いつのまにか、Vue6を対象とした解説本、Vueアドバンスドガイドブック―3DCGでつくる美しい世界 が発売されていた。
さっそく注文。
Vue6の全グレードの全機能を網羅した内容で、チュートリアル的にシーンを作っていくSection1と、各機能を解説したSection2で構成されているとのこと。
次の日の夕方には届いていた。Amazon早い。
Vue 5 ガイドブック 3DCGでつくる美しい風景 と同じ著者が書いているVue6解説本だ。
前半は、Vue6の新機能や従来の機能を組み合わせて何が出来るのかが具体的に学べる内容となっている。欄外に書かれた小技的な注意点もかなり参考になる。使い込んだ者にしかわからない、マニュアルには載っていないようなことが書いてあるのだ。 さらに、Esplitなどの低グレード製品でも可能な方法と、最上位グレードInfiniteでの異なるやり方を解説するという丁寧ぶり。
とりあえず新機能を使ってみましたー、というのではなく、目的の画像を作り出すために新旧併せた機能を駆使しまくっている感じなのだ。
「泡だった波打ち際」「道路の作り方」「近・中・遠で異なる地形を用意するやり方」には、感心した。
後半のリファレンス編は、メニューの遷移図(どこをクリックしたらどんなメニューが現れるのか、など)に加えて、パラメータに値を指定したときにどんな効果が出るのかがわかりやすく画像で解説されている。
ものたりない点として、あえて書くとしたら新機能のうちSSSやエリアライトや、アニメーションに関してはあまり触れられていないことだ。しかし、Vueユーザなら購入しておいて損はないだろう。2007年5月現在、Vue6の本はこれ一冊だけだが、その一冊がこの本で良かったと心の底から思える良書である。
チュートリアル的な内容の前半と、詳細リファレンスの後半に分かれているVue6解説本。かなりVueを使い込んでいると思われる著者の、血の通った解説が非常に参考になる。
関連:
顔のつやをリアルにしてみる(SSS適用)
Vue6を対象にした解説本 Vueアドバンスドガイドブック―3DCGでつくる美しい世界