埼玉サイクリング 川越

川越市に向かおう

夜中の3時。
日曜の明け方近く、私は折りたたみ自転車に乗って北を目指しはじめた。

 

荷物は保温のきく水筒、ミニやかん、小型バーナーだ。
水筒には熱湯が入っている。

 

なにをするつもりなんだこの装備は。

 

実はこの寒い中、なんか楽しいことはないかと考えて、
外で飲酒したりカップラーメンを食ったりしてみようと思った結果だ。
だが、飲酒に関しては肝心の酒を忘れた。

 

出発直後、腹が鳴ったのでラーメン屋に入る。私の体内時計が飯を食えと言っている。

 

ラーメン花月 嵐という変身ヒーローみたいな名前のラーメン屋に入店、
ラーメンを食った。関西系のラーメン屋で、私はここの味が好きだ。
甘辛スープの期間限定のなんとかいうラーメンを食った。

 

酔っ払いが数名、
「こっ、このラーメンは!」
「うむ、ミソをベースにして、しかも辛くしてある」
「こっちのラーメンはしょうゆをベースに…」
と変なグルメごっこをしていた。

 

店を出る。

 

まずは北、荒川を目指そう。距離は10キロくらいだ。

 

近くのコンビニでおつまみチーズとカップラーメン、そして水1リットルを購入。準備オッケーだ。

 

環状7号、略して環7を北に向かう。夜中だが、それなりに車が走っていた。

 

こんな夜中に私は何をしてるんだと思い、楽しくなった。

 

夜の道を、寂しく自転車が行く

 

練馬区に突入、環7から離れ住宅街に突入だ。

 

車はほとんどとおらない。真っ暗だ。

 

ときどき、よその家の前を通るとぱっと明かりがついたりしてびっくりする。泥棒よけなのか、センサーか何かで自動的につくようだ。まあ、光があるってのはありがたい。

 

途中、距離は1メートルくらいなのだが、すごく嫌な感じのする闇があった。周りはそれなりに光があるのに、そこだけない。

 

私のとんずら属性が危険を訴えていた。このまま進んではいけない。なんだかわからないが何かがある。
ああ、闇が近づいてくる。3,2,1…うわあっ

 

特に道を変更する訳でもなく、そのまま突き進んだ私は、何事もなく闇を通過した。
大丈夫か。数日後にお腹に人の顔とかが浮き上がってきたりしないだろうか。

 

そうなったら、それはそれで面白いからいいか、と思いつつ先に進んだ。
住宅街を抜け、ちょっとした直線コースにさしかかる。

 

遠くで車ががおんぐおんと必要以上にエンジンをふかしながら走っている音が聞こえる。そう、夜中は暴走する車とかがいて危険なのだ。

 

何しろ道は空いているので、あまりわき道にはいったりすることもなく、最短距離を突き進む。

 

荒川手前の笹目橋にたどりついた。もう着いたのか。いや、時刻は5時、出発から2時間たっている。まだ空は暗い。
上の写真も真っ暗で何がなにやらわからない。右下のは笹目橋の手すりだ。手すり?でいいのかな。

 

荒川の河原でカップラーメン食ったりしようと考えていたのだが、あまりに暗くて怖いのでとりあえず先に進んだ。

 

埼玉の玄関、戸田市に突入。本当に埼玉の玄関とか言われてるのかどうかはわからない。

 

夜が明けてきた

 

だんだん空も明るくなってきた。

 

飯を食ってから時間がたったのと、寒さとで私の腹がビッグバンを起こしそうになっていた。ひらたく言うとトイレに行きたかった。

 

この時間なら駅もあいている。駅を目指そう。

 

私はGPSを取り出し、戸田公園駅に向かった。改札に入らなくても使えるトイレを発見!突入!

