Vue6 PLE(Personal Learning Edition 自習用?)をダウンロードしたので紹介してみたい。これはVue6の試用版みたいなものだ。
e-onにユーザ登録してあれば、アカウントページからダウンロードできる。
▲Vue6起動画面
Vue6 PLEを起動すると、ダイアログが出てくる。とりあえず「USE PLE」をクリックしよう。これでVue6 PLEが使えるようになる。
とりあえず、新しい機能をいくつか試してみることにしよう。
ディスプレイスメントマップ機能。
▲球にディスプレイスメントマップを適用
オブジェクトに、テクスチャに従ってデコボコをつける機能だ。バンプマップとは違って、実際にデコボコが出来るのでリアル感が増す。
設定は、マテリアルエディタの「Bumps」で、Displacement Mappingにチェックを入れると「ディスプレイスメントマップ使用」ということになるらしい。
ボリュメトリックマテリアル。これははっきり言ってよくわからないが、デモでは地面がぼこぼこ沸騰するようなアニメーションを紹介していた。煙とか液体なんかの表現ができるということなんだろうか。
サブサーフィエススカッタリング。通称SSSだ。オブジェクトのフチから光が漏れているような感じになってリアル感が増すはずだが、このレンダリング画像からはよくわからない。おまけに調整不足なのか、表面ががたがたしている。
▲メタボールを4個つなげたものにSSS設定
設定は、マテリアルエディタのTranslucency(透光性、半透明性?)で、「Enable subsurface scattering」にチェックを入れ、なんか小難しいパラメータを調整すればできるらしい。
▲初めて聞く言葉 Translucency
Poserとの連携も強化されている。Vue5までは、Poserのマテリアルを必要最小限しか取り込んでくれなかった。
ところが、Vue6では、けっこう凝ったマテリアル設定まで取り込んでくれるようなのだ。
▲Poserからpz3形式で取り込んだBelBel HDRI+スポットライトでレンダリング
Poser7に対応しているらしく、初めてインポートするときはPoserのバージョンとPoserのインストールディレクトリを聞いてくる。
▲インポートの初期設定
さらに出てくるインポートオプション。
「Allow re-posing inside Vue」 Vue内でポーズ変更を可能にする
「Render materials using Poser shader tree」 Poserのシェーダーツリーを使って各材質をレンダリング
というオプションにグッとくる。「Render materials using Poser shader tree」にチェックを入れておくと、Poserのマテリアルをかなりの精度で再現してくれるようなのだ。
▲インポートオプション
これらのオプションをオンにしていると、「警告:これらのオプションはPoserを直接ハンドリングするため、少なくとも通常のインポートの倍、メモリが必要になります。これらの機能を使用不可にしますか?」と聞かれる。余計なお世話なのである。Noを選択。
▲たくさんメモリ喰うから、オプションをオフにしようか?という余計な親切を促すダイアログ
これで、Poserフィギュアが見事にインポートされる。ただ、インポートされた状態でカメラを動かしまくっていたら落ちてしまったり、他のpz3ファイルを読み込んだら、髪や服が脱げてしまったりもしたが、まあ、このへんはいずれパッチで改善されるんだろう。
▲服と髪がインポートされなかった悲しい例
また、「Post Render Option」というのが追加された。
これは、レンダリング後に画像に修正を加える「後処理」の指定である。ペイントソフトなどで行うような簡単なレタッチならば、このオプションだけで済ませることができるのだ。全てのパラメータの意味はわからないが、「Lens glare」を調整すると、斜がかかったような、幻想的な雰囲気になるってことだけはわかった。
レンダリング速度のアップについてはよくわからない。もしかしたら、基本部分はスピードアップしているのかも知れないが、色んな素敵オプションをオンにするとやっぱりレンダリングに時間がかかるのだ。そして、不具合らしきものもちらほらある。
だが、5から6になって、かなりパワーアップしているといえるだろう。Vue5 Infiniteユーザの私は、とりあえずバージョンアップすべくお金を準備しておこうと思った。
関連:
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