茨城県大洗海岸で冒険しようぜ

茨城県大洗海岸で冒険しようぜ

冒険。

 

伝説の宝を探しに行ったり、謎の生物を探しに行ったり、悪いやつにさらわれたお姫様を助けに行ったりすること。

 

そんな冒険をしたいと思ってもまず無理なので、少々考え方を変え、「未知の世界に踏み込むこと」も冒険だと考えることにしよう。

 

一人で銭湯に行く、ラーメン屋に一人で行って餃子とビールを注文する、一人で海を見に行く、等だ。

 

二人以上で実行するのは「日常」でも、一人で、という条件がつくだけでこれらは「冒険」と化す。そういった冒険を重ね、男は次第におっさんへと成長していくものなのだ。

 

という訳で、今回は「一人で海を見に行き、健康ランドで過ごす」冒険に出た。

 

目指すは茨城県大洗海岸付近。早起きして電車に乗る。ガタンゴトン。3時間近くかかって到着。

 


ぬうっ、これは!

 

まさに冒険にふさわしい謎の塔ではないか!塔があれば登るのが冒険というものだ。さっそく登ろう。入場料は300円。

 


海だ!港だ!

 

だが、海は波音を聞き、潮の匂いを嗅がなければ見たことにはならない。冒険は続く。

 


波の音、潮の匂い。

 

これだ。求めていたのはこれなんだよ。潮臭さをたっぷり堪能してみる。すーはーすーはーすーはーはー。

 


謎の石化した踊り子たち。

 

前に回ると超ハイテクセンサーに感知され、踊り子が大声で歌いだしてしまった。恥ずかしかった。(本当)

 


謎のオッパイマルダシ像。

 

冒険が目的とは言え、やはりマルダシの部分に注目してしまうのは仕方あるまい。じろじろ。

 


謎の生物がカラカラに乾いて死んでいた。

 

間違えて釣ってしまった釣り人の逆鱗に触れ、日光さらしの刑に処せられてしまったのだろうか。むごい…。

 


地面から顔だけ出している謎の生物。

 

座るのに丁度いいが、天気がいい日はとんでもない温度になっているので注意しよう。

 


近くの原っぱ。

 

広い…。駐車場にするわけでもなく、ただなんとなく空いている土地。素晴らしい。

 

「海を見るミッション」を終えた私は、「健康ランドで過ごす」ミッションの実行にとりかかった。目的地まで電車で移動する。

 

海ミッションで日焼けしたのか、顔が少々ぴりぴりする。

 

日本で二番目に大きい「霞ヶ浦」という湖がある土浦に到着。さらにバスに乗って健康ランドに到着だ。

 

ちなみに健康ランドで写真取ったら怒られそうだったので撮っていない。小心者なのだ。

 

チェックインを済ませて中に入る。そして早速風呂だ。露天風呂、うたせ湯、薬湯、泡風呂、サウナ、水風呂…。素晴らしい気持ちよさであった。

 

ブツをぶらぶらさせて、あちこちの風呂に入る開放感。露天風呂のわきの休憩スペースですっぽんぽんで寝る。すっぽんぽん効果。HPMP回復。

 

その中で一つ、体にいいものが色々入っているらしい「薬湯」に、私は入るのを躊躇していた。すごい匂いがする。

 

魔女が煮込んでいる薬草の匂い、と言えば一番ぴったりくる。未知の匂い。

 

いいだろう。冒険にはぴったりだ。

 

入ってみた。

 

目の前に注意書きがあった。
「5分入ったら15分休んで下さい」
強力なようだ。

 

その下に、入っている薬草の種類が書いてあった。…唐辛子も入っているらしい。

 

ぬうっ!!
尻が痛い!!

 

そう、唐辛子パワーが私の尻の穴に深刻なダメージを与えているのだった。徐々にダメージ。リアル世界でのDamageOverTime。

 

だが、ここで痛がるわけにはいかない。何事もない振りをしなければ。それが冒険ってやつだ。

 

何事もない振りをしながらノーマル風呂やシャワーを浴びまくり、10分後くらいにやっと回復した。痔に発展したりしなくて本当〜〜〜によかった。

 

同じように薬湯につかる人が居たので観察していると、その人は数分入った後、一瞬びっくりしたような顔をしたが、すぐ平静を取り戻し、いきなり水風呂に入っていた。やはり、強烈なようだ。

 

薬湯というよりは毒湯だ。

 

その後、湯上り牛乳や湯上りビールを飲み、仮眠室で寝て、また風呂入ってを繰り返した。居酒屋コーナーで食べたてんぷら定食は最高であった。結局1泊。風呂には5回以上は入ったであろう。

 

そう、24時間営業している健康ランドは、一泊できてしまうのだ。

 

朝になり、チェックアウトをして帰る。

 


帰りのバスを待っていたら近くに不気味な公園があったので、冒険の締めとして立ち寄る。が、なんというか普通の公園であった。ちぇ。

 


無事自宅に到着した私を待っていたのは、トトのハラヘッタメシクレコールであった。
日常から冒険、そしてまた日常へ。実に楽しい冒険であった。またやってみたいと思う。

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