Poser Book for Super Begennersレビュー

　 2006年3月に発売となったPoser解説本、Poser Book for Super Beginnersのレビューをしてみたい。

▲Poser Book for Super Begenners

　Poser6の基本機能を網羅する感じで、操作手順をカラー画像つきで丁寧に解説している。内容はタイトルの通り初心者向けで、初めてPoserを触るという人には丁度よい掘り下げ方をしている。

　構成は以下の通り。

1. Poserについて知る
2. Poserを始めよう
3. 全身で表現しよう
4. 人形は顔が命
5. ヘアースタイルを変える
6. 素材を変える
7. 小道具と衣装で決める
8. 場面を仕上げる／アニメーションする
9. Poserサイトにアクセスしよう

　内容を順に見ていこう。

1.Poserについて知る
　Poserの概要をカタログ的に紹介。

2.Poserを始めよう
　初心者向けのシンプルなチュートリアル。フィギュア読み込み、簡単なポーズづけ、プレビュー関連の設定、レンダリングまでを解説している。また、Poserでの物体の動かし方をクレーンゲームに例えて解説。

3.全身で表現しよう
　ポージングの基本を解説。パーツ選択、パラメータウインドウによるポーズ変更、体を左右対称にする、ライブラリにポーズを登録する、手のポーズづけ、衝突検出を使用した体にめり込まないポーズづけを解説。フィギュアはテライユキを使用。

4.人形は顔が命
　パラメータウインドウによる表情づけ、フェイスルームの簡単な使い方を解説。

5.ヘアースタイルを変える
　小道具型の髪とダイナミックヘアを分けて解説。ダイナミックヘアの使い方がメイン。若干、例示されているヘアスタイルが変。

6.素材を変える
　主にマテリアルルームの使い方を解説。テクスチャの張り替え方、服のロゴの浮き上がらせ方を解説。また、肌、髪の質感をPoser付属のマテリアルを使って解説。

7.小道具と衣装で決める
　小道具を手や顔にくっつける方法（ペアレント設定）をボールとめがねを使って解説。また、ダイナミッククロスの着せ方を簡単に解説。

8.場面を仕上げる／アニメーションする
　ライト、レンダリング、アニメーションを解説。ライト関連は、ライトの種類、三点照明の考え方、IBL、環境閉塞（AO）の効果を画像つきで簡単に解説。レンダリング関連は、レンダリングオプション、トゥーンレンダリング、グラフィックツールでのレタッチ（修正・加工）を簡単に解説。アニメーション関連は、キーフレームの考え方、動画ファイル（Aviファイル）の作り方、歩行デザインを簡単に解説。

9.Poserサイトにアクセスしよう
　Poser公式サイト、コンテンツパラダイス、Renderosityへのユーザ登録方法を解説。また、Poser関連サイトをいくつか簡単に紹介。

評価
　中級者以上にはものたりないが、初めてPoserを触る人には丁度いい内容となっている。難解な付属マニュアルをいきなり読んでキーッとなるよりは、この解説本を読みながらPoserをいじっていった方が、スムーズにPoserの基本操作を覚えられるだろう。Poser6本体 + Poser Book for Super Beginners がセットになった、Poser 6 日本語版 書籍バンドル キャンペーン版 for Windowsも販売されている。
　★★★★☆

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