PoserPro2012をゲット。
実は、私のグラフィックボードが古くてリアルタイムプレビューに対応していなかったりと、予想外のことも起きたのだが、ざっと触ってみたので第一印象をまとめてみたい。
実は、Poser9/PoserPro2012の最大のウリっぽい「美しいリアルタイムプレビュー」は、それなりに新しいグラフィックボードが必要だったのだ。だが、公式サイトには「最近のNVDIAかRADEONのグラフィックボード」と書いてあるだけで、どれを買えば大丈夫、ということは明記していない。
しょうがないので、それなりに新しいグラフィックボードを買って、改めてチャレンジしてみたい。
なお、対応していないグラボだと、プレビュー設定画面で「Hardware shading not supported」(ハードウェアシェーディングをサポートしていません)という警告が出る。
▲Render→Render SettingsでPreview設定を開くと「Hardware shading not supported」の悲しい文字。
追記)マルチディスプレイ環境が原因でした→
適当に、前バージョンで作ったキャラクターをレンダリングしてみた。(レンダリングパラメータは、デフォルトに加えて、indirect Light=間接光にチェックを入れただけ)
フィギュアの手など、手の向こう側に回りこんで見てみたいな、というときに、フツーに視点の回転操作をするとこうなる。
そう、対象のパーツがどっかいっちゃうのだ。今回のバージョンは、こんなイライラポイントもなんとかしてくれた。
選択対象を、視点の中心に指定することが出来るのだ。なんで今までこの機能がなかったのか!モデリングソフトでは当たり前の機能が、いまやっとPoserにも備わったのだ。
ついでに、その横に「Frame Selected Object」というのが加わり、これをクリックすると対象のま正面にカメラを一発で移動できるようになった。
対象物によっては近寄りすぎてしまうこともあるが、これもなかなか便利だ。
「グルーピングオブジェクト」というものを作れるようになった。Poserには昔から、グループエディタという機能があるが、これとは全くの別物。複数のオブジェクトやフィギュアを、ひとかたまりにして動かせるというものだ。
使い方は、Object→Create GroupingでGroupingオブジェクトを出したあと、オブジェクトやフィギュアの親をGrouping オブジェクトに指定する。そうすると、Groupingオブジェクトを動かすだけで、子になっているオブジェクトも一緒に動くのだ。
これ自体は、別に以前のバージョンでもできたことなので目新しくはないが、以下の部分がちょいとだけ便利になっているんじゃないだろうか。
まずは、新機能の「複数ドラッグでシーン内にフィギュアやオブジェクトを呼び出す機能」。
指定したアイテムが順にシーン内に呼び出される。
うむ、これは服がたくさんのパーツに別れている場合にはかなり便利。
また、ライブラリには「シーン」というカテゴリが追加された。これによって、複数フィギュアや複数オブジェクトも一発で保存可能に。
さらにさらに、ライブラリの表示モードを「Item List Panel」にすると、フォルダにサムネイルが表示される。やっと!やっとサムネイルを表示してくれるようになったのか!何年待ったと思っているんだ、と言いたくなったが、とにかくうれしい。
表示されるサムネイルは、フォルダ内の一番先頭のものが表示されるようだ。
あとは、体感っぽいが、大量データをぶち込んだライブラリも、ほどよくデータ先読みをしてくれるようになり、先読みのために操作ができなくなる、ということがなくなった気がする。
シーン内のオブジェクトで右クリックして、パーツなどを楽に選べる、という機能は前のバージョンにもあったが、今回は右クリックメニューで出来ることがかなり増えている。地味に便利…な気がするが、今はまだよくわからない。使い込んでいけば便利さを実感できる気がする。
思いつくまま、新機能を紹介してみた。目玉のリアルタイムプレビューを試せないのが悔しいが、レンダリングの進化具合といい、通常操作の便利かといい、割と納得できるアップグレードだったと思う。
リアルタイムプレビューを試す日を楽しみにしつつ、今回の覚書を終わる。
関連:
PoserPro2012を触ってみる その1