上野公園でのんびりしようぜ

上野公園でのんびりしようぜ

この三連休は先週末に続き、またしても天気予報は雨だった。秩父で一人キャンプを予定していた私は、雨が降ったらさすがにつらいだけだろうということで、予定を中止した。

 

一日目、いつも概ね陽気なsprintさんが焼肉の会に招待してくれた以外は特にイベントもなかった。他の時間は部屋の掃除とか、猫と戯れたりしていた。二日目、今にも雨が降りそうな空だったが、どこかに出かけたかったので上野動物園に行ってみた。あまり深い意味はなく、動物が動いてんのを見てると和みそうだと想っただけだ。

 

朝9時半頃家を出て上野駅に向かう。なんか用事があって上野駅に行くのは、実家から両親と妹が出てきたときに中華か何かを食いに行って以来だ。

 

上野到着、時間は10時半ごろ。

 

上野駅を降りるとすぐに上野公園だ。ちょっと綺麗な感じの噴水があった。


 

そしてその横に白衣を着た集団が。

 

新興宗教の一種かと想ったが、どうも指圧師の集団らしい。宣伝なのかなんなのか、無料で指圧してくれるそうだ。

 

ここで、「いいですかみなさん、あくまで指圧をしてください。あんまや、マッサージはしないで下さい」と主催者らしき人が注意事項を述べていた。違いはなんなんだろう。

 

入場料600円を払い、動物園に入る。敬老の日ということで、お年寄りと付き添いの人一人は無料ということだった。

 

まずはレッサーパンダだ。上野動物園と言えばパンダなのだが、レッサーと付いただけでなあんだ、みたいな感じに想われるレッサーパンダ。

 

私は「ものを洗わないアライグマ」という覚え方をしている。

 

入り口の近くにいるからか、結構な人だった。

 

部屋の奥の方にいる、生き物っぽいやつがそうだ。

 

 

上野動物園の代名詞と言っても過言ではないパンダ。朝早いからか疲れているのか、こっちに背中を向けてぐうぐう寝ていた。

 

まあ、パンダも大変なんだろう。ここはそっとしておいてあげよう。一応、ナマのホンモノが見れただけでいいや。


 

次はツルだ。ツルもやっぱり寝ていて、首を体の中にいれ、一本足で立っている。まあいいや、次行こう。


 

象だ。力強い象。大きな象。鼻でシャワー浴びる象。ぱおーん、と鳴く象。イメージはいっぱいあるのだが、終始もしゃもしゃと草を食っているだけだった。

 

あとは、象の尻は相撲取りの尻みたい、と想った。


 

象のお尻を激写したら、前にいた外人のこどもが半笑いで振り返っていた。

 

そんなこどもも、象の尻と一緒に撮られ、よそのおっさんのホームページに掲載されているとは想わないだろう。

 

続いて猿山だ。猿の体重計というのがあったが、よし俺の体重を人間どもに教えてやろう、というサービス精神旺盛な猿は居なかった。

 

やっていることは尻をぼりぼりかいたり、他の猿の背中をノミ取りしてあげたり、お母さん猿に抱きついたりだ。

 

動きが面白くて、30分ぐらい見ていた。

 

ラマとバクの注意書き。「ラマはツバ、バクは尿をとばすことがあります。十分にお気をつけ下さい」

 

まあ、おしっこかけられるのもいやだが、ラマにペッとつばをかけられるのも人間の尊厳にかなり大きなダメージを食らいそうだ。

 

バクは白黒ツートンカラーのを想像していたが、褐色の鼻の短い象みたいなやつだった。そんな姿で人の夢を食ったりできるのか。

 

さらに心が和むペンギン池。だが、彼らは地上では愛らしくよちよち歩くものの、水中では魚雷のごときスピードで泳ぎ回るのだ。

 

あとはペリカンとか、水鳥とかが居たが、池の奥の方にいて写真が撮れなかった。まあ、この写真もペンギンがどれかよくわかんないという気もする。

アルマジロが居た。体に鎧をまとう鉄壁の防御力をもつこいつも、なんだか緊張感なくどへ〜っと寝ていた。親近感がわいた。

 

近くにいたでっかいカメラをもったおばちゃんは、たたくなと書いてあるのに、こいつを起こそうとしてガラスをたたいていた。

 

だが、さすが鉄壁の防御の持ち主だけあってぴくりとも動かなかった。ちゃんと生きてるのかどうか心配になった。

 

そのほか、ハリネズミやヤマアラシなど、「防御が最大の攻撃」みたいなやつがいた。ヤマアラシは大型犬なみの大きさで、毛が本当に痛そうなくらいとんがっている。すごそうなのだが、やっぱりみんな軒並み寝ていた。

 

カバだカバだ!もう、なんかカバ大好き。どっしりのんびり穏やかな感じ。私は年取ったらカバのようなおっさんになろう。そうしよう。

 