 

余計な話だが、あまりの寒さに私の、えー、なんというか、あの部分がなくなっちゃったんじゃないかと思うくらいちぢこまっていた。それは言いすぎか。

 

身軽になって外に出る。もうすっかり朝になっている。


 

女性の裸体を発見したので写真をとった。頭に鳥がとまっていた。

 

ご苦労なことに日曜の朝から仕事があるのか、電車に急ぐ人たちがいた。そうだ、電車乗って健康ランド行こう。

 

今回はあまり行く気はなかったのだが、川越駅近くに健康ランドがあるらしいことはインターネット情報により知っていた。

 

自転車を折りたたみ、袋に入れる。袋が寒さのせいなのかなんだか硬くなっていた。埼京線で川越に向かう。
けっこう人が居た。でっかい旅行かばんとかスキーセットとか持ってる人が目立つ。

 

あれか。週半ばの祝日を使った連休旅行か。
まあいいか。それにしても電車の中のあったかさとこの適度な揺れは眠くなる。

 

なんだもう川越ついたの、もっと寝かせろと勝手なことを思いつつ駅から出た。

 

電話ボックスに入り、職業別電話帳を探す。
いまどき携帯電話はみんなもっているらしく、電話している人もいない。

 

「健康ランド」の項目で探すとあっさり見つかった。川越湯〜ランドか。電話番号を自分の携帯に打ち込み、一応ボックスの外に出て電話する。

 

どうやって行けばいいのか電話して道を聞いたのだが、よくわかんなくて、最寄駅は本川越駅だということと、地図でいうと駅の北東にあること、駅から歩いていける距離だということだけ理解した。わかんなくなったらまた聞けばいいや。

 

よし、健康ランド行こう

 

地図でいうと駅の北東、という言葉を頼りに進む。あっさり見つかった。
玄関のとこで靴脱いで、靴ロッカーに入れて鍵かけて、その鍵をフロントに渡してチェックイン。

 

靴ロッカーの鍵を預けさせるのは、風呂の入り逃げを防ぐためなんだろうか。

 

それとも単純に鍵をなくすやつが多いからその予防か。

 

さっそく風呂に入る。
あぁ、冷えた体に湯がしみわたる。

 

こんなときは、ありきたりだけどこう言おう。極楽極楽。

 

冬ならではの気持ちよさだ。ここはうたせ湯、サウナ、バスクリン風呂、ミストサウナと一通りの風呂がある。露天風呂がないのが残念だがまあいい。

 

満足してあがる。貸し出しの部屋着に着替えて、リラックスルームへ行く。
ここではリクライニングシートに座って居眠りをこいたりできるのだ。

 

居眠りをこいていると掃除の時間だったらしく、
係の人が私のイスに掃除機だかほうきだかをがっつんがっつんあててきた。

 

それは、セリフをあてるとするなら、「こっちゃあそうじしてるってのに寝るとは何事だ!」という感じだ。
相手はホウキをあて、私はセリフをあてる。

 

やっと掃除がおわってしばし寝た。
腹が減ってたのでレストランと名前のついたとこに行った。バイキング形式で朝飯が食えるらしい。

 

朝飯食いたいんですけど、と言うとおばちゃん店員がめんどくさそうに対応してくれた。
さあ、いざバイキング形式とやらのメシを取りに行こうとしたら、
もはや大皿にはほとんど食うものが残っていない。

 

川越ゆ〜ランドのバイキングは大皿を確認してからにしないと悲しい目に合うらしい。
店員も特に注意してくれないらしい。

 

悔しいので、残っているものを根こそぎ取った。何故か春巻きが多めに残ってたので大量に取った。朝から春巻きを大量に食って油で気持ち悪くなった。

 

おなかがいっぱいになり、そこを出てトイレにいった。トイレに行くと猛烈なゲロ臭さだった。うへぇ。

 

リラックスルームに戻って、そなえつけの漫画を読んだ。
おばちゃんの店員が大きな声で「またあの口うるさいじいさん来てるわよ、もういやねぇ」と言っていた。

 

