▲いまいちそう見えないが、高速でパンチを連打して相手の男の胴体がボコボコになっている作例
今回は「ボコボコ」の作り方を覚書してみたい。実はこのボコボコは、「chest」「RCollar」「LCollar」「abdomen」の4パーツにまたがる形のモーフターゲットなのだ。今回紹介する方法は、パーツの境界線を気にせずに自由にモーフターゲットを作ることができる、というもの。
やり方の流れはこんな感じ。
モデリングソフトでモーフターゲットを作るんだけど、そのままだと作業がめんどうなので、作業しやすい形に変換してから作業するよというような意味だ。では、やってみよう。
■まず、SHAPERをダウンロードしてこよう。
SHAPERは、Poser++で配布している。
ダウンロードページ:
トップページから、「Download」をクリック→SHAPERをクリック→ページ下ほうの「DOWNLOAD HERE」をクリックでダウンロード開始。(たどりつけない人用→SHAPERダウンロードページ直リンク)
今回必要な機能「Fusion」(融合)は、作者のMASAさんにレジストレーションコード(無料)をいただいて、SHAPERに入力しないと使えないようになっている。Poser++トップページにあるメールアドレスにメールして、SHAPERのレジストレーションコードをいただけるよう、お願いしてみよう。
説明を読むと、SHAPER自体は、フィギュアを読み込んでポーズやモーフターゲットを適用した様子を見ることができる「ビューアー」だということだ。そのビューアーに、フィギュアのobjを融合←→グループに分割が自由自在にできるという便利機能がついているのである。
SHAPERにそんな便利機能があるなんてことは、つい先日、Jellyのブログさんの記事を読んで知った。検索してみたら、Play with Poserさんの記事にも詳しいことが書かれていた。結構有名なツールのようだ。
では、使ってみよう。
■SHAPERを起動
大きく三分割されたシンプルな画面だ。
■画面上部のメニューから、File→Openで、THE FREAKのobjを開く
ちなみに、THE FREAKのobjは、デフォルトだと以下のファイルだ。
Poserインストールディレクトリ\Runtime\Geometries\DAZ People\blFREAK.obj
読み込みはめちゃめちゃ高速。ちなみにこのファイルは、フィギュアのオリジナルファイルなので誤って変な操作をして上書き保存したりするとフィギュア再インストールなどが必要になるかも知れないので注意。
■画面上部のメニューから、FIle→Save asを選択
■Save Optionが出るので、必要パーツ(ここでは、chest、abdomen、rCollar、lCollarにチェックをつけ、OKをクリックし、名前をつけて保存。
「CLEAR ALL」ボタンをクリックして、いったん全てのチェックを外してから必要なものに改めてチェックをつけていくと楽だ。なお、「CLEAR ALL」は一度クリックすると「CHECK ALL」に変わる。これをクリックすると、今度は全てにチェックがつく。
■画面上部のメニューから、File→Openで、今保存したファイルを開く
ちゃんと指定したパーツだけになっているようだ。ここで、SHAPERの機能「FUSION」で、「chest」「abdomen」などパーツ別に分かれた形状を融合する。
■画面上部のメニューから、Funciotn→SPECIAL FUNCを選択
画面左下の表示が、特殊機能用に切り替わる。
■画面左下の「FUSION/DIVIDE」の前にある白丸(ラジオボタン)をクリックして、チェックをつける
■FUSIONボタンをクリック
なにやらメッセージが出る。objのグループ情報をSHAPERの作業領域に保存、とかそんな感じのことをやっているようだ。ちょっとよくわからないのだが、この「作業領域」は別のobjをFUSION(融合)したりすると上書きされてしまうようなので、モーフターゲットを作り終わってまたパーツに分割するまでは、他のobjをFUSIONしたりしないほうが無難だ。
▲意味的には「正常終了。VCM Tableを作成しました。融合済みの3D objデータを保存してください」という感じ。
色分けされていた「胴体」が、一色になって、ああなんか融合してるっぽいということがわかる。
フュージョンといえば、ドラゴンボールの最後の方でそんなのあったよなあと思いつつ、次回に続く。
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