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操作性アップ! レンダリングの美しさもアップ! Poser9日本語

  2012年4月現在のPoser最新バージョン、Poser9を紹介してみたい。

 Poser8からPoser9へのバージョンアップで、個人的な目玉は以下の3点。

  • プレビュー品質がグッとアップ。今までとは別物になった。
  • レンダリング品質もグッとアップ。
  • 大量データをブチ込んだ巨大ライブラリを使っていても、起動時に重くならない
  • 操作性アップに関するこまごました改善

 地味だ。ものすごい地味だ。しかし、この地味なバージョンアップこそ、皆が待ち焦がれていたバージョンアップかも知れない。レンダリング画像を見てもらおう。

 

 

 

 全体的にふんわりした雰囲気が漂うレンダリング結果。間接光処理の速度アップと品質向上がなされた結果、なのかなんなのかイマイチ自信がないけども、Poser8以前とはちょっとテイストが変わっている。

 プレビュー品質も、アニメーションに使うんだったら充分かも?というクォリティ。

 Poser8以前のプレビューは、「スリーデーシージーです。」というヤボったい感じだが、Poser9プレビューは自然なのだ。太陽の下に立っているような、自然なプレビューなのだ。

 ただし、綺麗なプレビューはハードウェアによって実現されているので、グラフィックボードを搭載したパソコンではないと、このキレイさは味わえない。
 私は1万円程度のグラボを使っているが、この程度の安いグラボでも、特に問題なくキレイなプレビューができているようだ。

  • オブジェクトのグルーピングができ、グループ化したオブジェクトはまとめて移動、回転、サイズ変更が出来る。
  • ライブラリに「シーン」カテゴリが追加され、シーンをまるごとライブラリに保存でき、使いまわせる。
  • ライブラリからアイテムを複数選択してドラッグ&ドロップできる。服一式を一発でシーン内に呼び出せる。
  • 「コンストレイント」機能で、地面に落ちてるボールをつかんで投げる、というような、オブジェクトの親が変化するようなアニメーションを比較的簡単に作ることができる。
  • シーン内で右クリックしたときに出てくるメニューが充実。パーツの選択以外に、インバースキネマティクスオンオフ、対称操作、親の設定などなどができるようになった。
  • 視点操作機能が地味に、しかし、強力にアップ。注視対象を固定したままカメラを回転させることができるようになった。また、1クリックで、カメラを対象物の正面に持ってくることができるようになった。

 いずれも、なんというか「地に足の付いたバージョンアップ」という印象。

 すんごいおもしろ機能が追加されたわけではないのだが、使い勝手が急上昇。
   

まとめ

 主に使い勝手が向上する、地味なバージョンアップがなされている。そのかいあって、操作時のイライラポイントは、かなり軽減されている。操作感はもうPoser8とは別物である。
 プレビューも、美しくてとっても気持ちがいい。

 Poser8以前を使っていて、操作感がもうちょっと軽快にならないかな、と悩んでいる人にはもちろん、レンダリングのクォリティアップがしたい!という人にもおすすめだ。

 さらに、シーン内にフィギュアやモノをいっぱい置いて、重いデータをレンダリングしたい!という人は、64ビット対応の PoserPro2012日本語版 がオススメ。 
 PoserPro2012日本語版は、いきなり買うよりもPoser9を買ってからPoserPro2012にアップグレードしたほうが安い、(2013年4月現在)ので、
 買う前に、Poser9の価格やアップグレード価格をよーく調べるようにしよう。


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