川越ゆ〜ランドの店員は大声で客の悪口を言うらしい。

 

やっぱ都心に近い健康ランドはだめらしい。
店員もいやいや働いている感じだった。まあ、二度とこない。
そのうち潰れるだろう。

 

チェックアウトだっ

 

チェックアウトする。もう時間は昼の3時だった。

 

広大な畑が広がっている。広がっているのだが、道路は比較的狭くて、さらにものすごい数の車が通っていた。

 

みんな遊び終わって帰るとこなのか。


 

軽い気持ちでこのまま自転車で家まで帰ろうかと考える。まあ、いやになったらどっかで電車に乗ればいいな。

 

GPSを取り出し、交通量の激しい道路をゆく。だいたい南東の方角に進んでればいつかは帰りつけるようだ。

 

すでに太陽も沈みかけのような、帰るのに4,5時間はかかりそうな、そういうことが少し気になったがまあとりあえず進んだ。


 

なんかもう、すでに太陽が夕焼けの色になってきている。

 

川に映る太陽がきれいだが、はたしてそんなことを言っている場合なのかどうか。


 

道はごらんのとおりの大渋滞だ。

 

あまり気持ちよく走れない。じゃあ、さっさと電車に乗って帰ればいいような気がする。

 

なぜそうしないのか?そりゃあもちろん、何か面白いことがあるかも知れないからだ。


 

河原に通りがかった。川べりには釣りをしているおっさんが数人。

 

誰も居ないに近い。道路からも少し離れてて静かだ。

 

私は普段、特に人間関係とかにストレスを感じていない。少なくとも自分ではそう思っている。

 

が、こういう誰も居なくて静かなところに来ると、なんとも言えない爽快感を感じるのだ。無意識の領域では色々あるのかも知れない。

 

小腹がすいた

 

だがまあ、ここではそんな小難しいことは考えず、好きな場所でしばしのんびりするわけだ。

 

そういえばおなかが空いた。明け方出発時に買っておいたカップラーメンと、水、小型やかんと小型バーナーを取り出す。

 

小型イスも出してみる。

 

お湯をわかし、カップラーメンを作って食べた。

 

たとえ食べているものがカップラーメンだとしても、外で腹減ってるときに食うとうまいなぁ。

 

あー、今回は外でカップラーメンが食えて良かった。もうそれで満足だ。

 

満足がっていると、もうすっかり日が暮れていた。

 

もうそろそろサザエさんがやっているくらいの時間じゃないか。

 

真っ暗な道を川べりに進む。途中、河原に降りてなにかごそごそやっている車が居て気になったのだが、なんか怖いことに巻き込まれるといやなのでそのまま進む。

 

埼玉県を抜け、光が丘あたりに到着したころ、私の太ももが右左交互につりはじめた。大丈夫、このときの対処方法は心得ている。

 

その対処法とは。

 

数分休むだけだ。
そうすっとまた15分くらい走れる。これを繰り返していけばずっと走れるという寸法だ。筋肉痛に効く薬とかを塗ったほうがいいような気もするが。

 

暗闇を帰る

 

この日の月はでかくて不気味だった。

 

どのくらいでかいかというと、ぱっと見て「でかっ」と思うほどでかかった。なんだそれは。

 

きっと各地で変身現象とかいろいろおかしなことが起こっているに違いない。

 

もうすでに中野区に入っていた。思ったよりも早かった。とはいえ、ここまで5時間くらいはかかっているのだ。まあ、無事たどりつけたしいいか。

 

そのまま近所の焼肉屋でメシを食って家に帰った私は倒れこむように横になった。猫がメシ出せというので出してやり、再度横になったときに左ふくらはぎがつった。

 

私はのたうちまわった。猫は逃げた。

 

私はちょっと運動するとすぐ足がつるんだなあ、と思いつつ今回の日記を終わる。


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