以前、六角大王に付属していた形状をPoserで使おうとしてワケのわかんないことになっていた。→六角大王とPoserでデータをやりとり
どういうことか、ちょっと改めて書いておこう。六角大王では下のようにキレイに表示されるカバを見ておいてほしい。
▲キレイなカバ
これをPoserに持ってくると、下のような何らかの病気を患っているような違和感のあるカバになってしまうのだ!
▲何かの病気のようなカバ 特に目のあたりがおかしい。
当時は何故そうなるのか全く見当がつかなかったが、今ならわかる。これは「一部のポリゴンが裏返っているため」だ。
対処方法は、六角大王側で書き出し前に以下の手順を行う。
■ツールから、「立体選択/移動ツール」を選択し、形状(この場合はカバ)全体を選択
■画面上部のメニューから、立体→面の裏表設定→面の自動設定を選択
これだけでOK。六角大王側では何も起こらないが、Poserに読み込んだときにポリゴンが裏返ったりしなくなるのだ。書き出しには「lwo」を使うのがいい。Poserとの受け渡しは、通常obj形式が一番良いのだが、なんと六角大王のobj形式はマテリアル(というか色分け)情報を渡せないのだ。
■画面上部のメニューから、ファイル→書き出し→LightWave3D→LWOを選択
■適当な名前をつけて保存
拡張子lwoでファイルが保存される。ものによっては、結構時間がかかるのでイラついてあちこちクリックしたりせず落ち着いて待とう。続いて、Poserを起動して今書き出したlwo形式のファイルを読み込む。
■Poserの画面上部のメニューから、ファイル→読み込み→LightWave5を選択
■先ほど保存したlwo形式のファイルを指定
■読み込みオプションはデフォルトのままでOKをクリック
サイズの調整がしたいときは、サイズの「100.00」を調整すればOK。ちなみに100%だと、Poserのフィギュア程度のサイズになる。そして、見事なカバをPoserに持ち込むことが出来たのだ!
▲ようこそ カバさん
他に、タクシーなんかもインポートしてみよう。
▲六角大王のタクシー
▲Poserに持ち込んだタクシー
こうしてみると、六角大王のアニメ調表示はキレイすぎだ。Poserでもこれくらいのアニメ長表示ができたらと思うが、それはさておき。Poserに持ち込んだタクシーは、ガラス部分などに透明度を設定(マテリアルルームでPoserサーフェースの「透明度」を1に、拡散色を白っぽくする)する必要がある。
▲フロントガラスとヘッドライトを透明にしてみたが
おおむねいい感じなのだが、ヘッドライト部分とホイール部分、そしてシート部分がなんと同一のマテリアルになっていて、ヘッドライトを透明にするとホイールやシートまでが透明になるというおかしなことになってしまった。
どうやら、六角大王側で塗った「色」がそのままPoserでのマテリアル分けになってしまうようだ。これを回避するには、六角大王側でマテリアル分けしたい部分にあらかじめ他とは違う色を塗っておけばいいようだ。
以下は、六角大王側での作業。
■ツールから「バケツ」を選択し、他では使われてないような色(ここでは水色を選んだ)を選択
色の選択は、「ツール」の下にある色のついたとこをクリックすれば選べるようになっている。
■ヘッドライト部分を水色で塗る
単純にヘッドライト部分をクリックしたら、パッと水色で塗ってくれた。楽チンである。
これを改めてPoser側に持ってきて、ガラスとヘッドライトのマテリアルを透明にするとこうなる。
▲求めていたタクシーがここに!
ひと手間必要ではあるが、六角大王のライブラリにある日本の風景にマッチしそうな小道具が全てPoserに持ち込めるのである。六角大王のライブラリはけっこう凄いので、他のも色々インポートして見るといいだろう。
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