豊橋でのんびりしようぜ

豊橋でのんびりしようぜ

今週は豊橋。

 

2週間前にあったばかりの大阪の知人、Mえだ氏と再度会うためだ。

 

そんなしょっちゅう会わなくてもいいような気がするが、まあ、初めて行く場所だし、なんかうまいもん食えるかも知れないのでいいか、と思う。
今回は装備、というかもっていったのはこのカバンのみ。
シャツ1枚、海パン、GPS、関東版の地図、ちっこいタオルを持っていった。丁度いいパンツが乾いてなかったので、パンツは現地で買おうと思っていた。

 

 

海パンは水着着用で入れるスパとかに出くわした場合のものだ。あとはプールにも期待していた。

 

Mえだ氏が午前中は用事があるらしいので、現地には午後3時集合予定だった。

 

が、私は新幹線の空席の具合とか、こだまがどれくらいで豊橋につくかをナメていたりした。

 

なんとかこだまの自由席を確保した。

 

なんだ、まだ帰省ラッシュは続いているのか。

 

 

 

 

しかし、どうやっても午後3時には現地に到着できない。

 

しょうがないのでMえだ氏にお詫びの電話を入れてタコメシ弁当をこだまの中で食う。

 

コメントをつけるならば「冷えた弁当タコ入り」という感じ。

 

 

結局合流は4時に。Mえだ氏はなんかの都合で2時ごろ居たらしい。
すまん。

 

豊橋駅に到着し、駅の地図をぼ〜っと見てるMえだ氏と合流。なんか駅前では少年少女合奏団みたいな人たちが「ぷわ」「ぽわ」と単音をならしていた。

 

Mえだ氏によるとあれは絶対音感の練習をしているらしい。まあ、どうでもいいからそういうことでいいや。

 

 

 

さて、今回は自転車もないし、事前の情報収集も全くしていない。
わかっているのは、豊橋はどうもちくわが有名らしいということくらいだ。

 

まずは駅の情報センターみたいなとこにいって、色々パンフレットをもらい、読む。

 

よさそうな飲み屋はある。泊まるところも探そうと思ったが、なかなか見つからないので、公衆電話のとこにある電話帳で「びじねすほてる」の項目を調べた。見つかった。
電話した。部屋は取れた。

 

まずはパンフレットで探した飲み屋で飲もう。どんべえ、という居酒屋だ。
うなぎがメインらしいがまあ、ちくわもあるだろう。

 

どんべえどこかな、あ、この店だ、と店の前に差し掛かった瞬間、
店員の手により「準備中」の札が「営業中」にひっくり返る。

 

待ち構えていたのか。

 

そして楽しく歓談。Mえだ氏と飲むときは主にシモネタだ。主にというか、全てがシモネタだった。
もっと言うと、私たちの存在そのものがシモネタだった。うむ、どういう意味かはよくわからない。

 

ここは別に海に近いということもないんだろうが、刺身はうまかった。

 

そして名物と言われているちくわだ。ちくわの天ぷら。

 

小学校の給食に「小さいおかず」として出てきて以来、私の心をつかみ続けている料理だ。

 

味はというと、んー、ちょっと魚の味が強いかなという感じだった。でもまあおいしかった。

 

私は大概のものをおいしく食べることが出来る、幸せな味覚の持ち主なのだ。

 

他のお客さんも入ってきてにぎやかになる。会話を聞いていると、何弁というのだろう、名古屋っぽいシャベリだ。よく「そうだら?そうだら?」というフレーズが聞こえてきていた。

 

私は「そうだらそうだらすけそうだら」というフレーズを思いついたが、Mえだ氏に言うと冷たい目で見られそうなのでやめた。

 

もういい気分になったので、店を出た。店の出口では、水槽のうなぎがうにょろうにょろ。

 

フグも一緒に入っていた。

 

あれ、たしかウナギは淡水だけどフグは海水じゃないのか。でもまあ、普通に泳いでるな。

 

 

宿に荷物を置きに行く。
駅のすぐ前だ。立地条件はいいな。

 

部屋は「ダブル」を取ってあった。
チェックインして入ると、部屋にはダブルベッドが一つ、でん、と置いてあった。

 

私の知っている限り、ダブルの部屋はベッドが二つ、ツインの部屋はダブルベッドが一つだ。目の前の部屋はダブルベッドが一つ。

 

なんかの間違いだと思い、フロントに電話すると「ダブルというのはね、ベッドが一つ。ツインはベッドが二つなんだよ」と説明された。きっと豊橋ではそうなんだろう。

 

私はあれ、なんでだろくらいの感じで落ち着いていたが、Mえだ氏はふざけんなボケ、この宿に火ィつけるぞカス、と言い出しそうなくらい怒っていた。そりゃあ私も男同士でダブルベッドはいやさ。

 

部屋をツインとやらに替えてもらって一件落着だ。

 

もうこの部屋のボロさと言ったら。首の一つや二つ吊ってもおかしくないくらいの雰囲気だ。ホテルの前には入るとひどい目に合いそうなアダルトなマッサージ屋があった。
風呂もぼろい。

 

私たちはちょっと銭湯くらいないんか、と街をうろつくことにした。
夜の9時。近づくとやばそうな若者の集団がうろついている。
しかも、英語を使っている集団も多い。

 

外人部隊だ。

 

