角大王で「アニメ調表示」している方が圧倒的にキレイなのである。
▲Poserに読み込んだ、目のあたりに違和感のあるカバ
結果、六角大王付属データはPoserに渡したりなんかしないで、そのまま使ったほうがいいという結論に至った。だが、これは単に私の技術不足かもしれないので、新しい技などを覚えたら修正・追記していく予定である。
ちなみに、PoserからMikiなどのフィギュアデータを書き出して六角大王で読み込もうとしたら、データが大きすぎて操作不能に陥ってしまったのだった。
https://zenryokuhp.com/poser-oboegaki/archives/2006/08/poser_10.html六角大王とPoserでデータをやりとり
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