腰を据えて眺めて居たかったのだが、横にいた外人のお父さんがカバを動かそうとして「ぐるるる、うー、がうがう!」とか叫びはじめたので興ざめして移動した。

 

は虫類館に入る。夫婦で来ているお父さんの方が、蛇とかトカゲに熱心なのに対し、お母さんはもういいからさっさと通過したそうだった。蛇とかトカゲもやっぱり寝ている。

 

お母さんは「早く!こんなとこに時間かけすぎ!」と叫びだした。先に進み、カエルのコーナーになると立場が逆転し、お母さんは熱心に観察を始め、お父さんは「うあああ」とつぶやきだした。

 

この館で一番面白かったのはこの夫婦だった。

 

オオアリクイだ。二匹居るのだが、大変仲が良く、お互いの口を長い舌でぺろぺろぺろぺろ舐めあっていた。

 

なんといえばいいのか、その、大人のキッス状態だ。しかもずーっとやっている。

 

そんな二匹の情熱を見せつけられた私は、少ししょんぼりした気持ちでその場を去った。

 

その先はこども動物園、というコーナーがあった。こどもたちがウサギとかやぎとかにえさをやったり、さわったり出来るのだ。にわとりとか七面鳥がいた。

 

七面鳥ははじめて見たのだが、ここで長年の謎がとけたので報告しよう。

 

七面鳥の口はなんか柔らかそうなびろーんと垂れ下がっているイメージがあるだろう。あんなんで鳥としてやっていけるのかと。餌がついばめるのかと。

 

だが、実はそのびろーんの下にホンモノのくちばしが隠されているのだ。びろーんはなんというか、カバーみたいなもんだ。

 

しかも何かの条件により、下方向にだらしなくびろーんと垂れ下がっていたものが、斜め上方向にびしっと立つ。もうツノみたいだ。

 

わかりやすく言うと勃起するような感じだ。そんな例えを使っていいのか。

 

あとはまあ、やぎがちょっとイッた感じの目でうろうろしては草を食っていた程度だ。

 

あぶないからツノは切られているのだが、「てめえそれ俺のエサだろ!」「うっせえボケ!」みたいな喧嘩が時々おきて、ないはずのツノで喧嘩していた。ときどき勢いあまって頭と頭がごっちんこしている奴らもいた。仲良くしろ。

 

さて、もうだいたい満足したので、あとは人気のありそうなクマ、トラ、ゴリラを見て終わろう。

 

ホッキョクグマのコーナーはすごい人だかり。写真では指マークの先にホッキョクグマが居る。あんまりゆっくり見てらんなくて写真を撮ったらすぐ退散した。


 

ホッキョクつながりなのか、クマの横には大きめのペンギンがいた。またよそのこどもを撮ってしまった。

 

ペンギンがあまり動かなかったので、「ペンギンうごけー!」と騒いでるお父さんがいた。

 

なんというか、動物園の動物よりも見に来ている人間の叫び声とかの方が動物っぽいという気がした。

 

その後、トラとゴリラを見に行った。すごい人だかりだった。

 

トラはもう勘弁してくれよ、とでも言いたげにだるそうに姿を現し、人間からは見えないところにすぐ引っ込んでしまった。ゴリラはがっしりした体に似合わず花占いでもしているような動きをしていた。正座して手の指の爪をいじるような。「もう僕そろそろ田舎帰りたいんですけど」とか言い出しそうな感じだった。

 

まあ動物園の人気者も大変なんだろう、ということでその場を去った。

 

象のところに戻ってくると、象親子が語り合っていた。

 

僕はだめな象なんだと落ち込む子象をお母さんが元気づけているような。

 

あとはまあ、子象の足下に大量のうんこが為されていたが、臭くないのかが気になった。


 

上野動物園入り口のゴリラとパンダをかたどった植木。近くでラムネを売っていたので買って飲んだ。ぬるかった。


 

来るときにみかけた無料指圧はもう、もみもみの真っ最中であった。もまれて幸せそうな顔になるお父さんお母さん。私ももまれてみようかと想ったが、長蛇の列を見てあきらめた。


 

上野駅前にはやけにリアルな像が。怖い。何かが乗り移ってんじゃないのか。

 

像の横に人物の解説があったが、結局何をした人なのかよくわからなかった。解説はもっとわかりやすく書いて欲しい。たとえば、像を作るよう、土下座で頼み込んで大金を積んでようやく作ってもらった人である、とか。それはまずいか。


 

で、その後電車乗って中野まで帰ってくると、祭りがあるらしくみこしが練り歩いていた。女みこしだったのでいやらしい気持ちで写真を撮った。

 

あ、別にいやらしいものが写ってる訳ではないので気をつけて欲しい。


 

まあ面白かったなあ、というところで今回の日記を終わる。

このエントリーをはてなブックマークに追加