この街は夜うろつくとやばい。小心者の私は一瞬にしてその危険な感じを察知していた。

 

一時間うろついて得たものは、コンビニで買った地図、パチンコ屋の壁に貼ってあった健康ランドの電話番号、そして汗をかいた体だった。

 

ビールを買って宿へ戻り、軽く酒盛りをした。また飲むのか。

 

私はボロい風呂に入ってみた。

 

ユニットバス特有の、お湯を張って浸かって、満足したら体を洗いながらお湯を抜いて、最後シャワーでシメる、というプロセスを踏んでいたのだが、お湯を抜いたところで、風呂場が洪水になってしまった。水はけが悪いらしい。

 

洪水後の惨状を見たからか、ボロいからか、Mえだ氏は入らなかった。

 

夜中、Mえだ氏があたりをうろうろしている気配が感じられたが、まあ朝までぐっすり眠った。

 

朝起きて、さくさくっと用意をして宿を出た。さらばボロい宿。
もう二度と泊まる気はないが、まあありがとう。

 

朝はやっぱりマクドだ。
食うのもやっぱりソーセージエッグマフィン。
Mえだ氏はエッグマフィン派らしい。ソーセージ部分が1番うまいのに。

 

で、これで帰るのもなんか電車賃が勿体無い気がするので,昨日パチンコ屋の壁に広告が張ってあった健康ランドに行くことにした。

 

豊橋健康ランド。実にわかりやすい名前だ。

 

バスで行こうと、駅前のバス停で時刻表を見ると、1時間待ちらしい。
ルンペーンのおっさんが「バス、タダなのか。タダなのか。」と話し掛けてきたので、バスがタダなわけないだろう、と思いながら「知らない」と答えた。

 

よくよく考えると送迎バスというのはタダであり、健康ランド用送迎バスを利用して、健康ランド付近にタダで移動することは可能なのだ。なんというずるがしこい知恵だ。

 

で、まあ、距離も4キロくらいなので歩いて行こうということになった。
歩きながら広い歩道があって自転車は走りやすそうだ、とか考えてしまう。
汗をたっぷりかいて健康ランドについた。

 

歌舞伎の芝居っぽい、なんか催しものをやるらしく、それ目当てのおばちゃんが山ほどいた。

 

わたしはかぶきなどと名乗っているが歌舞伎には全く興味がない。歌舞伎町には昔、少し興味があった。

 

風呂に入る。種類は、薬湯、バスクリン湯、バイブラ風呂、ジェット風呂、サウナ、プールなど。満足いく種類と広さだ。
システム化は中途半端で、ロッカーのかぎの番号を見せれば宴会場で現金を使わずに飲み食いできるほかは、やっぱり現金を持ち歩く必要があるのだ。

 

しかし、こども対策にプールがあるのはいい。
風呂などという地味なレジャーにこどもが耐え切れる訳がない、もうどうにかなっちゃいそう、というところにプール。こどもの心はがっちりつかんでいる。
こども大喜び。よかったな。

 

中にはそんなプールで泳いでいるおっさんも居た。

 

おいおいちんちん丸出しで平泳ぎはよすんだ。大変見苦しい。

 

ちなみに私もMえだ氏も見苦しいチームの一員だった。

 

風呂を出て、館内着というか派手な囚人服みたいなのに着替える。そして、割とお得な感じがするくらいおつまみがいっぱいついた生ビールセットを注文した。

 

いやあ、うまいですなあ。Mえだ氏は生ビールセットに加えて、なんかヘルシーそうな定食を食っていた。

 

それにしてもものすごい混んでいる。駅の近くだしまあ、こんなもんか。

 

暇なのでゲームコーナーに行った。スーパーファミコンとかゲームキューブのゲームを金を取って遊ばせるコーナーがあった。いいのか。

 

Mえだ氏は地味なスマートボールみたいのが好きだ。ボールを穴に入れていき、縦とか横とかに並ぶと景品がもらえるやつだ。残念ながらボールはそろわなかった。

 

その後、風呂、ゲーム、風呂と行って健康ランドを出た。

 

健康ランドの評価はというと、まあ良かったけど、別に二度とこなくてもいいかな、という感じだ。

 

いつもの自転車旅行のときは、もうしんどいだめだ、という状態になるまで遊ぶ私としてはなんか物足りなかった。

 

が、Mえだ氏はもう帰りたそうにしていたし、私の勢いも徐々になくなり、帰る事にした。

 

Mえだ氏は新幹線を使わずに電車で4時間かけて帰るらしい。私は新幹線+中央線だが、家までは3時間半くらいかかる。

 

 

帰りは三人席の窓際に座り、特に特徴のない弁当を食う。横にアメリカンな夫婦が座っており、英会話をしていた。

 

なんとなく聞こえてきたのは

 

「彼にニセンマン支払っている。」
「それは払いすぎだ。」
「大変腹が立つ」

 

ということだ。どうもほほえましい話ではなさそうだ。

 

体が大きい彼らは狭そうに座っていた。私は寝た。起きたら東京だった。

 

東京に戻ると、何をそんなに急いでるんだ阿呆、と思える人がいっぱい居て、なんかうんざりした。そのうんざりからの脱出を求めて私はどっか知らないところに行く、というのを繰り返しているのかも知れないな。

 

と、なんかまとまったような気がしたところで今回の日記を終る。

このエントリーをはてなブックマークに追加