今回は、DAZのアニメ調フィギュアBelBelの体に、モーフターゲットを仕込んでみたい。
BelBel自体は良くできたフィギュアだが、体がAiko3.0LEという、お試し版っぽい、モーフターゲットのほとんどついていない体のため、体型を変えることができないのだ。で、モーフターゲットを仕込むと、こんな絵が作れるようになる。(服はSacred Lunaを使用)
▲腹筋がビシィッと割れたBelBel (フルボディモーフ muscularを1.0に)
▲ほっそりとしたBelBel (フルボディモーフ Youngを1.0に)
▲巨大なふくらみを持つBelBel (フルボディモーフ BreastSize4を1.0に)
なお、Aiko モーフ&マップが必須である。
今回の手順は試行錯誤の末、偶然できた感じだ。まさに覚書。
以下の作業では、フィギュア本体の定義ファイル、cr2ファイルを直接編集する。オリジナルのファイルを誤って書き換えないよう、ファイルをコピーしよう。
BelBelのファイルをコピーする。デフォルトだと、ファイルは以下の場所にあるはずだ。Windowsのエクスプローラを使って作業しよう。
■C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\testというフォルダを作る
■ファイルをコピーする
コピー元:C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\BelBel\BelBel.cr2
コピー先:C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\test
さらに、モーフターゲット入りのAiko3.0本体もコピーする。
■ファイルをコピーする
コピー元:C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\DAZ Aiko 3\!Aiko 3.cr2
コピー先:C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\test
これで、準備はOKだ。
CR2Builderというツールをダウンロードしてこよう。このツールは3分間Poserという更新頻度の高いサイトを運営されているkim99さんが製作されたものである。よく、「上級者用のツール」として紹介されているのを見かける。たぶん、オリジナルフィギュアや服を作るときに使うようなツールなんだと思う。
2006年10月時点での最新版のCR2Builder02kあたりをダウンロードしておけば間違いないだろう。早速起動してみよう。
▲起動直後のCR2Builder
画面が2分割されている。左と右に別々のファイルを読み込んで編集できるようになっているのだ。
ボタンがいっぱいあって、手強そうな感じである。
■並んでいるボタンのうち、左側にある「Open」ボタンをクリックしよう。
「Openボタン」は二つあるが、左側のやつだ。間違えないようにしよう。
■ファイル選択画面になるので、コピーしておいたモーフ入りのAiko本体を指定しよう。具体的には以下のファイル名だ。
C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\test\!Aiko 3.cr2
■次に、右の方にある「RightTV」タブをクリック。画面の右側がパッと水色に変わる。
■続いて、右側の「Openボタン」をクリックする。
■ファイル選択画面になるので、コピーしておいたBelBel本体を指定しよう。具体的には以下のファイル名だ。
C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\test\BelBel.cr2
ファイル読み込み直後は、以下のようにエクスプローラーっぽい感じで表示されている。左にはモーフ入りのAikoを、右にはBelBelを読み込んだわけだが、パッとみると何がなんだか全くわからない。わからなくても作業はできるので、落ち着いていこう。
BelBel側の「Head」「leftEye」「rightEye」以外のモーフ情報を削除していこう。その後に、Aiko本体のモーフ情報をコピーするというわけだ。
画面の右、水色の方をスクロールさせていくと、figure ResFile: Runtime Geometries:Yamato:BelBelA3.objという行が二つあるのがわかると思う。そして、二つめのfigure ResFile:…以降は、なんかわからないけど行が一つおきに空白なっているだろう。
■その、figureResFile:・・・のすぐ下の空白を、SHIFTを押しながらクリックする。
いったんクリックしたら、マウスボタンから手を離していい。くどいが、ドラッグしなくていいよということだ。
クリックできるポイントがわかりずらいが、探り探りやっていこう。そして、画面をざーっと下の方にスクロールさせる。
■そして、actor lToe:1のすぐ下にある空白を、SHIFTを押しながらクリックする。
最終行から数えて3行目だ。一瞬、間があって、複数の行が選択状態になるはずだ。
さらに、「二つめのfigure resFile:…」まで上の方にスクロールして戻る。
■そこで、CTRLを押しながら、「actor head:1」「actor leftEye:1」「actor rightEye:1」をクリックする。
反転が解除されて、これら3つが選択状態から外れる。
■この状態で、キーボードのDeleteキーを押そう。
選択した行が削除される。下の方にスクロールさせると、こんな感じになっているはずだ。
うん、確かに選択した行が消えたようだ。
今度は、画面の左側白い部分に注目。下の方にスクロールさせていくと、こちらも「figureResFile:・・・」という行が二つあることがわかるだろう。二つめのfigureResFile:…まで画面をスクロールする。
■そしてすぐ下にある、「actor BODY:1」をSHIFTを押しながらクリックしよう。
クリックしたら、マウスボタンから手を離していい。
■画面を下の方にスクロールさせ、最終行から数えて3行目の「actor lToe:1」を、SHIFTを押しながらクリックする。 一瞬、間があって複数の行が反転し、選択状態となる。
■再度、画面を上の方にスクロールさせ、「二つめのfigureResFile:…」のところに移動する。その下にある、「actor head:1」「actor leftEye:1」「actor rightEye:1」を、CTRLを押しながらクリックする。
反転が解除され、これら3つが選択状態から外れる。
■選択状態になっている行の上で、マウスの右ボタンをクリックする。サブメニューが出てくるので、「To RightPage」を選択する。
選択した行を水色の領域にコピーするよ、という意味だと思う。
コピーには時間がかかる。画面が固まったか?と思うくらい時間がかかるので、気長に待とう。あせってあちこちクリックしたりすると変なことになるので気をつけて欲しい。これで、コピーは完了だ。並び順がぐちゃぐちゃだが、動きに支障はないようなのでこのままでいく。
気になる人は各自、直し方などを調べて欲しい。
※なお、上記手順はactor:BODY:1~actor:neck:1を選択しLeftTVからRightTVへドラッグ&ドロップ後、actor:rCollar:1~actor:lToe:1を選択しLeftTVからRightTVへドラッグ&ドロップでも可能。CR2Builder作者のkim99さんに教えてもらいました。
では、保存しよう。
■画面上部に並んでいるボタンのうち、右側のSaveAsをクリックする。
■ファイル保存画面になるので、適当な名前で保存しよう。保存先は以下のフォルダでいいと思う。 私は「belbel morph.cr2」という名前で保存した。
C:\Program Files\Curious Labs\Poser 6J\Runtime\libraries\Character\test
■Poserを起動して、ライブラリ→フィギュア→testを選ぶと、先ほど保存したモーフ入りBelBelが出てくる。
アイコンは、外人が肩をすくめる画像になってしまっているが、普通に呼び出せる。どうしても気になるって人は、いったんフィギュアを呼び出して、改めてライブラリに登録したらいいんじゃないだろうか。
▲やれやれ
なんだか、もっと簡単にできる別の方法があるような気がするが、とりあえず目的は果たせたので今回の覚書を終わる。
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